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祖母に死が近づくのが分かる。でも、今だけは私のことだけにに全力で時間を使わしてください

「ごめんなさい。どうしても今は自分のことに集中させてください。」

酷い孫だと思う。ばあちゃんが認知症になって、物忘れが激しくなった。普通の生活ができなくなってきてる。

でも、今、実家には帰れないんだ。おばあちゃんそんな頻繁に電話できないんだ。ごめんなさい。

今は、大学もなくて、就活もしていない。実質ニートみたいなもんだけど、今は自分の時間を自分に全力で使いたいんだ。

いまだに、おばあちゃんの老いのスピードを上手く受け入れられない

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私には大好きなおばあちゃんがいる。

そのおばあちゃんは認知症だ。それも今はもう重度の認知症だ。以前はばあちゃんに向けての記事を書いた。

私は22歳。もう、十分”おとな”なはずなのにおばあちゃんの老いをうまくうけとめられない。

そんな私の思いを書いたことがある。この時のおばあちゃんは、まだ一人で電車に乗ることもできた。迷子になることも、いきなり起こり続けることもなかった。

でも毎日少しずつ着実に進行していく認知症。一つずつできなくなる。そんなおばあちゃんの老いのスピードについていけない。

私の気持ちは毎回本当にはりさけそうなの。

だって、本当に好きなおばあちゃんだから。

いっそ全て分からなくなって、分かっていないことでさえ忘れてしまえばいいのに

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最近では、おばあちゃんが夜、パンツ一丁で洗濯機の前に立っている。

夜のおしっこを失敗してるのかもしれない。

もともと、尿もれパットを付けていたのは知っていたけど、ひどくおしっこを失敗することはなかった。そしてその尿が漏れた不快感で起きたことも今まではなかった。

同じものを毎日買ってしまうのは別にいい。毎日電話をたくさんしてくるのもいい。一緒に行ったデートや旅行を忘れてしまうのも別にいい。

でも、着実に日常が出来なくなってきてる。

あたりまえのことができない。いまはその出来ないことがまだ理解できる。

そして、自分の認知症を受け入れられずイライラしてしまうおばあちゃん。自分ができないことを分かって悲しくなってるおばあちゃん。

それなら、いっそすべてわからなくなって、わかっていないことでさえわからなくなってほしい。

毎日、あたりまえのことが一つづつできなくなる。

そんなおばあちゃんをもう見ていられない。想像しているだけでしんどくなる。涙がでる。

おとなになってそれも80年以上生きてきて、自分のことができなくなってくる。そんな現実がしんどく受け入れられない。

日常のことができなくなるっていうプライドがズタボロにされていく毎日。そんなおばあちゃんの姿を見るのに私はもう耐えきてない。胸が締め付けられるんだ。

よく笑ってたおばあちゃんが最近よく怒るようになった。家族にいろんなことで反抗するようになった。うまくいかないことばかりで、それが自分でもわかるらしくてしんどいらしい。

これを思い出している今でも、おばあちゃんのことを考えているだけで泣けてくる。


だけど自分のことに今は全力で生きていくしかないんだ。私にとっての今は本当に大事な時期

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私の感情が問題なのだ。おばあちゃんのことに感情が揺れてしまう私が本当にだめなのだ。それなら実家に帰っておばあちゃんのお世話をすればいい。でも私にも私の人生があるんだ。だから、大好きだから、大学に行くのを応援してくれたおばあちゃんだから

私には何もできないのに、自分を受けいれることができないおばあちゃんを見てられない。

私は就活をしないって決めた。大学の残り一年は自分のために全力で頑張ってみるって決めた。

私はこうやっておばあちゃんを思い出しているだけで涙がでる。

おばあちゃんと電話で会話するだけで号泣なのだ。電話する度におばあちゃんがぼけているのがわかる。できなくなるんだ。

いつまで私のことを覚えてくれているんだろう。

あと何回おばあちゃんと電話できるんだろうか。
あと何回顏を見て話ができるんだろうか。
あと何回ともちゃんってよんでくれるんだろう。

まだすぐ死ぬって決まったわけじゃないのに。毎日悲しんでる私がかなしい。 だから、今すこしだけ、電話するのを待っていてほしい。

おばあちゃんのことを考えられない私は最低な孫なんだろう。おばあちゃんを見る現実に耐えられない。

おばあちゃん孝行出来る孫じゃない。

なんでみんな心が強いだろう。なんで家族が死んでいくってわかっているのに日常が過ごせるんだろう。

なんでそのことを受け入れられるんだろう。

なんでそんなに強くてかっこいいの。おばあちゃんの世話をしているおかあさん、お母さんって嫁いできた嫁じゃないか。

そんなにお父さんのために思っておばあちゃんを世話をしているんだろうか。いや違う。家族のためなのだ。

最近はコロナなのにおばあちゃんはまた家を出て買い物に行ってしまうのだろうか。ちゃんとマスクはできるのだろうか。手洗いうがいはできているのだろうか。

赤ちゃんみたいにおばあちゃんを扱えない。だから、おばあちゃんの気持ちを尊敬しながら手伝わなきゃいけない。

おばあちゃんのお世話を毎日するたびに明らかな老いを感じる。

母さん。悲しくて、難しくて、大変なことなのになんでそんなに泣かずに出来るんだ。


本当にひどい孫。だけど、どうしても今だけは私のことに全力で時間を使わしてください

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私はみんなと違って強くないから。おばあちゃんのことしか考えられなくなるんだ。

私の家族は本当に強い人間なんだと思う。

「仕方がないね~」って言って何とかその場をやり切る。

でも、そんなことはできない。

ズボンの上にパンツをはくおばあちゃんを見てられない。だって私の大好きなおばあちゃんなんだもん。

認知症ってわかっている。分かってるんだ。でも、そのおばあちゃんが他の人から変な人だって見られるのは嫌。

私も地元の他の人にしてしまったのを覚えているから。そんなつまらない人間だってたくさんいるし、私もその中のひとりかもしれない。

毎回おばあちゃんのことがラインで送られるだけでその日がつらい。どうしようもないんや。

自分のことを信じるのが怖くなった。自分の道に迷っているんだ。だからこそ踏み出そうとしているんだ。

辛い過去を全て放置しようとしようとしてるんだ。

でも、ぶっちゃけ、どれが私にとっての正解なのかわからない。

ばあちゃんはいつも応援してくれた、本当にいつでも。だから毎日全力で頑張っているよ。

本当にひどい孫だ。本当に。だけど、どうしても今だけは私のことに全力で時間を使わしてほしい。

ひどい孫ね。おばあちゃんはそう思うのかもしれない。
最近はおばあちゃんの言葉に棘がたくさん増えたよね。

でも、どんなことを言われても私はおばあちゃんのことがすき。コロナが収まったら会いに行くね。


P.S.
最後まで読んでくれてありがとうございました。感情で書いてしまった部分が多いのですが、私のような人はすくなくてもいるのではないのでしょうか。そんな人のことをいろんな人にもっと知ってほしい。そんな思いで書きました。この記事を読んだ人に少しでも救われる人がいますように。読んだ感想をコメントで聞けると嬉しいです。

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