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自己肯定感の正体とは
「あの人自己肯定感高くていいよね」
「自己肯定感低い人は苦手だなぁ」
「自己肯定感を高める方法3選!」
自己肯定感という言葉はいろんなところで特に最近よく耳にする。
自己肯定感とは、自らの在り方を積極的に評価できる感情、自らの価値や存在意義を肯定できる感情などを意味する言葉であり、自尊心、自己存在感、自己効力感、自尊感情などと類似概念であり、同じような意味で用いられる。(Wikipediaより)
自己肯定感をどう定義するかは、研究者によって異なるそうだ。
「他人と共にありながら自分は自分であって大丈夫だという他者と自分に対する信頼」
「現在の自分を自分であると認める感覚」
「自己に対して肯定的で、好ましく思うような態度や感情」
「自分自身のことが好き」
・・・
僕はこう定義します。
「自己受容と自己効力感による一パーソナリティ」
自己受容というのは、現在の自分のありのままの姿を受け入れること。
まずそもそも、自己肯定感が高い人というのは自分のことが好きという特徴がわかりやすく挙げられると思うが、他者との比較によって自分の容姿や自分の性格に自分なりに点数をつけて、周りに比べて劣っている人ほどこの自己受容が低い傾向にある。
でも美男美女やものすごく優しくて魅力的な性格の持ち主でも自己肯定感が低い人はたくさんいる。
ここで2つ目の自己効力感の話になる。
自己効力感とは、英語でself-efficacyと言われ、自分がある目標に対して達成できる、うまく遂行できるという可能性があることを認知していること。
そしてこの自己効力感は、幼少期の経験とこれまでの人生の中での挑戦によって決められる。
幼少期の経験では分かりやすいところで言うと、周りの大人に肯定よりも多く否定されて育ったというところで、幼いときから成功より失敗したことばかり責められたりすると自己効力感は低くなる。
またこれまでの人生の中での挑戦については、大小の違いはあるにせよ生きている中でたくさんの挑戦をする機会が自分の意思とは関係なく与えられることがある。
この訪れる挑戦のタイミングで、成功体験やポジティブな感情を得ることができ、それを積み重ねていくことで自己効力感は高まっていく。
この2つの経験によって自己効力感の大小が決まり、ある新たな目標に対して肯定的な見方をする人なのか、否定的な見方をする人なのか、またはそもそも挑戦を避けたがる人なのか、という性格が形成され、目標達成できる可能性への認知に違いが生まれてくる。
もちろんこの自己肯定感というものは、高い、低いの2択で白黒はっきりさせられるものではないということを前提に、大まかに以下のような十字のグラフに分解できると考える。
![](https://assets.st-note.com/img/1664913458622-axmc3emsiR.png?width=800)
①に当てはまる人がいわゆる自己肯定感が高い人で、③に当てはまる人がいわゆる自己肯定感の低い人とされている。
少数ではあるが、自己肯定感が高い人で②や④に属している人も見たことがある。
だが、③に属していて自己肯定感が高い人は見たことがない。
これは当然僕の中の定義では③に属する人を自己肯定感が低いとしているから当たり前だが、これらの人の中で一番多くみられる事例としては、自分を過小評価しているということだ。
これまですごいことを成し遂げてきたし、傍から見たら誇りを持てる人生を歩んでいるのに自己効力感が低い人や(③④)、素晴らしい容姿の持ち主なのに自分ではそんなことないと思っている人や、みんなから好かれている性格なのに自分の性格を好きになれないがゆえに自己受容が低い人(②③)。
このような人は結果的にネガティブな思考の持ち主が多く、自己肯定感が低い人とされてしまう。
一方で、自己受容と自己効力感の項目において自分を過大評価している人ももちろんいるわけで、この人たちを見るとすごく自己肯定感が高く自分に自信があるように見えるし、なんだかんだで人生上手くいっている人が多いように思う。
これが今回の記事のポイントで、
「自己受容や自己効力感に関して多少過大評価してもいいんじゃない?」
ということが言いたい。
実際のところと、自己評価に明らかな差異がある場合は例外だが、ある程度の過大評価は、多くの人が求めている自己肯定感の向上にとても役立つのではないか、と思う。
そのために今の自分についてや、これまでの自分の人生についてしっかりと時間を取って自己対話をする必要があるかもしれない。
でもそれが自己肯定感という人生や人間関係にそこそこ影響を与える要素を形作っているものであると考えると、十分に価値はあると言える。
自己肯定感の高低は人それぞれのパーソナリティであるため、一概にどちらが良いと言えるものではないかもしれないし、自己肯定感が低いからこそ理解できることやできることがあるとも思う。
ただ、「自己肯定感を上げる方法」というような本が売れているのは自己肯定感を高めたいと思っている人が多いからであって、やはり自己肯定感は高い方が人生が有意義になるものなのかもしれない。
ちなみに僕は、まあまあこの実際のところと自己評価に差異があることを自覚していますが、自己肯定感は高めで大きな悩みや不安もなく充実した日々を送ることができている。
実際に自分磨きをしたり、自己分析によって自分についてもっと知ろうとしてみたりすることで自己受容が進むこともあるだろうし、多くの挑戦を積極的に行い、成功体験を積むことで自己効力感を上げることもできるだろう。
今回はあくまで僕の考える自己肯定感の定義に従って考えてみたものであるため、異論等はあると思うがこれも一つの考え方として記した。
この記事を読んで自己肯定感について今一度考え直すことで、誰かの役に立つことができていれば幸いです。
では、また。
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