24. やりたいことを100個書き出す。

辞めます、と宣言してから、止まっていた世界は少しずつ動き始めた。

私は会社を辞めたらやりたいことをひたすら書き出すことにした。目標は100個。

今後の仕事は決めていないけれど、「自分で出来そうなことでお金になる可能性があること」というのを試したくなった。その中で出てきたのがお菓子を作ることと、文章を書くことだった。

製菓の学校に行くことを検討し始め、いくつかの学校見学にもいった。
週末のライター講座にも半年間通った。

辞めてからの不安は消えないから、できることをやるしかなかった。だけど書き出したり調べたりし始めると、これまでの無気力が嘘のようにあとからあとからやってみたいことは湧き上がってきた。取り留めもなく、それで生きていけるか?は別問題として。私の心はまだ完全には死んでいなかったのである。

頭痛はまだ止んでいなかった。夜に一人になりたくなくて、スナックでバイトしたりもした。

やはり転職活動をする気にはなれなかった。
組織が怖い。誰が決めたか分からないことに潰されそうになる自分が怖い。意志がなくて逆らえない自分が怖い。同じことが起きたら、きっとまた私は潰されてしまう。

両親には退職が決まってから、電話で話しているときに伝えた。
「何やってるか分からないけど生きていけてる人になりたい」と言うと、母は「いいわね、私もなりたい」と言った。
父は「大学卒業して22歳で一生の仕事が分かるはずがない。全然大丈夫」と言った。

母は大学卒業してからずっと教師で、父もずっと新聞記者だと思っていたので、転職ではなく漠然と仕事を辞めるということには何か言われるのではないかと思っていた。だけどあっさり、拍子抜けするくらい普通に受け止めてくれた。

これにはとても救われた。 こうして着々と、私の離職準備は進んでいった。

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