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人は絆にお金を払う。

――ひとつ屋根の下、同じ時間を過ごすことで、信頼や絆が生まれます。それを担保に、応援する、面白がるという行動に至るんだと思います。


人生は物語。
どうも横山黎です。

今回は「人は絆にお金を払う。」というテーマで話していこうと思います。


📚『人生の勝算』のエピソード

結構前に読んだ前田裕二さんの著書『人生の勝算』のなかに、「人は絆にお金を払う」という話がありました。前田さんは生活費を稼ぐために、小学生の頃からギターを相棒にストリートライブをして活動していました。そのときに得た教訓が「人は絆にお金を払う」だったんです。

どうしたら立ち止まってくれるんだろう、自分の演奏を聴いてもらえるんだろう。試行錯誤していたそうです。カバー曲を演奏するとお客さんが立ち止まってくれることが分かりました。立ち止まってくれたお客さんとコミュニケーションを取って、その人の好きな曲を聴いて、今度までに練習しておきますと約束をする。そして、宣言通りに、そのお客さんにその曲を披露しました。演奏が終わると、その人は投げ銭をしてくれたんです。

しっかりと関わることで、信頼を積み上げることで、お客さんは前田さんのファンになり、お金を払うに至ったのです。

その経験から、「人は絆にお金を払う」という教訓を得たわけです。


📚手売り200冊を超えて

僕がこんな話を思い出したのは、「人は絆にお金を払う」ことを再認識した場面があったからです。

先日、小説『Message』手売りの記録が200冊を超えました

去年の6月29日、僕の20年分の人生をベースにした物語『Message』を出版しました。Amazonのサービスを使って出版したんですが、まだ無名の作家の本が売れるわけがないので、自分で届ける作業をしないといけないなと思いました。

そこで始めたのが手売り。

大学の友達、小中高の旧友、お世話になった先生方、飲みの席で知り合った人……様々な人に届けてきました。半年で120冊を突破した頃、出版から1年の間、つまり来月の6月28日までに200冊手売りすることが目標になりました。1カ月前倒しで目標を達成することができたこと、とても嬉しく思うし、とても誇りに思います。

200冊手売りした今、僕が思うことは「人は絆にお金を払う」ってこと。初対面で僕が本を出していることを知ったとして、そこで面白がって購入してくれる人もいますが、買わない人の方が多いものです。

でも、それから何度か会ううちに、「本、買うよ」と切り出してくれる人もいるんです。かけた時間が、絆と同時に、購買意欲も高めてくれたのでしょう。やっぱり絆、ですね。



📚人は絆にお金を払う

絆をつくるのに手っ取り早いのは、コミュニティに属することです。最近僕は「はちごと」っていう大学近くの住み開きシェアハウスに入り浸っています。大学生に限らず地域の大人の方が起こしに来るので、たくさんの人と知り合う機会が増えました。

「はちとご」主催のイベントにも積極的に参加してるし、そこで知り合った方と別の機会で会いにいくこともしています。おかげさまで手売りの記録が200冊を超えたといっても過言ではありません。

オーナーのはやぶささんから「うちの界隈で売り過ぎじゃない!?」というつっこみをいただけるほどに、はちとご関係の人に手売りしてきたんです。

ひとつ屋根の下、同じ時間を過ごすことで、信頼や絆が生まれます。それを担保に、応援する、面白がるという行動に至るんだと思います。僕自身、絆が生まれたから、時間やお金をかけますし、普遍的な考え方だと思います。


2023年下半期はビブリオバトルに全力になるつもりです。5分間で本を紹介する書評合戦のことですね。大学生大会で優勝することが夢なので、自分の技術を高めるためにも、魅力的な本を選ぶためにも、そして、仲間を増やすためにも、コミュニティづくりに励みます。最後まで読んで下さり、ありがとうございました。

20230525 横山黎



小説『Message』手売り202冊目!
コーヒー好きの海音くん!

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