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オフラインで作品を届ける意義

――僕はこれまで70冊以上の本を手売りしてきました。雛が巣離れをするときのように、自分の作品が自分の手から誰かの手に渡っていく瞬間に立ち会えているんです。そのとき僕は幸せのなかにいます。



人生は物語。
どうも横山黎です。

今回は「オフラインで作品を届ける意義」というテーマで話していこうと思います。


◆ワインバーの自分の本が売れてる⁉

昨日のことです。

バイト終わりに水戸駅近くにある「kirsch」というワインバーに行きました。2カ月ぶりの来店です。以前、「ワインバーに自分の作品を置かせてもらうことになった」という記事を書きましたが、その店です。今日はそのときに思ったことを整理していきます。


詳しいことは上の記事に書いてあるので読んでいただきたいんですが、簡単にいえば、ワインバーに自分の本を置かせてもらうことができたって話です。


僕は先日、『Message』という小説を出版しました。

成人の日の夜に亡くなった青年が遺した「110」というダイイングメッセージの謎を解くヒューマンミステリーです。僕の20年分の思いを込めた集大成ができました。試し読みできますので、是非、下の記事をのぞいてみてください。


小説『Message』はAmazonで販売しているんですが、まだ無名の僕の本が見つかるはずもないので、日々チャンスがあれば手売りしているんです。

大学の友達とか、小中高の旧友とか、お世話になった人とか、飲み屋で知り合った人とか。

いつでも手売りできるようにカバンに何冊か忍ばせているんですが、ワインバーに行ったときも同じです。7冊持っていました。

めちゃくちゃ気さくなマスターが僕の本に興味を持ってくれて、1冊買ってくれました。で、朝まで仕込みをやらなければいけないのに、その場で読んでくれて、感想をくれたんです。

さらにさらに、「カウンター席に置かせてもらいませんか?」と提案してくだ漁ったんです!めちゃくちゃ優しすぎるし、嬉しすぎました。

そんなこんなで、6冊置かせてもらうことになりました。


2ヶ月前のときに撮った写真


そして昨日、2カ月ぶりに来店したところ、なんと4冊も売れていたんです!

どうやら「kirsch」の常連さんが興味を持ってくださり、買ってくれたみたいです。自分の知らないところで自分の本が売れている。それを実感することができました。

昨日はマスターと長く語り合うことはできなかったんですが、絶対にまた来ようと思いました。

昨日のことを振り返って、改めて、「オフラインで作品を届ける意義」について考えさせられたんですよね。


◆オフラインで作品を届ける

僕は毎日noteに記事を投稿していて、記事にあわせて、自分の過去の記事、作品や、小説『Message』を宣伝したりしています。その甲斐あってかは分かりませんが、自分の作品が誰かに届くことがあるんですが、その瞬間に立ち会うことはありません。

しかし、オフラインは違います。

僕はこれまで70冊以上の本を手売りしてきました。その70冊、全て売れた瞬間に立ち会うことができています。雛が巣離れをするときのように、自分の作品が自分の手から誰かの手に渡っていく瞬間に立ち会えているんです。

そのとき僕は幸せのなかにいます。

Amazonでぽちっと買われるときよりも、手売りで買われるときの方が、届ける側の満足度は高いんです。

だから、SNSで宣伝するだけじゃなくって、人とリアルに会ってコミュニケーションを取って手売りしていくのもたまには必要だよねって話です。

そう考えると、文学フリマって、最高の場所だと思いませんか?


◆オフラインイベントの強さ

文学フリマとは、本を中心的に売り買いできるオフラインイベントのことです。基本的に、つくるのも売るのも自分自身という場所ですから、一日中、手売りしているようなものです。

店の前に来てくださったお客さんとコミュニケーションを取って、充実したサービスを徹底する。そして、自分の作品をちゃんと届ける。

あの幸せの瞬間が何度も訪れる可能性のある場所、それが文学フリマです。


僕は11月20日に開催される文学フリマ東京35に出品者として参加します。小説『Message』と新作エッセイの2種類の本を売るつもりです。

来て下さる方みなさんの満足度を高められるようなブースづくりやサービスを絶賛考えているので、ご都合つく方は是非、遊びにきてくださいね!

最後まで読んで下さり、ありがとうございました。

20221021



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