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永遠のギフト

ーー顔を綻ばせるパートナーの顔を見て、「つくる誕プレ」の可能性を信じて良かったと思うのと同時に、僕が贈ったギフトはいつまでも残り続けるものだなと気付いたんです。


人生は物語。
どうも横山黎です。

作家として本を書いたり、木の家ゲストハウスのマネージャーをしたり、「Dream Dream Dream」という番組でラジオパーソナリティーとして活動したりしています。

今回は「永遠のギフト」というテーマで話していこうと思います。


📚つくった誕プレが届いた

昨日、僕のパートナーへの誕生日プレゼントが届きました。2ヶ月くらい前、パートナーの誕生日にふたりでつくった誕プレが送られてきたんです。

4月6日に誕生日を迎えるパートナーに喜んでもらうためのプランを考えた結果、笠間の町を巡ることにしました。車を乗り始めた頃だったから、車で気軽に行ける距離にあったし、ずっと行きたかった絵本カフェもあったし、そして何より「つくる誕プレ」を実現できると思ったのです。

誕生日といえば誕生日プレゼントですから、何か贈り物をするのが自然な流れです。こういうギフトにはすごくこだわりたい人だから、「何を贈れば喜んでもらえるんだろう」「僕だけが渡せるものってなんだろう」「本当に満足度が高いギフトってなんだろう」......などなど考えてしまうわけです。

結論、「ふたりで陶器をつくりにいって、それをプレゼントにしよう」と思い至りました。


📚何度も楽しめる誕プレ

「つくる誕プレ」をみつめてみると、なかなか魅力的であることが分かりました。

僕もそうですが、パートナーは4月から新社会人。引越しもして、その際に古い食器類を捨てたんですね。もちろん必要最低限はあるけれど、新しい生活を始めるタイミングで、新しい食器を用意する意味がある。

笠間市といえば笠間焼ですから、笠間で陶器をつくる筋は通っています。陶器を一緒につくる体験にも価値は生まれるし、一緒につくったという思い出もいずれ光を放つはず。

そして何より、僕と同じでパートナーもつくるのが好きな人ですから、うってつけの誕生日プレゼントなんじゃないかと思ったというわけです。

実際、誕生日当日、ああだこうだ喋りながら、ふたりで陶器をつくっていき、ステキな時間を過ごすことができました。

つくったのはコップとお皿。コップはふたりのイニシャルを象った取っ手をつけて、底にはそれぞれの名前とその日の日付を。皿には、パートナーは水面の花火を、僕は夜明けの海を彫りました。去年の7月、偕楽園の花火大会にいき、その翌日未明、日の出を見に、日立の海へいったんです。忘れられないふたつの瞬間を、お皿に刻んだというわけです。

偕楽園の花火大会
日立の夜明けの海


📚永遠のギフト

そんなふたりでつくった誕プレが、昨日届きました。2ヶ月前はつくったり彫ったりするだけで、後日焼かれて配送されるとのことでした。ついに昨日、それが手元に届いたというわけです。

ふたりで開封の儀式を始めまして、ゆっくり包装紙を剥がしていって、現れたプレゼントの姿に歓喜していました。顔を綻ばせるパートナーの顔を見て、「つくる誕プレ」の可能性を信じて良かったと思うのと同時に、僕が贈ったギフトはいつまでも残り続けるものだなと気付いたんです。

それは、お皿やコップという日々の暮らしのなかで使える実用的なものであるからという意味でもそうですし、さっきも少し触れましたが、一緒につくったという思い出は記憶に刻まれて残り続けるからという意味でもそう。

一緒につくっただけじゃなくて、一緒に届くのを待ち、一緒に開封したという思い出もある。そして、今後の生活のなかで、このコップやお皿をつかっていくわけで、その度に思い出が生まれ続ける。そんなことを踏まえると、僕が贈った誕生日プレゼントは永遠のギフトと呼べます。

もちろん「物」であるから壊れてしまったり、なくしてしまったりする未来がもしかしたらあるかもしれないけれど、思い出は消えない。消そうと思っても失くせない。脳みそに刻まれたし、このnoteにも刻みました。

好みの話にはなってくるけれど、少なくとも僕は、渡すなら意味のあるものを渡したいし、いつまでも残り続ける一生もののプレゼントを贈りたいので、今回の経験を糧に、今後もその可能性を探っていきます。もっとステキな贈り物ができる人になりたいな。最後まで読んで下さり、ありがとうございました。

20240527 横山黎



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