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【Z世代×チーム論】24時間働いてわかった、人生の有限性と、チームワークの必要性/Re:Generation代表 右近宣人

完璧主義で1匹狼だった経営者/人に頼れず、24時間働いたNPO法人時代/1人で出来ることの限界を知る。

インタビューアー:
右近さんは、NPO法人で経営者として働かれていた時、非常にハードワーカーであったとお聞きしています。どのような生活を送られていて、そこから学んだことはありますか?

右近:
ありがとうございます。元々、熱中したら、のめり込んでしまう性格で。それが、経営者としての忙しさとも重なって、本当に24時間はたらくことになってしまった時がありました。

トイレ行って、水を飲むぐらいはしていました。例えば、ご飯を食べようと思って、レンジでチンをしていたら、そのまま会議が始まり、ご飯を食べるのを忘れてしまっていたこともありました。

インタビューアー:
やばいですね。

右近:
やばいですよね。僕の「スケジュール管理能力が未熟」だったのもありましたが、どんどん会議が入ってしまって、期限中に作らないといけない書類作業などが後ろに回るという感じで、24時間働く体制が発生してしまいました。

また、「人に頼れなかった」という部分も大きいです。経営者やリーダーは、優秀でないといけない、完璧でないといけない。そうでないと、人はついてきてくれないと思い込んでいました。そのせいで、自分がわからないことは、時間をかけてでも、調べて自分でやろうとする。誰でもできる仕事を、自分でやってしまおうとする。そのせいで、本当に自分が経営者としてするべき仕事をすることができないorその質が落ちていました。

完全に限界でしたね。コミュニケーションツールで、Slackを使っていましたが、Slackの通知音を聞くと、すぐに目覚めてしまう。通知を切っていても、何か重要な連絡が来ているのではないかと、心配になって深く眠れない。仕事の質が落ちるというネガティブスパイラルに陥ってました。精神的にも肉体的にも本当に鍛えられました。

「24時間×365日×80年」が人生。今の連続で、何かを成し遂げることはできるか?タダでは死ねない、結果への執着。

インタビューアー:
経営者として激務をこなす中で、学んだことや成長したことはありますか?

右近:
単純ですが、自分自身の限界を知りました。当たり前なんですけど、「人生=24時間×365日×80年」なんですよね。人によって、寿命はバラツキがありますが、どんな人も与えられている時間は決まっているわけです。

僕は、その時間の有限性を、容器のイメージで捉えています。容器の容量は決まっている。その容器の中身は人によって違う。量や質、色やそれぞれの要素の形などです。そして、その順序も人によって違う。そこに個々人の人生のオリジナリティがある。時間は不可逆なので、組み合わせではなく順列の概念で話しています。

そして、僕の場合は、その中身を最大化したいという欲求が非常に強いです。「大きく何か社会的にすごいこと」を成し遂げたいという欲求。その欲求に実直に向き合った時、このままでは何も成し遂げられないと実感しました。なんで自分って有限で無力なんだろうと。ただただ弱さに打ちひしがれましてましたね。

同時に、このままでは死ねないなと思いました。やっぱりなにか成し遂げたい。自分が生きた意味をつくりたい。タダでは死ねないなと。その生存欲求が僕を動かすようになりました。

「人生が一度しかない」というのはすごいこと。「自分という人生を最大限に生き切ったといえるような人生」にしたい。

インタビューアー:
1人ですべてしてしまう性格から、その限界を知ったということですね。
確かに、人に何かをお願いするのが申し訳ないことや、自分でやった方が早いやめ、結局1人でやってしまうことは多々あります。
ちゃんと組織として活動することができているか意識しようと思います。

右近:
綺麗にまとめていただいて、ありがとうございます。
人生は本当に有限で、一度しかありません。当たり前なのですが、思えばすごいことです。一度しかない人生で、自分という人生を最大限に生き切ったといえるような人生にしたいと考えています。

インタビューアー:
今日もありがとうございました。

右近:
ありがとうございました。



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