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『 春ですね …そんな貴方が好きでした 』
お元気ですか?
あなたの言葉たちは
今でも前を向いていますか?
あの場所で
あなたは
いつも笑いながら朗々と夢を語り
わたしは
あなたに食べてもらいたくて
いつも大きなおにぎりを
握っていきました
川面を桜色に染めながら
沢山の花びらたちが
小舟のようにうっとりと
流れていきましたね
もうあの頃のように
あなたと並んで
あの川辺に
座ることは出来ないけれど
今でも
春が来るたびに
わた
『 stories 』
或る日旅人は
山間の知らない景色を
歩いていました
ふと目をやると
畦道の向こうで
腰を屈めたお婆さんが
野菜を掘り返していました
「ここは何処ですか?」
旅人が聞くと
お婆さんは答えました
「ここは天国ですよ」
その手は節くれだって
生きてきた長い年月を
物語っていました
或る日旅人は
初めての街を
歩いていました
鞄を脇に抱えたサラリーマンが
目の前を足早に通っていくのを呼び止め
『 立派似合わねぇ 』
リッパ、ラッパ、論派、連覇は、しんど
ルッパ、行った、こっと、ない
コロコロ転がり落ちるの
カラカラ空回りからの遠回り
トロトロと降り着きゃ
きゃーきゃー言われて
気が付きゃキャラでもないのに
誰かのお客にされては
ギャップに苦しむ脇キャスト
似合わねぇ
柄でもねぇ
気にくわねぇ
旨かねぇ
ロクでもねぇ
仕方ねぇ
だからそろそろ
じゃあまたねぇ。
『 Winter 』
今日も外に出なかったね?
いいの?
いいの?
日が暮れてくよ?
いいの?
いいの?
何にもしなかったね?
いいの?
いいの?
よくずっと家の中に居られるね?
退屈じゃないの?
いいの?
いいの?
自分を生かさず部屋に籠ってて
いいの?
いいの?
部屋の隅で
脚を抱え
あなたは
じっと背中を丸める
いいの?
いいの?
言葉が痛いよ
いいの?
いいの?
でもその言葉
一番聞こえてい