でもそれ全部二の次だから
言葉は、私にとって脳内に渦巻くものを整理するための道具である。脳内にはいつも感情や思考に限らず突然湧いて出た画像的なイメージや何年も前に見た景色とその時に感じる「べきであった」感情がごっちゃになってパンク寸前の状態である。時々こうやって綺麗な形に整えて脳の外へ追い出さないと、こう、脳みそが焼き切れる感覚に襲われる。あれは少し怖くて、現在進行形で自分の思考を司る機械が壊れつつある、またはその部品の消耗が進みつつある感覚である。意識の喪失を死とみなすなら、死に向かって小さな一歩を