門までは行けた

明日の業務内容的に私は会社へ行きたいし、普段に比べたらずいぶん調子がいいはずだ。在宅勤務ではほぼ体を動かさないので夜寝付きにくくなるから、1時間くらい早足で散歩をするといい感じに疲れてよく眠れるようにしておこうと思って家を出た。玄関の鍵を閉めて、傘が必要かどうか確認するためにちょっと上を確認して、隣家の軒下の板が剥がれているのに気付いて、少し奥に門が見えて、郵便受けを確認して、もう一度前を見て門に手をかけて125度ほど開けたところで「怖い!」と思って一歩も動けなくなった。水筒も薬もちゃんと持っているし、服装は適切だったし、暑くもなかった。でも怖くて動けなくなって、仕方がないので家に戻った。

それからずっと、怖いつらい嫌だ苦しいの4語がなんかいい感じのリズムをつけてずっと脳内で再生され続けている。なにが怖いのかが分かればとても生活が楽になると思うけれど、なにが怖いのかはよく分からない。最近都知事選のために貼ってあるポスターに個人的に視界に入れたくない名前が載っているので前を通るたびに目を背けなくちゃいけない(そしてそのたびに思い出す)くらいしか変わったことは思いつかない。でもそんなことで外出全部が怖くなるか?ならなくない???ならないよ......いやこう書くってことは私はあのポスターがめちゃくちゃ怖いのかもしれない。この源泉不明な感情が死にたい!ではないだけかなりマシだ。明日会社に行ったら?たぶん今の私の状態では会社に行くことは「無理(頑張ればできるが翌日以降の調子を大きく崩す可能性が高いしそこから入院まで転がり落ちてもおかしくない行動)」に分類される行動だと思う。無理ではないが......結局これは無理なんだろう。無理はするなと主治医も上司も止める。その通りだと思う。

明日は会社に行きたかった。とはいえ別に行かなくてもできる業務しかない......というか、チームの全員が会社にいて対面でちょっと長めの会議というか相談・考え事の手伝いをしてもらう予定だったが、急遽一人出社できなくなった。そのため在宅/出社組混合でもうまく会議を進行できる方法を用意していた。別に全員が会社にいなくてもいいことにしたので、私が明日無理を押して会社に行く理由はひとつもない、なんなら家の方がモニター多くてやりやすいまである。え、会社行く理由ないじゃんね。行かんとこ。

書くと考えが進むね。じゃまた。

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