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発達に偏りや心配がある子とない子の子育ての差はあるのか。

フリーランスのワーママ保健師が、今までの自分の子育ての経験と18年の公務員保健師としての仕事の経験から、今思うことを発信しています。

フリーランスなので、公の発言ではなく、個人的見解が入っていますので、そのあたりはご了承ください。

私の自己紹介は過去記事のこちらへ。

本日のテーマは「発達に偏りや心配がある子とない子の子育ての差」についてです。


フリーランス保健師、講師業もやってみたりする

先日、療育関係の団体さんから、ミニ勉強会の講師の依頼をお受けしました。
フリーランスになり、講師なんてやったことがないので、安易に受けていいのか?という話ですが、でもでも公務員保健師時代、そんなようなミニ勉強会とか、講座は色々とやっていたので、あんまり重く考えずに「できるな」という意識で受けました。
やったことを広げてやるっていう仕事はまだまだ自信の余地がありますね。
ぱっと、これは成功できるかできないかという、直感ってありますね。

つくられた発達障がいとは…

お話いただいた勉強会のテーマが、発達と子どもの関わり方(仮)ということでした。

ここで、ふと思ったわけです。
まぁまぁ、長い保健師経験の中で、様々なお子さんを見てきました。

重度の身体障がいと知的障がいがあるお子さん
気管切開していたりして、医療的ケアが常時必要なお子さん
自閉症のお子さん
広汎性発達障がいのお子さん
ADHDのお子さん(この発達障がいの分野は色々と言い方が難しい…)
虐待などによる、愛着障がいと思われるお子さん
などなど…

そんな中で、最近もっとも私が気にしているのが、発達の偏り、心配があるお子さんたちの家庭環境です。
いわゆる、「つくられた発達障がいのお子さんがいる」ということです。

これ、また炎上しそうなので注釈ですけど…汗
こちら、友田先生の有名な書籍です。

「子どもの前での夫婦喧嘩」、「心ない言葉」、「スマホ・ネグレクト」に「きょうだい間の差別」──。

マルトリートメント(不適切な養育)が子どもの脳を「物理的」に傷つけ、学習欲の低下や非行、うつや統合失調症などの病を引き起こすことが明らかになった。脳研究に取り組む小児精神科医が、科学的見地から子どもの脳を解明し、傷つきから守る方途と、健全なこころの発達に不可欠である愛着形成の重要性を説く。

「子どもの脳を傷つける親たち」Amazonの概要より

「虐待」という最悪な家庭環境まで行かなくても、様々な養育環境によって、子どもの脳が影響を受けているということが、脳の研究からわかっています。

近年、発達障がいのお子さんの数はうなぎのぼりで、右肩上がりです。
特別支援学級、特別支援学校の数が足りないくらいの勢いです。
子どもの人口は減り続けているのに、支援が必要な子は増え続けています。

私の中で、発達障がいの子が増えている原因は明確にはわかりませんが、ひとつ危惧し続けているのは、家庭環境の問題です。
身体の障がいをもつ子が増えているのは、医療の発展とともに増加しているというのは間違いないです。あっ、あと個人的には、不妊治療の影響が一部あるかなとは思っていますが…。

発達障がいはママの対応の問題なのか?

Noteという、不特定多数の色々なお立場の人がご覧いただいている場で、どのママの対応がよくて、どのママの対応が悪いなんていうことは、一概に言えません。
そして、それは少し話をしただけで、わかるものでもありません。

100通りのママの今までの人生と、100通りのお子さんの今の人生が、そこにはあるので、誰の対応がよくて誰が悪いなんて言うことは絶対にない。
かけ合わせたら、10,000通り?


ひとつ保健師として、声を大にして言いたいことは…
「お子さんを愛することができているか」

ここにつきます。
私が勝手に思う例えばですが…

「お子さんを目に入れても痛くない」
「本当に、うちの子かわいいです」
「やっぱり、うちの子が一番」
「自分が体調悪くても、子どもの一言で元気になるわ」

などなど、とにかく、人の子と比較したとしても、自分の子を一番かわいいと思える気持ちがあるかどうかって、大きなポイントだと思っています。

重度の障がいをもつお子さんの家庭を見てきて思うこと。

最初は、お子さんの状態からして、そこには受け入れがたい事実が突きつけられます。
「かわいい」なんて言う心の余裕がない。
現実、色んな管につながれていたりして、大変な状態になっていることも多いですし。

でも、少し冷静にお子さんを見れるようになってくると、ママの声に反応してくれるお子さんの微細な手の動きとか、ほんの少しの口の笑みとか、そういうところにママは気づいていきます。
そうすると、わが子がかわいいと思えるときが訪れることがあります。

ママには心の余裕があるか


ここで、もうひとつポイントなのが、どんな障がいだとしても
「ママ自身にお子さんを受け止めるだけの心の余裕があるか」です


ママの心に余裕がない場合は、その微細な変化を受け止めるだけの余力がないため、お子さんを受け入れることができません。

これは、軽度の発達障がいのお子さんでも、重度の障がいのお子さんでも同じだと思います。
お子さんの障がいのレベルの問題ではなく、ママの心の安定性の問題とママを支えている環境の問題が非常に重要なのだと思っています。

正常域のお子さんでも、ママの心にお子さんを受け止める余裕がなければ、発達に偏りがでたり歪みがでる可能性が十分にあるということです。
逆に、先天的に発達に凸凹があるお子さんでも、ママが献身的にお子さんとやりとりを続けていただければ、意思の疎通が可能になったり、興味のあるものが広がっていくということも十分にあります。

私は、どちらの親子の場合も見てきました。

そして、さらに言えることは、
「ママの今が悪いわけではない」ということ。
ここも、ポイントですね。

30歳のママだったら、ママの今まで生きてきた30年間が、子育てに大きく影響しているということ。
ママの中で、子どもを受け止められない何か要因がある。
それは、支援者を作ったり、子どもを預かってもらったりして、すぐに解決できることもあるし、時間では解決できないこともあります。

子どもを受け止められないということ=ママがママを受け入れられない。もしくは、ママがまず他者から受け止めて欲しいということがあるように感じています。

なので、ママがママ自身を愛することができているかが、最も大切なことなのです。

愛し合って結婚したご夫婦だと思うのですが、そもそも愛されていることを感じられなかったり、自分の親からも愛されたいう感覚がなければ、ママは誰からも愛されていなくて満たされていない。
そうなると、子どもを受け止めるという大仕事の前に、ママを受け止めてもらう人を作ることが必要だと思っています。

保健師の私としては、そんなママたちが、ママ自身を受け止められるような一助になれたらいいなと思い、いつも関わってきました。

私だわ…と思うママさんたち、コメントください・笑

結論

結論、「子育ての仕方に差はない」です。
ただし、お子さんに合わせたかかわり方が必要であり、ママがそれのコツをつかむためにも圧倒的に時間が必要で、心の余裕も必要であるということです。

私自身、二人の子どもの子育て中ですが、ありがたいことに五体満足で今のところ健康児です。
なので、当事者の感覚として発言はできないので、「こんな大変な育児をしているのに、何言ってんの??」とご立腹の方もいらっしゃるかと思います。

私は、当事者ではないゆえ、俯瞰した立場から冷静に、お子さんとママとの関わりについて、たくさんの家族を見てきました。
そんな中で、ママの関わりを変えたら、親子のやりとりが改善してきたというケースを何十組も見てきています。

だからこそ、障がいがあれど、なけれど、ママの関わりは絶対的に大事であるという結論があります。
ここ、パパが一番長い時間お子さんを見ている人は、パパになりますね。

子どもの成長は、どんなお子さんであっても、人の関わりが大事!!!
ここにつきます。
(おおかみに育てられたら、おおかみになるのと同じです。)

長文、ご覧いただきありがとうございました。
今日も、素敵な1日をお過ごしください。




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