カメになる。それが最強かもしれない。

一歩、踏み出しかけては
その足を引っ込めてしまう。

そんな自分が、すごく嫌で。

先日、セッションにいらした方が
そう、話し始めました。

すぐに
何かを思い出したり
何かに気づいたりするんです。

テーブルの上に忘れた鍵
雨に濡れたまま乾かし忘れた靴
ほどけかけた靴紐

昨日から頭を離れない言葉
朝ふと目にしてしまった映像
引っかかったままのメッセージ

そういうものが頭をよぎり
視界がにわかに曇り出すんです。

そして、一歩が出なくなる。
出しかけた足を引っ込めてしまう

その方は、でも、こう続けました。

それでも一歩を踏み出さないと
いけない時がある。

そんな時にはカメになるんです。

いつでも篭れるスペースを
行く先々に持ち歩く

というか、殻に篭ったまま
外に出て
時々顔を出すというか（笑

まずは頭をちょこっとだけ
外に出してみる。

今日の世界はどんなかな。

思ったより外界はきつい。
そう思ったらまた篭ればいい。

カメの殻は固いから
叩かれても気にならない。
踏みつけられても大丈夫。

思ったより外界はやさしい。
そう思ったらもう少し

頭を出してみる。
息を吸ってみる。

そんな風に

一個一個やるんです。
一歩一歩やるんです。

ゆっくり
ゆっくり
ゆっくり
ゆっくり

で、いいんだって
やっと思えるようになりました。

時に止まったり
時に篭ったりしながらで
いいんだって。

🐢


私は昔
リクガメと暮らしていたことがあって

その歩みの力強さを
よく知っています。

思ったよりずっと
足が速いことも知っています。

粘り強く何度でも
挑戦する姿を見ています。

そして驚くほど
生きる力が強いことも。

（もしかしたら私の知っている
　カメだけかもしれませんが）

カメになる。
上等。
もしかしたら最強かもしれません。

Joyce Jonathan『Je suis une tortue』
（私はリクガメ）

よっしーさんが、素敵な日本語に訳してくれています。

11月ももうすぐおしまい。

師走に入る前の数日を

ゆっくり
ゆっくり
ゆっくり
ゆっくり

確かめながら
やってみませんか。

けるぼん

追記：
一歩を出す、という考えを
やめてみるという手もあります。

一歩も出さずとも
ただそこにいるだけで
あなたはすごいんです。

自分らしい歩みでいい。
わかってるけど、きついな。疲れたな。

そう感じたら、まずは私と話してみませんか。年末まで、期間限定のトライアルコンサルティングもやっています。

🎸
エッセイも書いてます
強くても、強くなくても
トイレで蝶になった話
「大事な人を自分が死に追いやる」恐怖に、これ以上苦しめられないために 

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心、体、クリエイティビティ
与えすぎていませんか、あの人に。
やってあげなくても、いいんだよ。
こぼれた涙が種になる。
そのモノサシで、私を測るな。
逆境を笑える人は美しい。
その一挙一足、何一つ無駄じゃないよ。
サメに食われても、メシを作る
どんな猫でも猫はかわいい。ならば。
あなたは、そのままの気高く美しい存在でいてください。
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