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勝手にふぅ。賞~短歌部門

「みんなの俳句大会 ライラック杯」すべての賞が発表されました。

勝手にふぅ。賞~短歌部門、書きかけの物を全部消して書き直します。
正直に書きます。
みなさんの作品、俳句・短歌・川柳全部なのですが好きな作品について講評というかコメントをするのが苦手なんです💦
それで、時間もかかるし、好きな作品を絞っていくんです。

勝手に賞を見ていると、みなさんとっても凝った賞にされていてその作品に対するコメントもすばらしい!
と、ちょっとハードルが上がってしまって・・・

コメントというかその作品に対して自分の感想を言うのに、間違った解釈をしたらどうしよう・・・とか、こんな事書いていいのかな?と自信もなかったり。
作品に対して自分の解釈をするのは自由だし、自分のつくったものを色んな解釈をしてもらうのはうれしい。
なのでちょっと成長して、コメント欄では書けるようになりました。
ただ賞として発表するには、自信もなく時間がかかってしまいます。
しかも、好きなものはたくさん発表したい!
じゃあ発表しちゃおう!

と思えたのはこちらの、のんちゃさんスタイル!

シンプルでよみやすい!
というわけで、のんちゃさんスタイルで勝手にふぅ。賞短歌部門発表します🙋‍♀️


こちらの一覧から選ばせていただきます。



386.ビニールの傘にはらりと春形見
    舞ひ落つ雨と奏でる調べ


384.満つる前空の汀みぎわに浮かぶ月
    そっと触れなば なよやかに揺る


382.優しさや強さを着たい
    明日纏うは見たことのない自分を着たい


378.憧れのあの人みたく伸びた髪
    サラダ記念日読むのに邪魔だ


377.春に合う白スニーカー買ったのに
    君とのデート曇のち雨


376.最新のスマホで綴るこの気持ち
    夏来るまでに中古扱い


352.靴裏に付いた桜の花びらを
    見つけて春の余韻に浸る


351.ひっそりと花を閉ざして耐えている
    あなたの居ない花冷えの日に


350.私にもできるだろうか全力で
    花を咲かせる桜のように


340.あきらめた恋を数えて夜桜が
    はらりと落ちて地球は無音


334.はるさめのスープを作る日曜日
    しとしと春の雨が降る窓


323.散りどきに散れる花こそ美しく
    きみを嫌いになれてよかった


312.形よくできた時ほど寂しくて
    亡父の好物オムライスなれば


308.星になり空に浮かんだ夢をみる
    月の口笛 風の気まぐれ


302.半睡の貴方の肩に噛みついて
    夢から醒める春の夕暮れ


301.靴紐のほどけた足におまじない
    夢とはさみと愛と落し穴


282.花曇り 弥生の空にほのかなる
面影尋ぬるわが涙かな


279.満開の桜の写真を撮る君を
    こっそりカメラに収めてる僕


273.いちごミルクぎゅっと潰してマーブルに
    消えかけていた傷口滲む


272.前髪を切り過ぎたかと気にしつつ
    鏡の前で春ショール巻く


270.猫の子の爪とぎを見て
    マニキュアの塗られていない指先を恥づ


263.いつもなら通り過ぎてから気づくのに
    桜の花びら乗せてゆく風


262.本当はあの時「嫌だ」と言えなくて
    殺した心 春がまた来る


260.風が鳴るエフエムの音消した朝
    昨日の憂い知ってのことか


255.夢なんか語らないでと云う君が
    桜吹雪を浴びてる間


250.つかのまの灰と消えゆく炎こいならば
    マルボロ一本ルージュにかえて


246.春の宵行き交う人を見て思ふ
    我に居場所はありや無しやと


243.落書きの言の葉たちは羽があり
    本の余白を自由に翔ける


240.春の夜の月の欠けてまた満ちる
    だれかがひとつしあわせになる


238.「顔見せて」言えない母は
電話口花桃咲いたよ今が見頃と


235.神なんていないと口では言うけれど
    ピンチの時にはアナタに祈る


224.そんなことよりさ、
    俺がこのソフトクリームを食べるさまを見てなよ


215.うわずった声が寂しく響くから
    「午前八時」をちょこっと嫌う


206.春の午後からだのなかに雨が降る
    青い吐息をのみほしてゆく


205.春の風だまったままでじゃんけんを
    手のひら熱い つぶやくように


203.春の夕思うはひとつ
    空の色思い出すのは凪の藍かな



202.若草をふみしめ歩く一歩ずつ
    あなたの速度で明日を旅して



201.
いく道は曲がりくねりて手探りに
    蝶の如く我煌めけり


196.忘れたい想い季節が包くるんでく
    桜のしわざのような夕暮れ


188.またあしたまた来年もひゃくねんも
    守りたいから一緒いたい


187.眠ってた思い出芽吹き
    むせかえるタバコの香りと戸惑いのなか


172.めくりたくなる薄皮がありまして
    しおらしくなる春のかさぶた


171.出がらしのような涙のそれぞれと
    語り明かして散れよ、夜桜


168.晴れた日の夕暮れの空おぼろ月
    明日はしっとり春雨日和


165.募りゆく想ひ知る人なかりけり
    朧月のごとぼやけゆかなむ


161.前見なきゃ上を見なきゃ やれやれ はぁ
あらま こんなところに土筆つくしが沢山


160.あなたへ。書く手が止まる春の日に
    散り落ちる花弁一枚乗せる


157.うすにごり酒器にそそぎて かほり聞く
    きみがゐた春 戻り来ずなほ


156.完璧な春の形はきみの指
    スマホの上をメヌエットゆく


153.抗えぬ 朧月夜に 可か不可か
    歪いびつな純愛こころ否と知りつつ


151.立ちこめる春の息吹が眩しくて
    座り込むわれに花びらひとつ


148.涼風に桜散る前その刹那
    歩みを止める時のその様


144.かなしみの 青より広く
さびしさの 黒より深く散る桜哉


131.きみがすき きみがすきなの しんじてる
    嫉妬蠢く春雷の夜


121.学校は監獄であり机だよ
    監獄のほうが大きいけどね


118.信じられます?マトリョーシカじゃ
ありません開けても開けても不合格


112.花いかだ与えてばかりで受けとらず
    救ってばかりで救われぬ人


108.たんぽぽの綿毛に絡む赤い糸
    ほどいてみたら風になってた


86.恋すてふ春は名のみの風吹かば
   言の葉ひらり舞ひ落ちるかな


82.夜桜の欠片もろとも消えてゆく
   二人の覚悟月が聞いてた


66.夜桜を見上げた君にキスすれば
  「不意打ちは減点」と笑った


65.揺るがない安心感が欲しかった
    愛されたくて背伸びした春


62.春の花日差しを浴びて上を向き
   涙こらえてあなたを見てる


56.ふと目にす健診表の我の歳
撫でたくなりし 齢よわいの真上


47. 靴底の厚さが君と春なのに
    ブーツを履いた私との距離


37.潤いのない唇が責めるから
   春雨招く街へ逃げ込む


35.思うよりきちんと話せない日にも
   さくらが泳ぐ絵のような窓


5.聞こえない?春ですよもう春ですよ
  そろそろ許してあげて良いかも


4.忙しいこの春すごく忙しい
  頭痛いし心痛いし


前髪を3ミリ切りすぎた君の
  3ミリ増しの笑顔がずるい


以上、70首になりました~~~パチパチパチ👏👏👏


🥇作者のみなさま🥇


おめでとうございます💐

素敵な首をありがとうございました!


勝手に賞、難しいなって思われている方も多いと思います。
でも、選ぶのも選ばれるのも楽しいですよ😊
講評、コメントが苦手な方もこんな風に「スキ」を伝えてみませんか?

勝手に賞はいつでも募集中です!
お待ちしております🙋‍♀️


記事を読んでいただいて本当にありがとうございました。 めちゃめちゃうれしいです! もしちょっとでもいいな、と思っていただきましたらサポートぜひぜひお願いします🙏