ライラック杯 短歌
ライラック杯短歌に参加します。
白玉を育む貝の舟に立つ泡より出しきみはヴィーナス
しらたまをはぐくむかいのふねにたつあわよりいでしきみはヴィーナス
俳句に続いて、絵画からの一首です。
春→ボッティチェリの「春(プリマヴェーラ)」→ボッティチェリの「ヴィーナス誕生」という連想です。
改めて思ったのですが、桃太郎やかぐや姫は、赤ちゃんの状態で発見されますが、ヴィーナスは最初から成人の状態で、海の泡から生まれてくるのですね。
しかも全裸です。
強調するわけではありませんが。
桃太郎やかぐや姫だって、きっと全裸だったでしょうしね。
ちなみに、「白玉」とは、ここでは「真珠」のことです。
春の宵行き交う人を見て思ふ我に居場所はありや無しやと
はるのよいゆきかうひとをみておもうわれにいばしょはありやなしやと
タイトル「センチメンタル」
・・・。
はい、こんな気分になることもあるんです。
特に若かったころ。
ああ~、恥ずかしい。
けれど、若気の至りとは言え、これも自分だから、受け入れましょう。
クラス会老いたりと云えど乙女らがなお語らうは見果てぬ夢よ
クラスかいおいたりといえどおとめらがなおかたらうはみはてぬゆめよ
還暦を過ぎても、多感な時代を共に過ごした仲間と出会えば、女性は一瞬で乙女に返ります。
人生の秋も終盤、そろそろ冬の時代も見えてくる、
こんな年齢になっても、かつての乙女らは、今でも夢を追っています。
たとえそれが見果てぬ夢であっても。
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