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体温が宿った、A4クリアファイル


1/29の日記。銀座個展も終わりが近づく中、一通のインスタDMが届く。個展をさせて頂いている会場さんが、2月いっぱいで店舗事業が終了し、オンライン販売のみになるという残念すぎるニュースだった。私はこれからもずっと店舗が続いて、今まで通りいろんなアーティストさんの作品を店内で飾っては、訪れたお客さまに癒しの空間を届けられるものだと思っていた。残念に感じるのは、お店がなくなってしまうことだけではない。店舗スタッフさんたちが作る、あの空気感を味わえなくなってしまうことにも寂しさを感じたのだ。在廊中はずっとスタッフさん達と共にしていたから、その様子を私は見ていた。店舗を運営されているスタッフさん一人一人から滲み出る人柄や、社員・アルバイト関係なくフランクなコミュニケーションが交わされていて、とっても風通しが良くて。私は外部の人間だけども、アルバイトさんが活きいきと仕事をされていたから間違ってはいないと思う。素敵なスタッフさんであることは、突然のニュースをDMで頂いた時にも十分読み取ることができた。一緒に添えられていたメッセージは、「プリさんが最後展示してくれて、本当に良かったです。まだ2日間ありますが、最後までよろしくお願い致します。」。一番感謝を伝えるべきなのは、スタッフさんではなくて私の方だから。


個展は一人では決してできない。開催するには展示するための会場が必要。会場を提供してくださる存在がいて、はじめて個展ができる。自分がしたいことを実現できるときは、いつも周りのサポートがあってこそ。じゃないと、名も無いアーティストが銀座という一等地で、個展なんかできるわけがない。特にこの厳しい時代に、個展を開催できることそのものが奇跡みたいなもの。だから、感謝の気持ちは忘れたくないし、一人でしているのではなくて、会場さんと一緒に空間を創っていく姿勢を私は大切にしていきたいのだ。会期中にSNS発信を欠かさずにしているのは、個展をきっかけに会場さんのことを沢山の人に知ってもらいたいし、できる限り訪れて欲しい気持ちがあるから。もちろん、一番は私の創作活動を知ってもらいたいが目的だけどね。万が一来れなくても、自分が発信することでお店の存在は知ってもらえる。ただ、、、私もまだまだ実力不足ということを、今回の会期中に思いっきり痛感した。「もっと私に影響力があれば、お店がなくなってしまうことも、長引く未来もあったのではないか?」と感じてしまうことも。なぜなら、お店側にとってはアーティストの展示売上手数料が収益になるから。会期中に私自身が一番楽しませて頂いて、訪れたお客様にも喜んで頂いて。そういう有意義な時間を過ごすことができているのは、会場さんのお陰様。長く続いて欲しい気持ちがあるけれども、難しい現状。。。私がどうこう言う話ではないけれど、もし私に力があれば違う未来もあったんじゃないかって。



在廊中、スタッフさんは本当によくしてくださって。。代表の方も展示を気に入ってくださり、会期中に販売していたA4クリアファイルを、わざわざ4種類全部コンプリートしてくださった。これまでも色んな場所で個展をさせて頂いたけれども、会場のスタッフさんが私の創る作品に対して良い言葉がけはあったとしても、実際にグッズなどをお迎えしてくださる方は少数。だからこそ、今回のケースも本当に本当に嬉しかった。「応援しているよ」という目に見えない温かいメッセージも、一緒に添えてあることが伝わってきたから。お店がなくなってしまうニュースを聞いて、より一層温かい気持ちが深まる。現状を変えることはできないけれども、「この会場で銀座個展をさせていただけて、本当に良かったです!」と、私はずっと周りに語り続けていきたい。それがきっと、私にできる恩返しだと思うから。





プリちゃん
「今日も最後まで読んでくださってありがとうございます。何か響くものがありましたら、コメントとっても嬉しいです! 明日も書きますね。どんな毎日も、宝物になる日記。」


INFORMATION from プリちゃん -

①銀座個展30日まで。


②2022年の間、アートで笑顔と幸せを全国に届ける、「#虹色スマイル」チャレンジ中です。。!🌈
(インスタで、@priusshotaをチェックされてみてくださいね。。!)


③ 優しい時間を味わうアートブック好評発売中。。!


④2/2-3/1まで、東京・日本橋個展もさせて頂きます。。!


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