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平和都市・長崎を初めて訪れて、見えてきたこと。

プリちゃん | 『どんな毎日も、宝物になる日記』


5/6~5/9の日記。佐賀県・唐津市を離れて、長崎へ向かった。２両しかない車両にガタゴト揺れて、乗り換え2回の３時間コース。向かう途中の天気は、霧のようなグレーで、ほんの少し小雨もポツポツと降っていた。まるで、創作においてモヤモヤを抱えている私の心境のような空模様。でも、長崎・東彼杵郡(ひがしそのぎぐん)と呼ばれるところにある、千綿(ちわた)駅へ近づくにつれて大村湾が見え、あれほど鈍色だった空模様も、嘘みたいに少しずつ晴れてきたのだった。目的地の駅に到着してホームに降り立つと、そこにはカメラを持った観光客がチラホラ見える。それもそのはず。数段の階段を登った駅のホームの先には、オーシャンビューが水平線のように広がっていたから。。。！長崎初日の滞在先は、駅から徒歩１分にある「さいとう宿場」。優しい笑顔をした女将さんが出迎えてくれて、チェックインがてら話を交わす。私が写真を撮って作品を創るアーティストであることを女将さんに伝えると、千綿駅から見えるサンセットの具体的な時間を親切に教えてくださった。日が落ちていくまで作業をした後に、再び駅のホームへ。そこで見たサンセットの一部始終。今でも本当に忘れることができないほど、心打たれるものがあった。



あまりにもサンセットが美しかったので、「これは繋がっている皆さんにも、シェアしたい。。！」と思い、急遽インスタライブ。こういう特別な時間は、とっても豊かな気持ちになれるし、シェアすれば皆も同じ気持ちになれると思ったから。こうして、見てくださった何人からの方と、夕日が沈んでいく時間を一緒に楽しんだ。視聴者の中には、長崎出身の方もいて。「滅多に帰っていないので、故郷の様子をシェアしてくださってありがとうございます。。！」と伝えていただいて、私もなんだか嬉しい気持ちになれた。



長崎滞在２日目と３日目、長崎市内へ。


感動のサンセットを味わって、温かな宿で休んだ後は次の目的地である長崎市内へ。千綿(ちわた)駅から電車で１時間半かけて向かう。長崎市は大きな船が沢山ある港があり、すり鉢状な山々に囲まれた街。ビックリするほど印象的だったのは、その山を切り崩したところに住宅が階段状に存在していたこと。。。！滞在先のホテルへチェックインを済ませた後は、眼鏡橋や水辺の森公園、グラバー園と呼ばれる観光スポットへ散歩。海がとても好きなことから、潮風が吹く長崎市という街がとっても好きになった。

長崎滞在３日目には、九州上陸した頃からSNSで繋がった方が１時間半かけて会いにきてくださる方がいて、新しいご縁に感謝でしかなかった。また、大学卒業してから約８年ぶりに再会となった友人と、そのお母様ともお会いすることができて感動。運転免許を持っていない私を車に乗せてくれて、平和公園といった長崎の名所を日中から晩まで案内してくれた。そこまで頻繁に連絡を交わすことがなかったのに、私がSNSの発信を毎日のようにしている様子をずっと見てくれていたらしい。温かい心遣いの一つ一つが、とってもとっても嬉しかった。




平和都市・長崎を初めて訪れて、見えてきたこと。


潮風に触れながら、温かい夕日が沈みゆく海を眺めた体験が、今でも余韻に残る。また、長崎市内の平和公園へ訪れたときに強く考えさせられた、繰り返してはいけない過去の悲劇と、平和に対する想い。こないだの３月に、ウクライナ支援のチャリティーアートプロジェクトにも参画させて頂いたけれども、世界平和にはまだまだ程遠い現実。それでも、平和を訴える声を、今いる場所で呼びかけていくことは、誰でもできるのかなと思う。平和都市である、長崎を訪れて見えてきたこと。それは、「平和」についても、アートを通して発信し続けていきたいという気持ち。これが、"私にとっての、平和を訴える声"だと思うから。

千綿駅で感動のサンセットを見たとき、私の心のなかにある迷いや悲しみ、苛立ちといった感情たちが次第に消えては、優しい気持ちで満ち溢れた。残酷な世界である一方で、圧倒的な自然の美しさも存在する世界。綺麗なものに触れることで、濁った感情はクリアになっていくことを再確認できた。もし、もし優しさで満ち溢れた人が星の数だけ増えたとしたら？争いは無くなるのかな。生まれないのかな。海景色を前にして、ふと目を閉じてみると沢山の大切な人が脳裏に浮かんできた。美しい地球は一つだけ。その星で、大切な人が幸せであり続けるように。微力かもしれないけれど、平和に対する祈りを込めて、新作『Beautiful Melodies』が完成。どうか遠いところまで、届きますように。




長崎の次は、"火の国"と呼ばれる熊本へ向かう


海のイメージが強く、平和に対する想いが深まった長崎滞在。次の目的地である熊本県には、長崎・島原港からフェリーで１時間かけて向かう。別名、"火の国"とも呼ばれる熊本県では、どんな出会いや景色と巡り合い、どんな作品が生まれてゆくのか。私は楽しみで仕方がない。


最後まで読んでくださって、本当にありがとうございました。。！

プリちゃん



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