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「いい母親にならなくていい」—朝ドラ『虎に翼』から学ぶ幸せの本質

今朝の朝ドラ「虎に翼」で、亡くなった義母のように家族を守るために家事一切自分でがんばらないといけないと思っていたはなえちゃんへの梅子さんの言葉

「いい母になんてならなくていいのよ」
自分が幸せでなきゃ誰も幸せになんてできないのよ

このシーンを見て、このドラマすごくよく考えているなあと思った。
女性活躍が言われるようになってもうかなりなるけど、本質はどうなのか……。
自分ファーストってどういうことなのか…。

以前、両親と一緒に暮らしていた時の私は、家のことはほとんど母がしてくれていた。だから外での仕事に一生懸命だった。
家に帰ると、ご飯ができている。これだけでとても幸せなことだった。
外での仕事は、関わる人が多いため、見た目にも評価されやすい。頑張ったら頑張った分何かしらの評価がある。
でも日々の家事はそこにあるのが当たり前だと思われがちなことばかり。

でもね、家のゴミがちゃんと整理されて捨てられている。
部屋もそれなりに片付いている。
着た服はちゃんと洗われて数日後にはまた同じものを着ることもできる。
冷蔵庫の卵がちゃんとストックされている。
朝食べるパンが毎日欠かさずある。
家に帰ると晩御飯が用意されている。
などなど

それってね、当たり前のようで、誰かがしてくれていること。

専業主婦(主夫)だったとしても大変なのに、今は仕事しながら、それもこなしている方が多い。これは女性に限ってと言っている話ではない。

6年程前、あるワーママの一日を取材した。

セミナーでこの表を出した時、受講者から
「ここまでして仕事に行く必要がある?」
という意見が出た。
そして、
「なぜ、旦那さんがこの中に出てこない?手伝いだってしているはず」
ごもっともな意見だ。
手伝ってないわけはないのだ。できる時にはしている。

ただ、それぞれの役割として責任もってその部分をやるかどうか…。

仕事が早く終わったから手伝う!はもちろんありがたい話ではあるけど、日々の予定には組み込めないということ。

今日は手伝ってくれたので助かったなというだけの話なのだ。

でも確かに、このスケジュールを見るとこのママは「完璧!」て感じだけど、そのために母親が疲弊していってしまうことが一番悲しい話ではないかと思う。

もちろん、夫婦がそれぞれどんな仕事をしているのかなどの条件もある。どの家庭もすべて同じようにしなければいけないという話ではない。
ひとりで抱え込むのではなく、それぞれの仕事&日々の生活の調和をどのようにするかその家庭のカタチを家族で考えてみることがまずは大事という話。

日常当たり前にあるものなんてない。誰かが頑張ってくれているからこそ当たり前となっていることを忘れずに…。


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