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観察日記1292

観察日記1292
おはようございます。
『図説・標準 哲学史』まとめ中です✋

・クリプキ(1940-2022)
 ・若くして「クリプキ・モデル」と呼ばれる可能世界意味論を考案するなど、論理学において大きな貢献
 ・固有名の意味に関する議論(『名指しと必然性』)、後期ウィトゲンシュタインの「規則にしたがうこと」に関する論(『ウィトゲンシュタインのパラドックス』)で幅広い反響
・「必然性」
 ・伝統哲学においてしばしば用いられた概念だが、クワイン(1908-2000)にとっては哲学的に不適切な概念
  ・「8が7より大きいことは必然的である」一方、「8=太陽系の惑星の数」でもある
  ・両者をあわせると、「太陽系の惑星の数が7より大きいことは必然的である」とけつろんされるが、これは誤り
  ・正しい2つの前提から誤った結論が導かれたのは、「必然性」という概念がいかがわしいものだから
 ・クワインに対するクリプキの指摘(『名指しと必然性』)
  ・クワインの指摘する問題の根は「必然性」概念にあるのではない
  ・「8」のような「名前(固有名)」と、「太陽系の惑星の数」のような「確定記述」の論理的性質の相違にある
   ・一般に、フレーゲなども含めた論理学では、文の主語となる固有名は「確定記述」と同格に扱われていた
  ・確定記述がある対象を指示するのは、その対象が、記述に表されている条件を満たしているから
  ・しかし、固有名についてそのようなことは言えない
  ・われわれが知っているのとは別の状況を仮想した場合、確定記述の対象は変化するが、固有名の対象は変化しない
   ・現実とは異なる「可能世界」を考えた場合
    ・「アリストテレス」はどのような可能世界においても同一人物を指す
    ・「アレクサンドロス大王の家庭教師」は可能世界によっては別の人物を指しうる
   ・「アリストテレスはアリストテレスである」という同一性命題は、必然的に(いかなる可能世界においても)真である
  ・いかなる可能世界においても固有名は同じ個体を指すため、固有名は「固定指示子」とよばれる
 ・「自然種」(金、水、光など)について
  ・「水はH2Oである」は、自然科学によって発見された事実であるため「ア・ポステリオリ」
  ・水がH2Oであることは、水の内部構造の必然性という「形而上学的事実」にもとづくため必然的である
  ・「ア・ポステリオリな必然性」を認めることで、クリプキは、すべての必然的真理はア・プリオリであるという論理実証主義の主張を反駁
(クリプキ)

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