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観察日記1302

観察日記1302
おはようございます。
『図説・標準 哲学史』まとめ中です✋

・ベルクソン(1859-1941)
 ・近代自然科学的な外的量的時間観をもとにするカント的観念論を批判
 ・内的質的な時間観にもとづく“生命の哲学”を展開
(1)純粋持続
・時間というとき、ひとは直線や円を思い描き、その長さを問題にする
 ・こうした把握は時間を空間に置き換えて理解する「空洞化」だとベルクソンは言う
  ・空間に関しては、同じ大きさの単位を設定し、それを反復することにより直線や平面を描くことができる
  ・時間に関してはそれをおこなっても、時間を外側から理解することしかできない
  ・内側から生きられ、直観された時間
   ・その各瞬間が相互に質的に異なりながら、絶えざる転変の中で相互に融合、浸透しあう
   ・部分が相対を映し出、ひとつの全体
   ・量には還元できない質である
 ・転変と保存の両義性をもつ内的時間のあり方が「純粋持続」
・「表層自我」と「内奥自我」
 ・表層自我:(「わたし」など)言語的、社会的に構築された、一般的で外的、他律的なもの
 ・内奥自我:内面的躍動によって自発的に行為を生み出す、表層自我の「内側」にある
  ・そのような行為において真の自由は達成される
  ・自己の内なる「純粋持続の相のもとに」直観される事柄
  ・自由とは各自の内奥につねに存在する事実であり、あらためて求めなければならないものではない
  ・純粋持続においては、過去も過ぎ去って無くなったものと考える必要はない
   ・「いったん知覚された過去が消失すると考える理由はない」
・記憶について
 ①習慣化された行為としての記憶
  ・詩を朗読する場合のような習慣化されたもの
  ・朗読する身振りのような「身体運動感覚」と結合し、現在のわたしが身につけている習慣
 ②過去の出来事を思い出す記憶(「純粋記憶」)
  ・はじめて詩を読んだ過去の出来事を思い出すなど
  ・過去の出来事が、その過去までもどって生き直されている
  ・こうした過去は、現在のわたしの脳などに貯蔵されているのではなく、それを生きた過去にそのまま位置している
・物質について
 ・「イマージュ」の総体
 ・イマージュ
 ・自律的に展開するがゆえに観念論的「表象」ではない
  ・動きつつある連続であるがゆえに実在論的「物」ではない
  ・脳も含めて身体は知覚対象であり物質だが、同一瞬間が無限に反復している状態である以上、時間の弛緩態である
  ・純粋時間としての心と身体は、時間性という場において交錯する
(ベルクソン)

明日のベルクソンの続きで今年の観察日記(読書録)は終了となります。31日から1/2日までは青春18きっぷで暴走するので番外編になる予定です✋

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