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観察日記709

観察日記709
おはようございます。
「はじめてのフッサール」を読書中です✋

・主-客問題の謎が解けないことは、自然科学にとっては大きな影響を与えない
・人文科学には深刻な影響
 ・多様な学派の乱立と不毛な対立の常態化
 ・「学問」自体から「普遍性」への信頼が喪失
 ・すべてが相対論的傾向を帯びる
・学問領域において論理相対主義が力をふるうと?
 ・議論と論究によって認識の「普遍性」を探求すべしという前提が壊れる
 ・学問的真理は“学派の勢力”(教授の排出数)によって決定される
 ・科学的実証主義の方法は、人文科学では、学の普遍性の根拠とならない
 ・むしろ学派的な「信念」の論理的補強の手段となる
 ・論者たちは自分の主張について「信念」はもっている
 ・しかし、何らかの普遍的な論究の方法によって確証されるものだとは“信じていない”
・「イロニー」の状態(ヘーゲル)
 ・「正しさが存在するという信念」自体は存在するが、普遍性へと鍛える方法は存在しないと感じられる
・アイロニスト(ヘーゲル)
 ・「倫理的に客観的なものを確かに知ってはいる」
 ・そこから自分を切り離し、自分を「しかじかに意欲しかつ決定する主体、しかもまったく同様に別なようにも意欲し決定しうる主体である」とう態度で振舞う
 ・何が倫理的に「正しいか」について、自分の信念はもっている
 ・論理というものが、絶対的な「正しさ」に的中しえないことを自覚
 ・どんな論理というものも相対的なものにすぎない
 ・一切の事柄に対して、どんな態度でも取りうることを強調
 ・あらゆる「客観論者」「真理主義者」を帰謬論的方法で論駁
 ・この帰謬論的論駁を、自己の信念の正しさの傍証としておく
・マルクス主義
 ・唯一の正しい世界観に到達できる
 ・世界の客観認識の可能性についての独断論
・ポストモダン思想と分析哲学
 ・マルクス主義の対抗として登場
 ・どんな正しい認識も存在しない
 ・もう一つの相対主義的独断論に陥っている
・現代思想
 ・普遍的な認識と思想の方法をあらかじめ禁じ手
 ・一切の制度と権威の正統性を、論理相対主義的に否定するという方法しか取れない
 ・人間や社会についての新しい原理を構想できない
・現象学の思考
 ・“全知”は存在しえないし、客観的認識も「真理」も原理的に存在しない
 ・しかし、「妥当な認識」「普遍的な認識」は存在し、そこに到達する思考の方法も存在する
 ・「内在-超越」の認識論
  ・一切を「世界確信」とみなす
  ・「普遍的認識」とは、いかに異なった「確信」から、共通の「確信」を創出してゆくか
・近代以前の伝統的支配の社会(マックス・ウェーバー)
 ・世の中の「正しさ」は王の神聖化された権威に根拠をもつ
 ・絶対的に「単一」でなければいけない
・近代社会の原理
 ・自由の相互承認
 ・「相互承認」を単に自由な’欲望追及の相互承認’と考えるなら…
  ・絶対的な「正しさ」の根拠を否認し、人間はそれぞれの「真実」をもつ、という価値相対主義はふさわしい
 ・互いの利害対立を調停しつつ各人の実存可能性を支え合う相互承認とみなすなら…
  ・それぞれの「世界確信」から絶えず間主観的な「確信」を創出しようとする現象学的認識論は、必須のものとなるだろう
(あとがきにかえて-19)

まとめが長くなりましたがこれにて読了です。
現象学の考え方はとても興味深いですが、まだまだ消化するには時間がかかりそうです😅
ゆっくりでも理解していきたいと思います👍

〈読書中〉
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