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観察日記1151

観察日記1151
おはようございます。
西洋哲学史をまとめ中ですが、東洋思想も少し出てくるのでまとめます✋

■日本における思想の展開
・仏教や中国思想その他を受容し、また独自の思考法や生活と融合する中でさまざまな世界観が生れる
・仏教
 ・6世紀に畿内の朝廷に受け入れられる
 ・古代国家建設の精神的支柱
  ・浄土宗:来世を信仰
  ・浄土真宗:阿弥陀への絶対的帰依を説く
  ・臨済宗や曹洞宗などの禅
  ・現世を来世とみる形而上学を打ち立てた道元(1200-1253)
・室町期~安土桃山期
 ・「天下(人)」の思想
 ・「わび・さび」
 ・遁世思想(吉田兼好、1283-1352頃)
 ・芸道における「花」の思想(世阿弥1363-?)
 ・武士道など
・現在「日本の伝統文化」といわれるものの多くが成立
 ・「やさしさ」「まこと」などといった倫理観は、理論的に体系化されたわけではなかったが、『平家物語』などの語り物や詩歌などを回路に普及
  ・文学や物語などは倫理観や世界観を〈呑み込む〉のに有効な道具
 ・仏教の体系的思想に対抗するために神道の体系化がおこなわれる
  ・すべての頂点にアマテラスをおき、その下に諸神を系統的に配置することによって、いかなる新規な事態にも対応し、それを位置づけるマトリックスができる
・江戸期
 ・武だけではなく文による統治をめざした幕府の方針
 ・「江戸儒学」が成立
 ・当初は朱子学の影響をもとに厳格な規律を唱える山崎闇斎(1618-1682)などが主流
 ・朱子学を相対化するために原典に回帰しようとする山鹿素行(1622-1685)や伊藤仁斎(1627-1705)による「古学」
 ・公的場面における礼楽と個人道徳を分離する萩生徂徠(1666-1728)
 ・実際に儒学に通じ、それを拠り所にしていたのは武士の中でもごく一部
 ・「日本古典」研究
  ・契沖(1640-1701)の万葉研究にはじまる
  ・荷田春満(1669-1736)、賀茂真淵(1697-1769)などの国学
  ・本居宣長(1730-1801)の「もののあわれ」を核心とする世界観
・明治以降
 ・欧米に「追いつく」ための「富国強兵」が国是
 ・大学などにおける欧米哲学の接種・教育が始まる
 ・西田幾多郎(1870-1945)
  ・主語に対する述語を徹底した「場所」の思想によってヘーゲル的な存在の哲学に対抗
 ・九鬼周造(1888-1941)
  ・男女のあいだの「いき」に典型的にあらわれるような二元性と偶然性によって西洋的な必然的同一の哲学に対抗
 ・和辻哲郎(1889-1960)
  ・ひとを独立した自我としてではなく、他人との関係によって成り立つ「人間」とみるところから独自の倫理学を構想
 ・彼らの戦略
  ・西洋哲学の基本を「存在、必然、自我」としたうえで、その反対港によって〈日本の独自性〉を導こうとする
  ・西洋哲学を受け入れたうえで、その対立項として日本を見ようとするオリエンタリズム的まなざしが支配していた
 ・いわゆる日本思想史において仏教と儒教ばかりが注目されるのは、江戸期以来の伝統のせいばかりでなく、日本に対する日本人自身によるオリエンタリズム的まなざしにその一因がある
 ・しかし、明治以前からの世界観や身の処し方は、かならずしも言語化、体系化されていなくてもわれわれの日常の対人関係やふるまい、納得の仕方、身体的習慣に組み込まれている
 ・古くからの切り分け方と、書物を介した西洋哲学という、2つの思考システムを往復しなければならない現状を打開することもこれからの課題
(東洋思想)

これにて『哲学マップ』のまとめ終了です🙌
次のまとめなんですが、今年も8月お盆付近に長野の仕事(勝手に「避暑仕事」と呼んでいます)に行くことになったので、どうしようか思案中です。
でも明日からあさって火曜日の分に向けて手を打たないといけないので、何かしらのまとめに手をつけながら、避暑仕事中は番外編になるかなと思います✋

(↓未定)
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