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観察日記1144

観察日記1144
おはようございます。
西洋哲学史をまとめ中です✋

③わたし
・19世紀以降の西洋哲学者にとって、各自の存在は決して自明ではない
 ・自己統合と言われるものも、さまざまな回路によって存在が決定され、単独の拠り所を求めることができない「重層決定的」なもの
 ・自己はルーズではかないもの
 ・自己は他者との垂直的関係においてのみ存しうる(キルケゴール、レヴィナス)
 ・現象学
・わたしの存在は何の根拠ももたない(ハイデガー)
  ・精神的存在であるどころか身体的習慣による(メルロ=ポンティ)
 ・精神分析
  ・自我とは欲動と規範の間を調停するものでしかない
  ・わたしの行為は、自分でもわからない回路から生まれる
 ・言説分析(フーコー)
  ・さまざまな規律を内面化することによって構築されるのが、主体としての自我
・「自己決定、自己実現、自己責任」の主体としての自我
 ・実質的には習慣や規律によって構築された存在
・「自己同一性」
 ・それ自体成立している事実を記述した概念(記述概念)ではなく、あるべき規範を説く概念(規範概念)
・デカルト-カント的人間観
 ・人間とは、自分が何を考えているかを残るくまなくしっており、その内容を根拠に行為している
 ・ある時期までの企業統治や市場原理の大前提
 ・そのような人間観が、特殊な状況や根拠において成立した相対的なものでしかないと分かれば、経験の蓄積によってえられ、確実な根拠があるわけではなくても有用な「暗黙知」である「ノウハウ」の重要性にも目が向かう
・「なぜ自己の同一性を問うのか」と問い直す
 ・「わたし」という‘概念’は、たしかに「生まれてから死ぬまで同一」ということを含む
 ・その概念にみあった構造がどこかにあるわけではない
 ・「わたし」は、そのつどの偶然を引き受けながらあり方を更新し続けている(メルロ=ポンティ)
 ・自我の同一性を否定し、そのつどの逃走線に沿って別々の機能を果たすこともできる(ドゥルーズ)
 ・自我とはそもそも執着の産物(仏教)
・同一の自己を求めるのは、身体的実存が機能不全に陥っているからかもしれない
 ・「わたしさがし」はそのケース
・自我の同一性が近代諸制度の「蝶番」(ウィトゲンシュタイン)になっている
 ・それを根拠づけられなければ近代そのものが立ち行かない
 ・近代の制度や思考法が同一の自我を前提として作られている
 ・そのすべての概念ネットワークが「主観性の形而上学」をもとにしている
 ・人びとは自我という概念にみあう実態を見いださなければならないという強迫にかられるのかもしれない
・制度が機能するために自我という実態がどうしても実態がどうしても必要なのだろうか
 ・法的主体としてのわたしは、相互に承認し合う権利関係の中から、何ものかにたいする権限を有するものとして形成される
 ・人格的自我や生物学的人間である必要はない
 ・企業のように、法人でも差し支えない
(哲学で見る世界)

『哲学マップ』からです。

(↓未定)
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