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観察日記781

観察日記781
おはようございます。
今日から「科学哲学への招待」をまとめていきます✋

■古代天文学のセントラル・ドグマ
・古代ギリシアのコスモス
 ・その名の通り「美しい秩序」を備えている
 ・それを説明する天動説も日常の知覚的事実とうまく合致
・古代天文学理論の3原理
 ①天上と地上の根本的区別
 ②天体の動力としての天球の存在
 ③天体の自然運動としての一様な円運動
 ・これらを古代天文学の「セントラル・ドグマ」と仮称する
・天体観測データが示す2つの変則事項
 ①地球と惑星との距離が変化しているという事実
  (当時の惑星:水星、金星、火星、木星、土星の5惑星+太陽、月)
 ②惑星の不規則な運動
 ・西から東へ「順行」する速度は一定ではない
 ・軌道上にしばらく停止する「留」
 ・逆方向へ進む「逆行」
・「一様な円運動」という第3のドグマから外れている
・同心天球説
 ・エウドクソスによって提起
 ・問題解決のためにアリストテレスが採用
 ・1つの惑星に互いに異なる角度の回転軸を持つ複数個の天球を配し、各々の天球は一様な回転するが、その複合運動によって惑星の見掛け上の不規則運動を合成しようとする
 ・惑星の不規則運動を巧妙な仕方で説明することができた
 ・最大の欠陥は地球と惑星との距離が常に一定に保たれていて、両者の距離の変化を示す観測事実と合致しない
・周転円説
 ・アポロニオスとヒッパルコスによって提起
 ・プトレマイオス『アルマゲスト』において集大成
 ・理論的アイデアの要点、3つの補助仮説
①離心円
 ・地球上から少し離れたところに中心を持つ円軌道
 ・逆に言えば、地球は円軌道の幾何学的中心から少しずれたところに位置
 ・地球と円軌道上の惑星との距離は一定でなくなる
 ・地球から見た惑星の速度も変化する
 ②周転円
  ・地球を中心とする第一次円軌道(楕円)の円周上の一点を中心とする小円
 ③エカント(擬心)
  ・離心円の直径上で幾何学的中心からも地球の位置からも離れた第3の点
  ・惑星はこの点に対して一定の角速度で運動する
  ・惑星の円運動の「一様性」を確保するために導入された仮説
 ・我々が通常「天動説」と呼んでいるのは、このプトレマイオスの宇宙体系のこと
 ・周転円説はいささかも非合理的要素を含んでおらず、その意味では十分に「科学的」な理論
 ・当時の観測データと高い精度で一致しており、定量的にも優れた理論だった
・天動説の欠点
 ・エカントという技巧的概念を導入することにより、地球から見た惑星の運動が「一様な円運動」というアリストテレス的自然観の中心的ドグマを外れてしまったこと
(第2章 アリストテレス的自然観-2)

周転円やエカントなど言葉だけではいまいちわからないので参考のリンクを張っておきます
(参考)
https://is.gd/CCjzQa
http://fnorio.com/0157equant_or_epicycle/equant_or_epicycle.html

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