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観察日記959

観察日記959
おはようございます。
「善と悪のパラドックス」をまとめ中です✋

・能動的攻撃性は比較的珍しいので、人間以外の動物には全く見られない行動だと思われていた時期もあった
・能動的攻撃性がヒト以外の哺乳類で見られる場面の一つが、子殺し、おとなによる意図的な幼児殺害
・子殺しの理由をめぐる議論の背景には、人間にかかわる重要な課題がある
・一部の論者は、人間の暴力は適応ではないと確信していたので、過度の暴力は、たとえサルの場合でも自然な行動ではないかと見なした
 ・別の論者は、子殺しが適応だとしたら、恩恵は殺人者ではなく集団全体に生じるはずと考えた
  ・この意見には政治的な訴求力があった
  ・社会的正義意を訴える1970年代前半の活動家たちが、生物学的な論拠を探していた
  ・人間の行動はより大きな集団の利益のために進化したという考え方は都合が良かった
 ・もう一つの有力な説として、子殺しは殺害者のオスが新たに父親になる機会を増やす利己的な行動
  ・「子殺しの性選択説」(ハーディ)と呼ばれ、盛んに支持されてきた
  ・我々人間から見て道徳的に受け入れがたい行動に進化的適応の価値があるというのは、多くの人にとって受け入れがたい
・論争は激しく、1970~80年代(特にアメリカで)、動物行動学者にとって子殺しを否定されるのが悩みの種だった
 ・子殺しを適応とする説の支持者は政治的に右寄りだと非難
 ・そうした偏見はほとんど的外れ
 ・観察にもとづく証拠が蓄積されていく
・野生で観察される260種の哺乳類の約半数で子殺しが観察される(ハチャード)
 ・子殺しが最も頻繁に起きるのは、オスが殺害から利益を得る種において
 ・霊長類では、89種の野生動物中60種(67%)で子殺しが確認
・チンパンジーなど数種の霊長類では、性選択以外の理由で子殺しが起きる
 ・近くの群れで暮らす母親と遭遇したオスのチンパンジーは襲い掛かる傾向があり、乳児に浮揚を負わせたり、殺したりすることもある
 ・この場合は、襲撃者と被害者が再開することはないので、子殺しをしたオスがメスの次の父親になる可能性は低く、性選択説が当てはまらない
 ・自分の群れがより多くの食料を確保することで利益を得るのかもしれない
 ・あるいは未来の競争相手を殺しておけば、いずれ自分のためになるのかもしれない
 ・観察を続けることでこれらの仮説も検証できるだろう
・メスの霊長類が赤ん坊を殺すこともある
 ・赤ん坊が増えれば世話をする大人を奪い合い、リーダー格のメスの子どもの生存を脅かす
 ・リーダー格のメスにとって殺しは適応行動
・性選択説に関して、子殺しは完全に戦略的な行動
 ・オスが襲う相手は我が子ではない乳児に限られる
 ・犠牲になる乳児は充分幼く、その死によって母親の発条時期を早め、妊娠可能な状態に戻る時間を短縮
 ・子殺しは成功の見込みが高い場合のみに実行され、オスは子殺しのあと母親と交尾をする
・多くの霊長類では、多様な理由から、大人が自らの力で集団内の赤ん坊を意図的に殺す
 ・ほとんどの場合、加害者は大人のオス
・自然淘汰はいろいろな形で同種の仲間への意図的な攻撃を選好してきた
 ・子殺しは、極めて柔軟性があって状況に左右される行動でも、利己的な目的のために進化する可能性がある
 ・「母なる自然は邪悪な老いぼれ魔女にもなりうる」(ウィリアムズ)
(サルたちの子殺し)

昨日の15kmランニングは1h11minでした。
前日の散歩が効いたのか、はたまた朝のツーリングが効いたのかわかりませんが、昨日のランニングでは最後まで足が残りました。
最近はラストスパートが思うようにかけれていなかったので気分が良かったです😆

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