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観察日記1090
観察日記1090
おはようございます。
西洋哲学史をまとめ中です✋
・ジョン・ロック(1632-1704)
・社会契約説を提唱
・各個人が生来、自由と権利をもち(自然権)、その結果、すべての社会の原初には自然状態があるというホッブズの考えを継承
・ロックは自然権のほか、各自の所有権を相互に尊重し合うことが「自然法」として人間の理性にもともと備わるとする
・各自がそれぞれの財産を守ろう、奪い合おうと争っている状態から、安全が確保された状態へと移行するためには、相互の不可侵を約束する契約が必要(社会契約)
・その結果成立する「政体」に対する抵抗権と革命権を認める
・ホッブズは認めない
・社会契約説は、啓蒙思想として広まり、名誉革命(1688)の理論的支柱となる
・社会契約説の前提
・各個人が身体を所有し、その身体を用いて行う労働、生産手段である土地や道具、労働の成果である生産物、財産は各自に帰属するという発想
・何かを「所有する」とは、そのものを排他的に使用し(使用権)、占有し(占有権)、自由に処分しうる(可処分権)ことを意味する
・封建制のもとで、横暴な主君が臣下の財産、身体の自由、生命を訳もなく奪う事態は許されない
・万人が平等であるためには、生まれつき各人は均質でなければいけない
・「生得観念」説の否定
・生得観念説:殺人の禁止など、誰もが生まれつきわきまえている観念があるという考え
・もしこれが正しければ、各人は生まれつき不平等であることになる
・ロックは、各自はもともと「白紙(タブラ・ラサ)」状態でこの世に生まれ、さまざまな知識は、知覚や電文などの経験によって形作られると考える
・「観念」
・「感覚」を通じて得られるものを「印象」と呼び、印象によって得られるものが「観念」
・単純観念:「白」「つぶつぶ」「甘さ」のようなもの
・複合観念:砂糖のように、複数の単純観念が合わさって成立するもの
・抽象観念:色のように複数の単純観念に共通の性質を取り出して得られるもの
・「人間知性論」
・数学のような知的活動、言語活動などが、単純観念からの複合と抽象という基本的道具だけを用いていかにして成立するかをパズルのように解いていく作業
・知的合理性がもともとどこかにあるという考え方は否定され、経験論の立場が生れる
・線引き問題
・知と非知を区別し、知の範囲を確定しようとすること
・すべては経験にもとづき、また、経験にもとづかない主張は知識とは言えない
・経験にもとづくことのない「竜」などの存在は、迷信として斥けられなければならない
・経験論の問題
・経験論を徹底すると、自我や実体、因果性などが成立しなくなってしまう
・実体という概念は、色やにおいなどの諸性質はそれだけで宙にただよっているわけではなく「なにか」の性質であるという考え方から生まれた
・「これは甘い、これは堅い、これは赤い、これはりんごだ」というときの「これ」が指すものが実体であり、それが性質の担い手となる
・われわれが感覚によって経験しうるのは、「白い」「つぶつぶ」「甘い」といった諸性質だけ
・「これ」という実体についてわれわれは経験しえない
・その結果、ロックは、実体を「なんだかわからないもの」と見なすことになった
・同じことは自我などについてもいえる
(社会契約と白紙のわたし)
『哲学マップ』からです。
(↓未定)
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