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第59号『マンガ・ゲームが打ち切られる時』

自分が大好きで単行本も買って応援しているマンガの連載が終了するとやはり悲しくなります。

“こんなに自分は面白い!って思って読んでるのになんで終わっちゃうの?”

って経験は誰にでもあると思います。

では、そういった作品の連載が“打ち切られる時”っていうのは誰がどういう判断で決定されているのでしょう?

私が知る限りその決定は出版社(編集部)で行われます。

現在のマンガビジネスにおいて漫画家・出版社の収益はほぼ単行本です。

よって連載を継続するかどうかは単行本の売上が指標となります。

かつては雑誌内のアンケートでそれを判断する時代もありましたが、現代ではだーれも雑誌を定期購読して読んでくれない。みんな“単行本が出たら買う”という人ばかりなので仕方がありません。雑誌内でいくらアンケートの成績が良くても肝心の単行本が売れなければ作家も出版社も赤字でその連載そのものが継続不可能になってしまいます。

ましてや今のマンガの単行本の発行部数は大手出版社(少年ジャンプ・サンデー・マガジン)のクラスでも単行本の初版発行部数が1万5000部から2万部・3万部といった作品がたくさんあります。

そうです。少ないという事です。

1巻が発売した時点で仮に2万部だったとして。

それから連載が進みいずれ2巻(1万5000部)・3巻(1万部)と発売されていくわけですが、そのタイミングで1巻(2万部)に重版がかかれば良し!そうでなければ連載終了……という判断になるという事です。

連載ペースにもよりますがだいたいこの期間が週刊連載の場合だと9か月から1年くらいの猶予ということになります。(実際にはそんなに余裕は無いですね。6か月くらいで見切りをつけられる場合が多いです)

こうしてみると“き、厳しいなぁ、もっとチャンスをくれてもいいのに”と思われるかもしれませんが、私は出版社や漫画家と懇意にしているのである意味代弁するつもりで発言させていただきますが。

この猶予期間で打ち切りが決定してしまった作品の漫画家も編集者も(もちろん)悔しい気持ちはあれどみなさん“やるだけやった!”という感情になっていて“もう切り替えて次頑張ります!”って言われる方が実に多いこと。

決められた猶予期間のうちに“売れることができなかった作品”をいつまでもダラダラと続けてお互いに血を流しながら進めるよりも、またその漫画家の才能を信じて“次作で大ヒットを狙いましょう!”ということです。

その“鉄の信念”と繰り返しが“いつかの大ヒット作品”を生み出すのでしょう。実に頼もしく嬉しい話です。また応援したくなっちゃいますね。

さて、ここからはゲーム業界の話。

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株式会社サイバーコネクトツー 代表取締役 ゲームソフト開発タイトル代表作『.hack』シリーズ 『NARUTO -ナルト- 疾風伝 ナルティメット』シリーズ 『ジョジョの奇妙な冒険』 著書『エンターテインメントという薬』『熱狂する現場の作り方』漫画『チェイサーゲーム』

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