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第215号『洋画は必ず吹替え版で観る』

皆さんは洋画を観る時ってどちらで観ますか?

『字幕版』で観るか『吹替え版』で観るか?ってことです。

映画館なんかで観る時にはだいたいこの2択だと思いますが、私は極力『吹替え版』で観ます。

(実際の所どうなんでしょうね、どっちが多いのかな?)

あくまでイメージですが。なーんか世の中というか周りを見ていると

“オリジナルは『字幕版』であって『吹替え版』って後から音を付けなおしてるんでしょ?やっぱり映画はオリジナルを極力そのまま観たほうがいいに決まってますよね”

なんかこーゆー意見というか思想が多いように感じています。

私自身はこんな意見を聞く度に“それって幻想じゃない?”って思います。

もう一度言いますが私は逆です。

極力『吹替え版』で観たいです。

何故『字幕版』よりも『吹替え版』を好んで観るのか?そのポイントをいくつか紹介したいと思います。

【ポイント1 字幕と画面の両方を追いかけることになる】
まずこれが嫌なんです。結局字幕を目で追うので全然映像に集中できないんです。セリフも勿論大事な要素ですがそれ以上に映画は“絵作り”だと思っています。それが美しい大自然の風景であれ壮大なCGであれ登場人物の絶妙な表情だったり演技だったり、それらの“絵の情報”をまずは楽しみたいんです。けどやっぱり物語を理解するためには字幕を目で追う必要があるので結局画面を上下に追い続ける必要が出てくるので私は『吹替え版』をオススメします。

【ポイント2 字幕の情報は劣化した情報である】
これほとんどの人が勘違いしてると思うのですが。しゃべるセリフの量と人間が目で見て理解できる文字数の量って同じではないのです。(音声よりも目で追えるテキストの方が量が少ないという事)そしてそうした理由から表示される字幕テキストはオリジナルのセリフを要約して短くして表示されているのです。(翻訳家の名誉の為に補足しておきますが劣化とはあくまでオリジナルのセリフが短くなって表示されているという意味であって優劣を表しているわけではありません)もちろんどんなに短く表示されたテキスト字幕であってもそれは見事な翻訳だって存在しますのでちゃんと意味はわかります。が、やはりそれこそオリジナルの情報量とは全く異なります。なぜ日本語の吹替えだと劣化しないかというと“日本語は英語よりも密度の高い言語であるため”です。これは我々がゲーム開発時にローカライズ(日本語で作ったものを英語版に変更すること)する時の認識なのですが、だいたい日本語の文章を英語にすると1.5倍くらいのテキスト量に増大します。なのでオリジナルの英語音声から日本語の吹替え音声になった時に情報量という側面で劣化することはあり得ないのです。

【ポイント3 日本の声優の演技力は世界一】
これもいまいちピンと来ないかもしれませんが世界中どこを探しても日本ほど声優という職業が成立している国は存在しません。ほとんどの国には声優という職業は無くて吹替えなどのアフレコを行うのは俳優・女優の方々なのです。もちろんその人たちも演技のプロなのでアフレコが上手い方もいらっしゃいますが日本の声優のそれとは性質が明らかに異なります。女性声優が少年の声を演じたり若い声優が老人の声を演じたりするのは日本の声優というお仕事の幅の凄さであり他の国には無い文化です。(海外では老人の声は老人俳優が担当する)いわゆるアニメ声というスキルも日本独特のものです。小さい子供がアニメを観る時に聞き取りやすいようにキンキンと通るまるでアニメキャラ然とした存在しえないキャラクターの声質を演じられるのは日本の声優のみが持つ力です。私はこのように日本の声優の能力の高さを信じて疑いません。そんな声優の彼ら・彼女らがその映画の台本を読み込んだうえでフィルムの映像からその演出意図を理解した上で持てるスキルやノウハウを駆使して作られたものが『吹替え版』なのです。

【ポイント4 DVDを観る時のオススメ方法】
これは前述のポイント2・3を確認するという意味でも有効な方法なのですが。一度DVDやBlu-rayを観る時に設定で“音声:日本語+字幕:日本語”という状態で観てみてください。“?”って思われるかもしれませんが実は音声で流れる日本語と、字幕で表示される日本語テキストは別のものなのです。これは先ほどの(ポイント2の)字幕と音声の情報量の違いからきているものです。耳で吹替え音声を楽しみながら画面下に流れる字幕を見ると、字幕テキストがいかに音声よりも情報量が少ないかという事が理解できるかと思います。ちなみに私はDVDやBlu-rayで映画を観る時はいつもこの設定で観ています。(半分はゲーム開発時のローカライズの参考用に見てますがほとんど趣味みたいなもんです)

以上が私が映画を観る時に“『吹替え版』で観たい!”と思う理由です。

まぁ結局はひとそれぞれですしもちろん強要することもしないですが、たまに人と一緒に映画を観る時に『吹替え版』を選ぼうとすると“え!?松山さん映画好きのはずなのにオリジナルで観ないんですか?”とちょっとズレたことを言ってくる人がいるのでだいぶやわらかく記事にしてみました。

私と一緒に映画を観る人はぜひ『吹替え版』にお付き合いください。


さてここからの有料部分は映画の話でも吹替えの話でもなく全く関係の無い新コーナーが始まります。

【来週の少年ジャンプの話をしよう】

少年ジャンプにまつわるアレコレをこっそり語る新コーナーです。あくまで私個人の意見満載でお送りしますので有料部分ならではの内緒話だと思ってください。

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株式会社サイバーコネクトツー 代表取締役 ゲームソフト開発タイトル代表作『.hack』シリーズ 『NARUTO -ナルト- 疾風伝 ナルティメット』シリーズ 『ジョジョの奇妙な冒険』 著書『エンターテインメントという薬』『熱狂する現場の作り方』漫画『チェイサーゲーム』

コメント3件

自分は今まで吹き替えプラス字幕で見てました。 
そちらの方が映画の内容をより深く理解できるので、 
後英語の先生が言ってましたが、 
海外ではほとんどが吹き替えを見るらしいです。 
理由は字幕を読み取るのがめんどくさいのと、 
日本ほど字を読める人が多くないからと言われました。
同じく最初は日本語+日本語で見てます。
吹替えと字幕の内容が、かなり違ったりすることもあるので楽しみ尽くすなら必須だとも思ってます。
全く関係ないのですが、 
ターミネーターを見てあまり納得しない内容だったのですが、 
ぴろし社長はどういう感想でしたか?(見ていなかったらすみません)  
もっとおもしろくできる要素はあったと思うのが自分の感想です。
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