北瀬 遼

よろずクリエイター。ジャンルはエンターテイメント系です。アクションコメディやSF、ファ…

北瀬 遼

よろずクリエイター。ジャンルはエンターテイメント系です。アクションコメディやSF、ファンタジーなど。アラフィフコスプレイヤー。小説家。ぬいぐるみアーティスト。素人カメラマン。素人料理研究家。

マガジン

  • お助け屋と初恋王子

    便利屋「お助け屋」を営む八月朔日哲(ほずみ あきら)は仲介役のコンラートの依頼で慎也と神奈を伴い神戸にやってきた。依頼人はなんと、哲の幼馴染で現在はミレアナ王国の王太子となっている氷川晃志郎だった。晃志郎の依頼はお忍び観光の護衛。哲にとっては簡単で美味しい依頼ではあったが、その依頼にはとんでもない危険がもれなくついてきて……。便利屋と初恋王子のBLサスペンスアクション。

  • どこか歪な世界

    世の中の常識が視点を変えると実に歪んで見えることがある。 そんな世界を詩にしてみました。

ストア

  • 商品の画像

    お薬手帳ケース(通帳&カードケース)チェック柄(ベージュ)

    お薬手帳ケース(通帳&カードケース)。便利な収納ケースとして活躍。 このお薬手帳ケースは、通院時に必要なお薬手帳や保険証、各種カード類を一括で収納できる便利なアイテムです。チェック柄のカジュアルなデザインは、どんな場所でもお洒落に持ち運べます。 表側は綿生地を使用しており、肌触りがいいです。また、縦18.5cm 横13cmとコンパクトなサイズ感で、バッグにもすっきり収まります。 お薬手帳ケースとしての機能はもちろんのこと、通帳やカード類の収納にも便利です。身分証やクレジットカードなど、大切なものをまとめて持ち歩けるので、お出かけや旅行にも重宝します。 日常のお供として、お薬手帳ケース(通帳&カードケース)を是非お役立てください。便利さとおしゃれさを兼ね備えたアイテムで、忙しい毎日をサポートします。 ※通帳やカードの収納に適しておりますが、現金や貴重品の保管にはご利用いただけませんので、ご了承ください。
    3,500円
    Sunny Days
  • 商品の画像

    お薬手帳ケース(通帳&カードケース)チェック柄(赤)

    お薬手帳ケース(通帳&カードケース)。便利な収納ケースとして活躍。 このお薬手帳ケースは、通院時に必要なお薬手帳や保険証、各種カード類を一括で収納できる便利なアイテムです。チェック柄のカジュアルなデザインは、どんな場所でもお洒落に持ち運べます。 表側は綿生地を使用しており、肌触りがいいです。また、縦18.5cm 横13cmとコンパクトなサイズ感で、バッグにもすっきり収まります。 お薬手帳ケースとしての機能はもちろんのこと、通帳やカード類の収納にも便利です。身分証やクレジットカードなど、大切なものをまとめて持ち歩けるので、お出かけや旅行にも重宝します。 日常のお供として、お薬手帳ケース(通帳&カードケース)を是非お役立てください。便利さとおしゃれさを兼ね備えたアイテムで、忙しい毎日をサポートします。 ※通帳やカードの収納に適しておりますが、現金や貴重品の保管にはご利用いただけませんので、ご了承ください。
    3,500円
    Sunny Days
  • 商品の画像

    お薬手帳ケース(通帳&カードケース)パッチワーク柄

    お薬手帳ケース(通帳&カードケース)。便利な収納ケースとして活躍。 このお薬手帳ケースは、通院時に必要なお薬手帳や保険証、各種カード類を一括で収納できる便利なアイテムです。紺色ベースの可愛らしいパッチワーク風の柄のデザインは、どんな場所でもお洒落に持ち運べます。 表側はウール生地を使用しており、柔らかな手触りです。また、縦18.5cm 横13cmとコンパクトなサイズ感で、バッグにもすっきり収まります。 お薬手帳ケースとしての機能はもちろんのこと、通帳やカード類の収納にも便利です。身分証やクレジットカードなど、大切なものをまとめて持ち歩けるので、お出かけや旅行にも重宝します。 日常のお供として、お薬手帳ケース(通帳&カードケース)を是非お役立てください。便利さとおしゃれさを兼ね備えたアイテムで、忙しい毎日をサポートします。 ※通帳やカードの収納に適しておりますが、現金や貴重品の保管にはご利用いただけませんので、ご了承ください。
    3,500円
    Sunny Days

記事一覧

お助け屋と初恋王子 第六章 後編②

   【9】  襲撃に適した時間帯は深夜が基本パターンであるが、真っ昼間にそれをやってのけるのは大胆を通り越して無謀極まりない。ましてや人通りの多い街中とも…

200〜
北瀬 遼
10か月前
2

お助け屋と初恋王子 第六章 後編①

    【6】  哲は決して寝起きの良い方ではない。だが、そのことに晃志郎が気付かなかったことに彼は内心ほっとしていた。  自発的に早起きをしたのではない。…

200〜
北瀬 遼
10か月前

お助け屋と初恋王子 第六章 前編②

   【4】  「で、なんでお前がそこにいるんだ?」 一階の昼間はカフェである店のカウンターで目覚めのコーヒーを口にしながら、晃志郎はカウンターの向こう側に…

150〜
北瀬 遼
10か月前
4

お助け屋と初恋王子 第六章 前編①

   【1】  (スマートフォンってぇやつは本当に便利な機械だぜ) 哲は文明の利器ともいうべき小さな箱を操作しながら感嘆の溜め息を漏らした。  自分達の潜…

150〜
北瀬 遼
10か月前

お助け屋と初恋王子 第五章 後編

   【4】  少し時間は遡る。  哲が晃志郎を連れてファミリーレストランを出て行った後、残された四人は少し時間をおいて店を出た。  月也の愛車である黒の…

200〜
北瀬 遼
10か月前

お助け屋と初恋王子 第五章 前編

    【1】  九条麟という女性はトラブルシューターという稼業を生業としている割に育ちの良さを感じる人物だった。先程の挨拶のときの仕草といい、庶民の育ちで…

200〜
北瀬 遼
10か月前

お助け屋と初恋王子 第四章 後編

     【3】  カイルがミレアナ王国大使館に到着した。  侍従長のイシャナはカイルが王政廃止反対派の人間であることを知らない。カイルは用心深く、反対派の…

200〜
北瀬 遼
11か月前
1

お助け屋と初恋王子 第四章 前編

   第四章    【1】  ソーマにとって、この世で一番大切な存在――。  それは、姉のミーナだ。  ソーマの家は代々伯爵家で、過去に何人もの王妃を輩…

150〜
北瀬 遼
11か月前

お助け屋と初恋王子 第三章 後編

   【3】  神戸という街は全体の八割が山と言っていい。海のイメージが強いのは、古くから港町として栄えたという歴史があるからで、政令指定都市神戸としては、…

200〜
北瀬 遼
1年前
2

お助け屋と初恋王子 第三章 前編

  【1】  東京のとあるバーで、ミレアナ王国大臣、カイル・リクロスは、一人の日本人と密会していた。  黒のジャケットとスラックスに、派手な真紅のシャツを粋…

150〜
北瀬 遼
1年前

お助け屋と初恋王子 第二章

   【1】  東京、ミレアナ王国大使館――。 「イシャナ侍従長、王太子殿下がっ!」 「どうした、ザイード。何を慌てている。コウがどうかしたか?」 大使館…

200〜
北瀬 遼
1年前
1

お助け屋と初恋王子 プロローグ/第一章

 プロローグ  「正気ですかい、あんた」 ソーマの呆れた表情に小国の王太子は生真面目な表情で頷いた。 「もう既に手は打ってある。一気に片を付けるつもりだ」 …

200〜
北瀬 遼
1年前
7

とってもパピヨンな迷探偵~切り裂かれた断章~第四章【後編】

《3》  【女の首はかろうじて首の皮一枚で繋がっていると言っていいほどに深く切断されていた。腹部は切り裂かれ、内臓が露出している。下肢は膝を曲げて大きく開か…

150
北瀬 遼
1年前

大木ミノル監督最新作「妖怪剣客」レビュー

 大木ミノル監督を初めて知ったのは、前作「力-TAROU」を観たときだ。  当時、大阪の劇団「シアターOM」の俳優たちが出演しているということで観に行ったのだが、低予算…

北瀬 遼
1年前
10

とってもパピヨンな迷探偵~切り裂かれた断章~第四章【中編】

   《2》  三日前に話は遡る――。  由宇奈姉と勇作兄はカウンター席から窓際のテーブル席に場所を移し、二人の刑事と向き合っていた。私はもちろん、由宇奈姉の膝…

200
北瀬 遼
1年前
1

BASEにてハンドメイドショップ「Sunny Days」がOPEN!!

こんにちは、北瀬遼です。 ようやく、昨日BASEにて私のハンドメイド作品のネットショップブランド「Sunny Days」がオープンいたしました。 いやぁ、長かった💦 本来な…

北瀬 遼
1年前
2
お助け屋と初恋王子 第六章 後編②

お助け屋と初恋王子 第六章 後編②

   【9】


 襲撃に適した時間帯は深夜が基本パターンであるが、真っ昼間にそれをやってのけるのは大胆を通り越して無謀極まりない。ましてや人通りの多い街中ともなると、これは迷惑行為としか言いようがないだろう。

 ソーマはミレアナ王国総領事館の玄関口に立つと、手にしていたバズーカを何の躊躇いもなくぶっ放した。

 ドゴーーーーンッ!

 爆音が鳴り響き、煙が辺りに拡散していくのを眺めな

もっとみる
お助け屋と初恋王子 第六章 後編①

お助け屋と初恋王子 第六章 後編①

    【6】


 哲は決して寝起きの良い方ではない。だが、そのことに晃志郎が気付かなかったことに彼は内心ほっとしていた。

 自発的に早起きをしたのではない。目覚めさせられたのだ。悪夢によって――。

 『哲……』

その人は優しい声で彼の名を呼んだ。

『陽人……』

哲は手を伸ばして自分の育ての親に近付こうとした。だが、どんなに手を伸ばしても、どんなに足を動かしても、哲は彼を

もっとみる
お助け屋と初恋王子 第六章 前編②

お助け屋と初恋王子 第六章 前編②

   【4】


 「で、なんでお前がそこにいるんだ?」

一階の昼間はカフェである店のカウンターで目覚めのコーヒーを口にしながら、晃志郎はカウンターの向こう側に立つ白金の髪の男に対して眉を顰めた。

「なんでって、朝ご飯作ろうと思ってさ」

フライパンを振りながら、哲はきょとんとした顔で答える。黒いエプロンが妙に様になっていて、晃志郎は思わず見惚れそうになった。それを誤魔化すように煙草

もっとみる
お助け屋と初恋王子 第六章 前編①

お助け屋と初恋王子 第六章 前編①

   【1】


 (スマートフォンってぇやつは本当に便利な機械だぜ)

哲は文明の利器ともいうべき小さな箱を操作しながら感嘆の溜め息を漏らした。

 自分達の潜伏場所となった三階の部屋ではほぼ雑魚寝状態で、哲以外の面々は持ち込んだ布団に寝転がり、タオルケットを羽織るなどして眠っている。ただし、晃志郎だけは王子ということもあり、ソファの背もたれを倒したソファベッドで眠っている。

 哲は

もっとみる
お助け屋と初恋王子 第五章 後編

お助け屋と初恋王子 第五章 後編

   【4】


 少し時間は遡る。

 哲が晃志郎を連れてファミリーレストランを出て行った後、残された四人は少し時間をおいて店を出た。

 月也の愛車である黒のアクアに乗り込んだ一行が向かったのは、コンラートの邸だった。

「もうあのホテルには連中の手が回ってる可能性が高いからなぁ。コンラートが先手打ってチェックアウトの手続きと荷物の運び出しは済ませてるはずやから、その引き取りに行って

もっとみる
お助け屋と初恋王子 第五章 前編

お助け屋と初恋王子 第五章 前編

    【1】


 九条麟という女性はトラブルシューターという稼業を生業としている割に育ちの良さを感じる人物だった。先程の挨拶のときの仕草といい、庶民の育ちでないことは王宮で育った晃志郎には一目瞭然であった。

「こんな狭いところにお招きして申し訳ございません、殿下」

狭いビルの階段を上りながら、麟は上品な貴婦人の笑みを浮かべて晃志郎に声を掛けてきた。

「いや、気にしないでいい。俺

もっとみる
お助け屋と初恋王子 第四章 後編

お助け屋と初恋王子 第四章 後編

     【3】


 カイルがミレアナ王国大使館に到着した。

 侍従長のイシャナはカイルが王政廃止反対派の人間であることを知らない。カイルは用心深く、反対派の人間とは水面下で繋がっており、表向きは現国王の側近として政務を取り仕切り、反対派に情報を流していた。暗殺の首謀者自身が反対派のスパイをしているのだが、このことは監察のザイードにも知られていない。カイルは用心深く反対派との繋がりを隠し

もっとみる
お助け屋と初恋王子 第四章 前編

お助け屋と初恋王子 第四章 前編

   第四章


   【1】


 ソーマにとって、この世で一番大切な存在――。

 それは、姉のミーナだ。

 ソーマの家は代々伯爵家で、過去に何人もの王妃を輩出している名門だ。

 姉のミーナもご多分に漏れず、未来の王妃候補として宮廷に上がっていた。気立てが良く聡明な彼女が王の目に止まるのは当然のことだったろう。次期国王であるコウの妃にと望まれ、彼の許嫁となった。

 コウと

もっとみる
お助け屋と初恋王子 第三章 後編

お助け屋と初恋王子 第三章 後編

   【3】


 神戸という街は全体の八割が山と言っていい。海のイメージが強いのは、古くから港町として栄えたという歴史があるからで、政令指定都市神戸としては、その大半が山で出来ている。それが一番よく解るのが北区だ。

 その北区にある町、霞ヶ丘町に哲達はやって来ていた。

「それにしても、神戸ってな奇妙なとこだよな。こんな山奥でも神戸って、なんか凄くね?」

哲は手にしていた流水模様の

もっとみる
お助け屋と初恋王子 第三章 前編

お助け屋と初恋王子 第三章 前編

  【1】


 東京のとあるバーで、ミレアナ王国大臣、カイル・リクロスは、一人の日本人と密会していた。

 黒のジャケットとスラックスに、派手な真紅のシャツを粋に着こなし、左目には頬まで達する刀傷を持つ男。光を失っていない反対側の眼には、危うく暗い輝きが宿っている。

 初めてこの男を見たとき、カイルは背中が凍りつくような感覚に陥った。この男は危険だと、本能が教えてくれる。まるで手に負え

もっとみる
お助け屋と初恋王子 第二章

お助け屋と初恋王子 第二章

   【1】


 東京、ミレアナ王国大使館――。

「イシャナ侍従長、王太子殿下がっ!」

「どうした、ザイード。何を慌てている。コウがどうかしたか?」

大使館内に臨時に作られた執務室で、イシャナ侍従長は若いながら威厳のある趣でゆったりと椅子に腰掛け、新聞に目を通していた。そこに王太子付きの侍従の一人であるザイードが慌てふためいて駆け込んで来たのだった。

「そんなのんびりしている

もっとみる
お助け屋と初恋王子 プロローグ/第一章

お助け屋と初恋王子 プロローグ/第一章

 プロローグ


 「正気ですかい、あんた」

ソーマの呆れた表情に小国の王太子は生真面目な表情で頷いた。

「もう既に手は打ってある。一気に片を付けるつもりだ」

「で、何で俺を? ザイードの方が何かと扱いやすいんじゃねぇですかい?」

「あいつには他にやることがある。それに、どうせ連れて行くなら腕の立つ奴がいい。こっちも命懸けだからな」

「その命懸けの賭けに、あんたの大事なあの男

もっとみる
とってもパピヨンな迷探偵~切り裂かれた断章~第四章【後編】

とってもパピヨンな迷探偵~切り裂かれた断章~第四章【後編】

《3》


 【女の首はかろうじて首の皮一枚で繋がっていると言っていいほどに深く切断されていた。腹部は切り裂かれ、内臓が露出している。下肢は膝を曲げて大きく開かれ恥部を晒されていた。】

由宇奈姉は切り裂かれてバラバラになっていたその紙片を繋ぎ合わせて現れた文面を読み上げた。それはまるで小説の一節を抜き出したかのような内容であり、今回の事件の被害者の遺体の状態そのものを表していた。

「こ

もっとみる
大木ミノル監督最新作「妖怪剣客」レビュー

大木ミノル監督最新作「妖怪剣客」レビュー

 大木ミノル監督を初めて知ったのは、前作「力-TAROU」を観たときだ。

 当時、大阪の劇団「シアターOM」の俳優たちが出演しているということで観に行ったのだが、低予算映画であるにも関わらず、全編VFX映画という衝撃は今も記憶に新しい。監督一人でCG処理を行っていたというのだから、もうヤバいよこの人、面白いと思ったものだ。

 なんというか、いい意味でイカレている。私はそんなイカレている人間が大

もっとみる
とってもパピヨンな迷探偵~切り裂かれた断章~第四章【中編】

とってもパピヨンな迷探偵~切り裂かれた断章~第四章【中編】

   《2》

 三日前に話は遡る――。

 由宇奈姉と勇作兄はカウンター席から窓際のテーブル席に場所を移し、二人の刑事と向き合っていた。私はもちろん、由宇奈姉の膝の上に座って様子を窺っていた。

 由宇奈姉達に声を掛けてきた鳥の巣頭の刑事は、階級は警部補で、捜査一課強行犯係の班長をやっているらしい。漢数字の“九”と書いて“いちじく”という、とても珍しい姓の持ち主で、由宇奈姉と勇作兄の元上司なんだ

もっとみる
BASEにてハンドメイドショップ「Sunny Days」がOPEN!!

BASEにてハンドメイドショップ「Sunny Days」がOPEN!!

こんにちは、北瀬遼です。

ようやく、昨日BASEにて私のハンドメイド作品のネットショップブランド「Sunny Days」がオープンいたしました。

いやぁ、長かった💦 本来なら先月オープン予定が、ワードプレスの設定がうまくいかないわ、撮影も失敗するわのトラブル続き。正直、折れそうになりましたわ、心が。

さて、今回はこれまで作ってきたストック分を販売いたします。古着物リメイクのテディベアは少々

もっとみる