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お助け屋と初恋王子 プロローグ/第一章
プロローグ
「正気ですかい、あんた」
ソーマの呆れた表情に小国の王太子は生真面目な表情で頷いた。
「もう既に手は打ってある。一気に片を付けるつもりだ」
「で、何で俺を? ザイードの方が何かと扱いやすいんじゃねぇですかい?」
「あいつには他にやることがある。それに、どうせ連れて行くなら腕の立つ奴がいい。こっちも命懸けだからな」
「その命懸けの賭けに、あんたの大事なあの男
大木ミノル監督最新作「妖怪剣客」レビュー
大木ミノル監督を初めて知ったのは、前作「力-TAROU」を観たときだ。
当時、大阪の劇団「シアターOM」の俳優たちが出演しているということで観に行ったのだが、低予算映画であるにも関わらず、全編VFX映画という衝撃は今も記憶に新しい。監督一人でCG処理を行っていたというのだから、もうヤバいよこの人、面白いと思ったものだ。
なんというか、いい意味でイカレている。私はそんなイカレている人間が大