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SDGs:ニジェール発アフリカの教育を根底から変える「みんなの学校」プロジェクト

「世界には学校に行きたくてもいけない子どもたちがいる」そう聞いてもなかなかピンとこない人もいると思います。私もそのうちの1人です。今回、オンライン英会話のレッスンを通して、SDGs課題の1つ「教育」について学んだことをnoteにまとめました。アフリカ諸国が抱える問題、日本の教育問題、アフリカのニジェールから始まった学校プロジェクトなどについて紹介します。


オンラインイベントに参加して特典チケットをゲット!

久しぶりにQQ EnglishのSDGsコースを受講。というのもQQ Englishオンラインイベントに参加して、特典チケットを4枚ゲットしたので。普段はポイント制なので1レッスン50ポイントか60ポイントの先生を取ることが多いのですが、この特典チケットは何ポイントの先生でも取れるので、100ポイントの超ベテラン先生を予約。

受講したのは講師歴17年(来月18年)のDesiree先生とBob先生(6年)をそれぞれ1回ずつ受講。SDGsは約3回くらいで1テーマ進んでいく感じなので、同じ先生と続けてやってもいいし、いろんな先生とディスカッションして、それぞれの意見を聞きながら進めていくのもおすすめ。


すべての子どもたちに質の高い教育を

テーマは17個あるSDGsの中から「教育の質」を受講。ここでのゴールは、「すべての女の子と男の子が無料で完了するようにし、公平で質の高い小学校と中等教育を行うこと」「すべての女の子と男の子が教育を受けられるようにすること」。そのために何ができるのか、どんな事例があるのかを調べて、先生とテーマについて話し合います。

一見、難しそうに感じるかもしれませんが、レッスンではそれほど難しいことは取り扱っていません。でも、逆にいえば先生は生徒のレベルによってディスカッション課題を変えることができるので、英語力と知識があればかなり深く話せるコースです。

今回のキーワードとなる単語は以下の4つ。

1. access(アクセス):何かを使用したり、誰か/何かを見たりする機会または権利
2. qualified(資格):特定の仕事をするために必要な試験に合格したか、トレーニングを完了した
3. aim to(目的):何かを達成しようとする、または計画する
4. illiterate: (文盲) :読み書きの方法がわからない

教育の課題と現状について英文を読んで内容を把握。テキストに書かれていたことをまとめてみました。

・教育はよりよい生活と未来の重要なキーになる
・10年間で教育を受ける機会が大きく伸びた
・しかし、まだ学校に行かない子どもたちも多い
・グローバル教育のモンテネグロ報告書によると、6200万人の子どもたちが小学校に行く機会がない
・これらの子どもたちのうち3200万人がサブサハラアフリカ(北アフリカ以外)に住んでいて、1100万人が南アジアに住んでいる
・学校に通っていない子どもたちの53%が女の子

Desiree先生から「なぜ学校に行けない子どもたちがいると思う?」「なぜ教育はより良い生活と未来の重要なキーになると思う?」「私の国・フィリピンでは奨学金制度ができたから大学に進学する子も増えたけど、日本ではどう?」との質問が。Bob先生からは「なぜアフリカには小学校に行けない子が多いと思う?」「親はどうして子どもを学校に行かせないと思う?」という質問があり、それについてディスカッション。

質の高い教育を受ける必要について、私は「医者やパイロット、教師などの専門職につくためには高い知識が必要で、そのためには大学に進学することが必要。中学までしか行かなかったら就ける仕事が限られてしまう」ということを伝えました。ただ、改めてSDGsの「質の高い教育」について調べてみると、もっと切実な課題があるということに気が付きました。

壁に直面!「質の高い教育」が必要な6つの理由

潘基文(パン・ギムン)国連事務総長が立ち上げたGEFI(グローバル・エデュケーション・ファースト・イニシアチブ)によると、「質の高い教育」が必要な理由は次の6つ。

1、もし、低所得国のすべての学生たちが基礎的な読解力を身につけて学校を卒業できれば、1億7,100人が貧困から抜け出すことができる
2、
もし、低所得国のすべての母親が中等教育を受けていれば、1,200万人の子どもたちが発育阻害から救い出せる
3、
もし、すべての女性が中等教育を受けていれば、子どもの死亡は49%減少する
4、もし、すべての女性が初等教育を終了していれば、出産に置ける死亡は66%減少する
5、もし、すべての女児が中等教育を受けていれば、児童婚の64%が減少し、早すぎる妊娠の59%が減少する
6、一年間の学校教育は収入の10%増加に関連する

「SDGs|目標4 質の高い教育をみんなに|すべての課題解決の為に/SDGsジャーナル」

私は、収入の面ばかりに注目していましたが、子どもの死亡率や病気の予防に関わってくるという切実な課題がありました。「どこかで聞いたことがある」くらいの意識だと、いざというときにちゃんと話せないということを改めて感じました。

「教育先進国」といわれていた日本が抱える課題

Bob先生から「なぜ子どもたちは学校に行かないと思う?」と質問されたのですが、それに対して私の答えは「病気の親を看病をしたり、幼い兄弟の世話をするために学校に行けない子もいる。国によっては、親が生計を助けるために子どもを働かせる場合も多い。日本ではほとんどの子どもが学校に行けるけど、ヤングケアラーといって家族の世話をするために学校に行けない子もいて、今社会的な問題になっている」ということを伝えました。

日本の場合は、公立の小中学校は親がお金を払う必要はないし、高校も2010年から「高等学校等就学支援金制度」ができ無償化に。2020年からは実質、私立高校も無償化の対象に。段階を経て、大学無償化まで拡大することを計画していて、高校、保育園・幼稚園と無償化を進めているところです。
ただ、やはり大学進学はまだまだ多額のお金がかかるため、教育ローンを借りる学生が多く、大学卒業とともに借金を抱えることになるため、ここも多くの問題があります。

Desiree先生とBob先生の住むフィリピンは、スカラシップといって返済しなくていい奨学金制度ができたので、大学進学できる生徒が増えたそうです。
日本も、一見すると豊かな国ではあるものの、相対的貧困(生活保護などで最低限の生活はできるけれど、まわりの目を気にして隠さなければいけない人もいるのが現状です。日本一所得が高い文京区でも貧困と教育問題が注目され、行政による支援が行われています。

「質の高い教育が受けられない」8つの理由

話を元に戻すと、「読み書きできない、質の高い教育が受けられない」主な理由は8つあります。

1、学校が近くにない
2、先生がいない
3、お金がない
4、家計のため
5、兄弟の世話のため
6、親が学校に行かせてくれない
7、病気のため
8、戦争

「SDGs|目標4 質の高い教育をみんなに|すべての課題解決の為に/SDGsジャーナル」

日本の場合は、玄海灘などよほどの地方に住んでいない限り、学校が近くにない、先生がいないということは内でしょうが、アフリカなどの国だと、近くに学校がないからと言って引っ越すこともできないし、送迎する車もないだろうから、本当に大変だと思います。また、日本では考えられないことですが、紛争地帯の子どもたちは安全に暮らすこともままならない、または「女の子は教育の機会すら与えられていない」という国もあります。
生まれた国によって教育を受ける機会すらないというのは、本当に大変なことだと思います。

ニジェール発アフリカの教育を根底から変える「みんなの学校」プロジェクト

じゃあ、その課題に対してどんな取り組みがあるのか。1つは、住民参加型の学校運営「みんなの学校」という取り組みがあります。これは2004年、アフリカのニジェールから始まったプロジェクトで、現在アフリカ各地4万校(2017年時点公表)にも広がっているそうです。これは政府主体ではなく、住民一人ひとりが協力して、「援助に頼らない持続可能な教育」が実現できています。親の学校、教育への意識改革などがあったからこそ、成功できた事例かもしれません。主な取り組みは以下の通り。

・学校運営委員会を作り、住民集会で選挙を行い運営委員を選出
・住民が学校運営をしていけるための活動計画の作成
・計画に沿って集会を開催し、より良い学校を作るために住民同士が話し合いを行う
・みんなで出した意見に優先順位を決め、一人一人が無理なくできるところから始める

「SDGs|目標4 質の高い教育をみんなに|すべての課題解決の為に/SDGsジャーナル」

https://sdgs-support.or.jp/journal/goal_04/


TED「子どもからおばあちゃんまで。人の可能性を引き出す教育システムとは」

この「みんなの学校プロジェクト」と同じようなシステムで、インドの教育者バンカーロイさんが10年近く前にTEDで「裸足の学校」というものを紹介しています。ここでは、子どもたちだけでなく文字の読み書きができない高齢女性たちがソーラーパネルを作り、国の電力を助けている事例まで紹介されていました。非常に興味深いお話なので、よかったら見てください。

今回うまく説明できなかった単語と文章

今日のレッスンは、QQ EnglishのSDGsコース「教育」について。このテーマでのレッスンはまだ続きますが、とりあえず2回分受けた内容についてまとめてみました。今回の復習とともに、次回のレッスンにも今日学んだことは必要なので、このnoteを書きました。

レッスン中に思い浮かばなかった単語と表現

単語
・高校無償化:Free high school
・所得制限:Income restrictions
・返済義務:Obligation to repay

表現
日本では公立の高校が2010年から、2020年から私立の高校が授業料無償化になった。
しかし、教材費や給食費、修学旅行費、卒業アルバム、制服、体操着など、意外と出費は多い。

In Japan, public high schools have been free of charge since 2010, and private high schools have been free of charge since 2020.
However, there are surprisingly many expenses such as teaching materials, school lunches, school trips, graduation albums, uniforms, and gym clothes.

質の高い教育が必要な6つの理由

1、もし、低所得国のすべての生徒が読み書きができるようになったら、1億7100人が貧困から抜け出すことができる。
2、もし、低所得国のすべての母親が中学を卒業したら、1200万人の子どもたちが健康に暮らせる。
3、もし、すべての女性が中学校を卒業したら、子どもの死亡は49%減少する。
4、もし、すべての女性が小学校を卒業したら、出産での死亡率は66%減少する。
5、もし、すべての女児が中学校を卒業したら、児童婚の64%が減少し、学生のうちに妊娠することを59%が減少する。
6、一年間学校を受けると将来その子どもの収入が10%増える可能性がある。

6 Reasons for Quality Education

  1. If all students in low-income countries can read and write, 177,100 people can get out of poverty.

  2. If all mothers in low-income countries graduate from junior high school, 12 million children will be able to live in good health.

  3. If all women graduate from junior high school, child mortality will decrease by 49%.

  4. If all women graduate from primary school, childbirth mortality will decrease by 66%.

  5. If all girls graduate from junior high school, 64% of child marriages will be reduced and 59% of students will be pregnant.

  6. After school for a year, the child's income may increase by 10% in the future.

このテキストにおける「SDG-Goal 4・教育の質」のゴール

1. Ensure that all girls and boys complete free, equitable and quality primary and secondary education.
2. Ensure that all girls and boys have access to education that prepare them for primary education.
3. Ensure equal access for all women and men to affordable and quality education that prepare them to work.

1、すべての女子と男子が、無償で、公平で、質の高い初等・中等教育を修了できるようにする。
2、すべての女子と男子が、初等教育の準備をするための教育を受けられるようにする。
3、すべての女性と男性が、就労に備えるための手頃で質の高い教育を平等に受けられるようにする。

英語が4倍速で習得できるカランメソッドなどもおすすめ

QQ Englishでは、今回受けたSDGsコースのほかにも、同じように1つのテーマを掘り下げて英語でディスカッションするトピックカンバーセーションや、英語が4倍速で習得できるといわれているカランメソッド、さらにカランメソッドを進化させたREMS(レムズ)、英検、TOEICコースなどがあります。興味がある方は、一緒に受けてみませんか? 無料で2回受講できます(自動契約なし)。これとは別に、本契約したあと運営に連絡して紹介者を伝えれば、お互いに紹介チケットがさらにもらえたような?


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