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不動産空き家処分体験記

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#空き家

進捗なく繰り返す 空き家と伸び放題の木々の問題

進捗なく繰り返す 空き家と伸び放題の木々の問題

父所有の築40年以上の空き家(木造4LDK一軒家)。私鉄の駅から徒歩10分程ではあるが、旗竿地で接道義務を満たしていない(境界杭も見つからない)ため、再建築不可の負動産。

賃貸管理を委託していたA不動産屋からは、「リフォーム代460万円を払わないと、新たな入居者は探せない」と言われたため、現状のままで売ろうと企てるも、買い取り額20万円に父が難色を示し、棚上げ状態。 

タダでリフォームができち

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築60年以上の祖母の空き家 ついに売れた

築60年以上の祖母の空き家 ついに売れた

築60年以上(もっと経ってるかも)、木造平屋の延べ床約70平方メートルの3DK(敷地面積約100坪)。最寄り駅から車で30分程、周囲には畑が広がり、家がポツポツと点在するかなり田舎の一軒家。そこに1人で住んでいた祖母が亡くなった後、相続した母がほったらかしていたおかげで10年近く処分できずにいる空き家。

不動産屋に売却依頼をしたのは2年以上前。この間、何回か購入希望者があらわれては消え(コミュニ

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家賃収入が途絶えた負動産とジャングル負動産

「もしもーし、インターネットが繋がらなくなっちゃったんだよね〜繋がらないと将棋ゲームが出来ないんだよぉ〜なんとかしてくんないかなぁ〜?」

・・・苦怒・・・

どうにもならない負動産を抱えているにも関わらず、あまり積極的に処分に向けて動いてくれない父からの電話。将棋ゲームをやってる場合か?と説教したくなる今日この頃。

祖母から母が継いだ築50年以上の空き家、父所有の旗竿地に建つ再建築不可の築40

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実家の庭の木々や草との苦闘

70歳を超えた両親が住む実家。
庭には木々があふれている。

父が定年し約10年前に新築した当初、木々などは1本も生えていなかった。
大手ハウスメーカーの薦めもあり、シンボルツリーや風よけや目隠しのためにと、ホームセンターの庭木売場から買ってきてせっせと木々を植えたそうだ。

植えた当初、腰高や膝下位だった木々は、年月を経て順調すぎるくらいにスクスクと成長し、今や屋根より高い鯉のぼり状態。木々に囲

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祖母の空き家 不動産屋へ売却の相談 でも売れない

祖母の空き家 不動産屋へ売却の相談 でも売れない

もう自分達では一切、空き家となっている祖母の家を活用できなくなっている(それどころか敷地内にさえ入るのが難しくなっている)。

この現実を、所有者である母に伝えた。

「おばあちゃんの家、森になってるよ!早くどうにかしないといけないと思うよ。不動産屋に売却の相談とかしてみない?(売れるかは分からないが…)」

「えー?この間遺品を処分したばかりでしょう?まだ売るとかは先でいいよ」

まただ…この先

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祖母の空き家 森になる

祖母の空き家 森になる

すったもんだのあげく遺品整理処分が終わった空き家となっている祖母の家。

遺品整理を終えたはいいが、ずっと空き家状態のまま1年が過ぎた。

あれから現地はどうなっているのか?

ある夏の日、気になって夫と車で2時間弱の道のりをとばし、見に行った。

「アレ?ココ?」「森?」
祖母の家があるはずの場所に到着して目を疑った。
両隣は住宅なのだが、祖母の家があるはずの場所だけ、まるで森になっていた。

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7年間放置の空き家 祖母の遺品を処分 かかった金額は...

祖母が亡くなってから長い間、空き家のまま放置状態だった祖母の家。
遺品整理さえもやろうとしなかった母が、やっと「やってもいい」と言い出した。

何故、気持ちが変わったのかは分からない。
ただ、母に会うたびに、「空き家をこのままにしておいても何も良いことはない」「せめて遺品だけでも整理しよう」と言い続けてはいた。

理由は何でもいい。
とにかく、母が心変わりしないうちにと、すぐに以前から目星を付けて

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7年間放置の空き家 動じない母

祖母が亡くなって7年経っても、空き家に残った遺品一つ片づけようとしない母。
もはや娘の私が何を言っても、聞く耳を持たない。
ここは一つ、第三者的な立場の方からプレッシャーをかけてもらおう。

私は祖母の家を管轄する役場の空き家対策担当へ電話をかけた。
どこの田舎の自治体でも空き家は深刻な問題になっているはず。
親身になって対応してくれるのではないだろうか、と期待しつつ…。

「何年も前から空き家の

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7年間放置の祖母の空き家

母(老齢)が呟いた。

「おばあちゃんの家、私がもらったんだけど何もしてないのよねぇ…」

おばあちゃん、つまり私の祖母(母の母親)は7年前に95歳で亡くなった。
祖父が亡くなった後、一人暮らしをしていた祖母は、亡くなるその日までとても元気だった。「ピンピンコロリ」である。

祖母の家は最寄り駅から車で30分程、周囲には畑が広がり、家がポツポツと点在するかなり田舎にある。

祖母が亡くなった時、私

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