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40代女性、どう働くか、どう生きるか

こんにちは、ペルソナの金子です。

特段意識はしていないのですが、女性の転職支援をすることが多いように感じたので調べてみたところ、4割が女性。その多くが40代でした。

国税庁の調査によると
・給与所得者のうち、年収600万円以上は全体の約20%
・男性は年収600万円以上の人が約30%に対して、女性は約7.1%
という数字を見ると、転職ご支援の4割が女性というのは珍しいのかもしれません。

40代は、社会人人生のちょうど折り返し地点といえる年齢です。
20年働き、今後20年をどう働くか、自分を見つめなおす時期といえます。
むしろ、「どう生きるか」を考えるタイミングなのかもしれません。

・出産、育児で退職、いまは緩やかに働いているが子どもが大きくなったのでフルタイムで働きたい
・配偶者の海外赴任の同行に伴い退職したが、帰国したので働きたい
・結婚は考えていない、バリバリ稼ぎたい
・子どもを一人で育てなくてはいけない、稼ぎたいし時間の融通もどちらも大切にしたい
・組織で働くよりも、個人で働くほうが向いているのではないか
・子どもが欲しいので治療の時間が取りやすい環境がいい
・地元にUターンして、ゆとりをもって仕事をしたい
・親が高齢となり、介護のことも考えて近くに転居を考えている

いろんな方がいらっしゃいます。

今回は、女性の転職、特に40代について、印象深かった事例を振り返ってみたいと思います。

仕事と家庭の両立を叶えた転職

■プロフィール
40代前半。国立大学卒業後、製薬会社のMRに。結婚・出産を経て、パートとして人事総務に従事。ご主人の転勤に伴い退職、社労士法人でパート勤務。子どもが大きくなったことから正社員となり、クライアントの社会保険・雇用保険の手続き関連の業務に携わる。

とある上場企業が労務業務を東京→地方へ移管するにあたり、地元採用することに。将来の課長候補として素養のある人材を求めていた。

転職を希望した背景・理由

子どもが大きくなったことから、社労士法人でパート→正社員となりました。仕事にやりがいを持っていたものの、慢性的な人手不足のため、毎日21時、22時帰宅が続く状態。子どもの受験も控えており、家庭の時間が取れないことに不満を抱えていらっしゃいました。

また給与面でも、自身の関わっている業務ボリューム、難易度からすると見合っていないと感じており、時間・給与面から転職を考えていらっしゃいました。

採用背景

採用企業は、東京と地方都市に拠点があり、管理部門業務を一部地方拠点に移行していました。その一環で、労務業務も地方へ拠点へ移管することが決定。しかし現在その業務に携わる社員全員が家庭の事情もあり転居が難しい状態。そのため、地方拠点にて、経験者を複数名採用する必要がありました。

東京から地方拠点への業務移管に伴い、数か月東京出張が発生します。ご家族がいらっしゃる方にとってはハードルが高い募集内容でした。

内定の理由

・社労士法人のクライアントが採用企業の規模感と同じであり、システムも同じであることから即戦力であろうこと。
・面接での受け答え、適性検査の結果からも、頭の回転のはやさ、適応能力の高さが感じられたこと。
・正社員としての勤務年数は長くなくマネジメント経験はないものの、素養は多分にあり、将来の課長候補としても期待できること。

という理由から、企業の温度感も高く、書類応募から内定まで非常にスムーズでした。

入社を決めた理由

・残業は基本無し、家庭の時間を大切にできること
・携わる業務に対して見合った評価・給与であること
・これまでの労務経験を活かせること

このすべてが満たせることから、迷いなく入社を決められました。

余談としては、対面面接のときに道に迷ってしまい会社に電話したところ、とても丁寧に対応していただけたこと、面接を終えて出口まで送っていただいたとき「帰りは大丈夫ですか?」と気遣いの言葉をかけていただいたことも、印象が良かったそうです。(面接を受ける側は緊張しているので、ちょっとした一言がとてもうれしいものです)

面接では面接官から、名前・どういう経歴なのか簡単に自己紹介からスタートし、上から目線ではなくフラットな組織・社風であることが感じられたことも、意思決定の要因のひとつでした。

入社後の感想

こんな感想をいただきました。

入社して2週間経過しました。
覚えることだらけで刺激に溢れた日々を過ごしています笑
でも、本当に周囲の環境に恵まれて何一つ不満がありません!
今後の業務には不安もありますが、せっかく掴んだチャンスなので一生懸命頑張ります。

数か月の東京出張が発生するため、ご家族の理解が得られないのではと思っていましたが「これから何十年先のことを考えたら、ほんの数か月だと思ったので決めました。出張の間、自宅に戻ったときには作り置きをたくさん用意してます(笑)」とおっしゃっていました。お子さまからも「お母さん、仕事楽しそうだね」と言われたそうです。

採用企業の懐の深さにも良い意味で驚きました。
出産・育児のためブランクが数年あり、正社員としての勤務年数も決して長くはありません。経験だけではなくその方の素養をしっかり見て、きっとできるだろう、と将来を見据えて採用されたことです。
実際、入社してすぐに頭角をあらわし、バリバリ働かれているそうです。

女性のコンサルタントであるメリット


話を私自身に戻しまして、ライフイベント、たとえば結婚、妊娠、育児に関することや、女性ならではの病気など、女性コンサルタントのほうが話しやすいのではないかと思っています。

すべての人に当てはまるわけではないですが
男性は「論理的に思考するタイプ」の割合が高く、「情緒的、感覚的に思考するタイプ 」は女性が多いと言われています。
何か問題が起こった時に男性は「解決指向」、女性は「共感指向」という傾向もあるようです。

私の体感としても、概ねその傾向があると感じています。
いきなり「あなたの経験ならこんな求人があります」という紹介はしません。まずは話を聞き、本人も整理しきれていない思考を整理するお手伝いをしながら、その方にとって最良の選択肢を提供できれば、という想いがあります。

時折、こちらのブログでも、女性のキャリアについて書いていきたいと思います。

ペルソナ株式会社 金子

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