年上の部下になぜ悩むのか
こんにちは。ペルソナの金子です。
突然ですが、
年上の部下、年下の上司との関係性に悩んだりはしていませんか?
面接で「上司が年下ですが大丈夫ですか?」と聞かれたことはありませんか?
自身のことを振り返ると、これまで年下の上司はいなかったように思います。
ペルソナに入って、人生で恐らく初めて年下の上司と仕事をしています。
(ペルソナでは代表の佐野が一番年下です)
年齢というフィルター
一方、過去に年上の部下がいることは多々あり、どういう立ち居振る舞いがよいのだろうか、と悩むことはありました。
必要以上に気にし過ぎていたのかもしれない、と今なら思えます。
”年上を敬いましょう”と幼いころから言われ、それが当たり前という道徳観を持ち、学生のときも先輩、後輩という関係性があり、社会に出るまで多くの状況で”年齢”というフィルターに直面します。
長らく日本では年功序列型の昇格・昇進が一般的でした。いまもそれが色濃く残っている企業も少なくはありません。
年齢のほかにも性別、学歴というフィルターもあります。
しかし、社会に出て働くようになると次第に、経験、知識、技術、実績など他の要素が出てきます。
私は30代半ばあたりから自分が何歳なのか、あまり気にしなくなりました。
書類に書くときに「そういえば、何歳だっけ?」と考えることもしばしば。
それは、年齢以外に自分を構成する要素が増えたからです。
新卒で就職活動するとき、初めて転職活動するとき、職務経歴書に書けることは少なかった。それが次第に、A4 1ページから2ページへ。書けることが増えました。
歌手のスーザン・ボイルが一躍有名になったオーディション番組で、審査員から年齢を聞かれた際、こう答えました。
「I am 47. And that's just one side of me.」
わたしは47歳よ、でもそれは私の一面に過ぎないわ
10代のころは20歳、30歳は、とても大人に見えて悩み事なんてないと思っていました。
しかし実際になってみると悩み事だらけ。
年齢は全てではない。
そう、年齢はその人を構成する要素の一つでしかない。
終身雇用制度は崩れつつあり、成果主義、ジョブ型雇用へと転換する企業も珍しくなくなりました。
新卒採用せず、即戦力の中途採用のみをしているベンチャー企業では、年下上司、年上部下は珍しいことではありません。
冒頭の「上司が年下ですが大丈夫ですか?」「年下が多い職場ですが大丈夫ですか?」という質問ですが、これはナンセンスだと思っています。
面接で大丈夫か、と聞かれたら「大丈夫です」とYesの答えが返ってくることは容易に想像できるからです。
そして質問することで、年齢を気にしているんだな、とマイナスに捉えられる可能性があります。
ただ、質問自体はナンセンスですが、質問をする背景・意図は理解できます。
上司=年上=偉い
という法則を持っている人は少なからずいて、過去に採用した方がうまくフィットできていなかったりするのでしょう。
採用側は、あなたが新しい組織・業務に、柔軟に謙虚に取り組めるかどうかを知りたいのです。
私自身は、年上部下のほうが経験も知識もあるケースが多く、どうしたものかと悩みました。
上司になった理由はそれなりにある(と思う)のですが、自分が優れていることはなんだろうと。
プライドを傷つけないように指摘するにはどうしたらよいのか。
部下より優れているところをたくさん持っていないと上司としてふさわしくないのではないか。
そういう発想自体がナンセンスだと今なら分かるのですが、当時はとにかく苦しかった。
立場ではなく役割である
上司と部下。
組織として意思決定する権限は上司にあるが、上司が「偉いから」ではなく「意思決定する役割を担当している」にすぎない。
役割として「上司」を担っている、演じていると考えたら、肩の荷がとても軽くなりました。
年上部下に悩んでいる人は多いのではないかと思っています。
でも悩んでいると部下には言えない。
言えないことにも悩んでいる。
悩んでいるということは、狭い世界の中で悶々としている状態。
上司は孤独な存在でもある、と思います。
転職するかどうかはさておき、外の世界を知ることで安心できることもあります。第三者に話すことで発想の転換、何かヒントを得られるかもしれません。マネジメントではなく、スペシャリストとして専門性を極めるというキャリアもあります。
最善な道を選べるよう、選択肢を知っておくことは大切です。
なにか思い当たる方がいらっしゃいましたらお気軽にご連絡ください。
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ペルソナ 金子
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