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【キャリアの転機】専門性を磨き続けるプロフェッショナルファームへ|50代初めての転職

このシリーズでは、紹介業の理想郷づくりに奮闘するペルソナ株式会社のコンサルタントが過去に転職のご支援をした事例についてご紹介します。

クライアントの採用課題について課題=イシューを正しく把握し、対象となりうる方々の転職動機・入社動機をどう言語化したのかをコンサルタントが振り返ります。

■コンサルタントプロフィール
ペルソナ株式会社 金子 絵里
サービス業・法人営業を経て、人材業界へ。2013年より、専門特化型エージェントにて、コーポレート・会計税務職を中心に転職・採用をご支援。
2022年当社に入社し、DX・IT領域におけるサポート実績複数。
国家資格:キャリアコンサルタント

■キャリアの転機
大手ITベンダー内部監査 → 監査法人システム監査(50代前半)
大卒後入社したITベンダー一社にて、システム開発・運用やシステム企画、J-SOXのIT全般統制構築コンサル、内部監査に従事。
数年先の役職定年や組織変更を控え、自身のキャリアを見つめなおした結果、新卒以来初めての転職に至った。

採用企業の抱える課題、募集背景


今回ご紹介するのは、ITベンダーから監査法人のシステム監査への転職事例です。

採用したのは、Big4に次ぐ準大手の監査法人で、システム監査の組織を中長期で拡大していきたいという方針でした。

監査法人における、システム監査は企業の情報システム管理状況を客観的に評価し助言する、極めて重要な役割を担っており、ニーズが高まっています。

しかしながら、昨今の監査法人の人手不足、IT人材の超売り手市場の状況もあり、採用に苦労していました。特に監査法人在籍中の求職者は、転職ギャップが少ないことから、他の監査法人への転職は敬遠しがちでした。

そこで、事業会社で内部監査・内部統制に携わり、そのなかでもIT統制に関わっていた人材、Slerでシステム開発していた人材などもターゲットに加え、採用活動をリスタートすることにしました。

転職を希望した背景・理由


お声がけしたのは、50歳を超え、役職定年を数年後に控えた方でした。
新卒で入社した大手ITベンダーで、複数部署にて成果を出されてきました。
その分野では自社内で右に出るものがいないため、責任者としてチームを率い、社員を教育育成をしてやりがいを感じるものの、アウトプットが多い状況に物足りなさも感じていました。

しかし、年収や働き方(リモート)、退職金のことを考えると、転職という選択肢に踏み出せない心境もありました。

当初はすぐの転職を考えていなかったものの、ご面談からしばらく経ち、数ヶ月後に組織が大々的に変わり、今後は専門性を高めるというよりは、社内の調整役や教育指導に主に関与する可能性が高いであろうことが予測できていた状況でした。

65歳まで働くことを考えたとき、自社内でのみ通用するスキルや経験を積むより、勇気をもって外に出て、専門性を磨き続けて自分の腕で仕事ができるようになりたい、と思うようになりました。

入社を決めた理由


監査法人のシステム監査業務では、財務報告に係るIT監査業務のほか、ITデューデリ、SOCレポート、AUP、ISMAPなど、IT関連の保証・助言業務を行っています。後者の業務にて、これまでの経験が活かせることが分かり、書類応募されました。

新卒以来初めての就職活動で、面接も30年ぶり、履歴書や職務経歴書を書いたこともありませんでした。

面接をした監査法人からは、活かせる経験と、入所後に学んでほしいことを丁寧に伝えたことから、それまでイメージの湧かなかった「監査法人で働くこと」の解像度を上げることができました。

ご本人が得意としていた英語力についても、グローバルファームの会議や外資系企業との対応で活かせることが分かり、雲の上のような存在であった監査法人が「自分の力を活かせて、新しい知見を身に着けられる場所」という認識に変わり、入社を決められました。

入社後の感想


新しい大型案件の受注があり、入所後早々にプロジェクトメンバーとして参画されています。初めての転職、初めてのプロフェッショナルファームへの転職ということもあり、戸惑いもあるようですが、周囲に協力を仰ぎながら徐々に慣れているようです。

『大手企業に新卒で入社して30年、一度も転職を真剣に考えたことがありませんでしたが、非常に自分にマッチしたポジションで、想像以上に良い転職ができたと感じています。』とコメントをいただきました。


長年勤めた企業への恩義から、一歩を踏み出せない方も少なくありません。
人生100年時代、定年後も専門性を磨き続けたいというご志向を叶えられるサポートができ、うれしく思います。

ペルソナ株式会社 金子

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