あじぽん

私は仕事ができない

昔から、テストで欄をひとつずれて回答してしまい、ほぼ満点だったのに全部だめになってしまったり、飛行機の日付を勘違いして乗り遅れてしまったり。

普通の人ができていることができない。私、どこかおかしいんじゃないだろうか。小さい頃から、ずーっとそう思って生きてきた。

大人になってからも、仕事のミスが多い。北海道では顛末書の女王として吊るし上げられた。

それで、メンタルクリニックの門を叩いた。

いろいろ調べて、自分はADD(注意欠陥障害)だと思った。最初は学習障害用の強い薬を処方されたけど(名前も忘れた)まったく効果がなく、薬を処方された病院と連絡が取れなくなり、別の病院を訪れた。

知能検査もした。IQは「108」。まったく普通だった。ミスが多いことで人生に困っている、と泣いて相談したら、認知行動療法を進められた。

東京の部署に異動してからも、ミスはよくする。でも、なにが変わったかというと周りの対応が違う。

「ぺぷさんだけに頼ってたのが悪かったです!私も覚えるので、みんながチェックできるようにしましょう」

とか

「今回のミスで、もうやり方覚えたよね!次は大丈夫だよね!」

とか。言ってくれる。

北海道で顛末書の女王として君臨していたときは、ポンコツだの、クズ野郎だの、「してしまったこと」を否定されるだけ。仕事が「できない」人には、「(仕事を)させない」環境だった。

よく、twitterで喧嘩したと報告している同い年の部長は私に言う。

「ぺぷ、いーんだよ、次しなければ。ミスは誰でもするものだから。」

そう言われると、やらせてもらえないことで仕事が減るよりもなぜか意欲が湧く。次しないためにはどうしようかな、と最近は本気で考えるようになった。

結局、私が障害持ちなのかどうかはわからずじまいだけど、仕事自体には張り合いがでてきた。私も人に教える立場になったら、一緒にミスをしない方法を考えていける人になりたいと、思った。

朝とか休み明けは普通に会社行きたくないけど、行かないと…まぁお金も入らないし、お金がないと友達とも遊べないし旅行にも行けないし美味しいものも食べられない。同僚の人の負担も増えるし、きっと電話もかかってくると思う。

だから、行く。

ムカッときても怒らずに冷静に対応するとか、人がやりたくない仕事を引き受ける、とか、普通の人にはできていたことなのかもしれないけど、でも私は人間として立派に成長している、と最近感じている。

それを感じると、普通の女になれたような気がして。

ちょっと、嬉しくなる。


#日記 , #エッセイ , #コラム , #ブログ , #日常 , #人生 , #つぶやき , #ひとりごと , #生き方 , #東京 , #雑記 , #30代 , #ライフスタイル , #美意識 , #美意識クリエイター , #フリーランス , #ライター , #ライター志望 , #君の言葉に救われた ,  


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?