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「おもちゃとジェンダー」子ども大使の提言は未来の扉『ピートラ』Vol.81

ピープルで商品企画をずっとやってきて20年の、イノベ乗組員ましもんです。
ピープルのパーパス「子どもの好奇心がはじける瞬間をつくりたい」
を実現するため、ピープルがおもちゃメーカーとして解決の一端を担いたい社会課題「おもちゃとジェンダー」について、小学生と一緒に考えて世の中に発信する活動を今年挑戦し始めました!

その取り組みの一環で、この夏に、小学校2年生が「おもちゃとジェンダー」子ども大使として、身近なおもちゃにまつわるジェンダーバイアスを取材し、NIE新聞大会で自分たちの思いを子ども記者として発表してくれました!
子ども視点での社会課題と解決方法は大人として学ぶべきこと、考えさえられることがたくさんありました。
ジェンダーに関係なくおもちゃや遊びを自由に選べる未来のために、子ども達の率直な思いが詰まった発信を多くの人に届けたい!!と今日はその活動記録を書かせていただきます。

現代はジェンダーバイアス過渡期?

身近なジェンダーバイアスを探す子ども達の取材活動。世の中の状況は、ジェンダーバイアスあり!なし!で二分されました。
おもちゃ売り場のパッケージの色使いにとどまらず、キャラクターグッズ売り場の看板に男向け女向けの明記があったり、
ガチャガチャが男の子用、女の子用とあえて明記されていたり、
普段何気なく触れる環境にもジェンダーバイアスを発見!
かたや一方で、
ランドセルや洋服など、男女関係なく好きな商品を選べるように工夫されている売り場、
水着ですらどちらを選んでもいい選択肢をあ与えるスイミングスクールなど、
男・女に限らず自分の好きな選択ができつつある環境や意見もあると発見!
子ども大使の1人が、いろんな国の人にインタビュー調査をしてくれたのですが、世界的にもジェンダーバイアスは過渡期である様子。
ジェンダーバイアスは環境によってはあるとも言えるしないとも言える、聞く人によってはあるとも言えるしないとも言える、現代はそんな状態だからこそ、白黒での議論ができず、グレーで曖昧で取り扱いが難しい課題なのだと子ども達の取材から改めて感じました。

夏休み中のフィールドワーク

「おもちゃとジェンダー」子ども大使の発信

取材する場や人によっておもちゃとジェンダーに関する認識や発言が全然違う、そんな状況を目の当たりにした子ども達。
これから、自分含め子どもがおもちゃや遊びを自由に選ぶためにできることとして何を伝えるのか?

「みんなが嬉しい気持ちになる」
「GENDERLESS WORLD」
「”それいいね!”リスペクトの輪を広げよう」
「いろんな色のパッケージでみんなを幸せにしよう!」
「選ぶ責任を思い出してほしい”あそびおもちゃパスポート”」
「Gender baias for toys in foreign countries」
「好きなおもちゃを自由に選びる売り場づくりを!」
「理由を聞こう!理由を言おう!」

子ども記者としての新聞タイトル

環境を変えたいという売り場提案、大人の意識を変えるための提案、大人も変わる必要があるけど自分ができることをしたいという提案、どの発信も自分ごとだからこその言葉たち。おもちゃメーカーの社員として、親として、大人として、いち個人として、ジェンダーバイアスに対する責任を改めて問われるものばかりでした。
また、子ども記者の発信は大人に責任を問うものだけでなく、今自分ができることにも言及されていたのが印象的でした。かわいいものが好きな弟を肯定してあげたエピソード、自分の好きに自信を持てる声かけの発案、ジェンダーバイアスに出会っても理由を聞く大切さ、、、など
過渡期だからこそ、人や環境のせいにするだけでなく、自分の行動も変えたい!という意思を感じ、
「おもちゃとジェンダー」子ども大使として、人に聞いたり伝えたりすることで、対話することで変わること、伝えることで変えていけることがあると実感を持てた瞬間があったことに嬉しく思いました。

子ども達の記事を新聞の体裁にしてNIEで配りました!
拡大して読みたい方はこちら
https://www.people-kk.co.jp/global-data/kodomo-people/2024082017424692.pdf


子ども達の発言で未来が変わる!

好きなおもちゃを自由に選びたいのに環境によって選べない、
まさに子ども達の好奇心に蓋をされているジェンダーとおもちゃの課題をなんとかしたい!
と私含めピープル社員は全力でできることをしたいと考えています。
でも、意気込みだけではどうにもならず、ピープルだけでできることには限りがあるのも事実。
今回の子ども達の発信を聞いて、おもちゃとジェンダーの課題解決のために、直接おもちゃメーカーとしてピープルができることは、ほんの一部分だとも感じました。
でも、今回の活動のように、多くの人にこの課題を意識してもらうこと、未来の扉を開く子ども達と一緒に発信することの積み重ねでちょっとずつジェンダーバイアスは変わってくるはず!とも思えました。
子ども大使の言葉を借りると、まさに、
We should work together to get rid of bias! We can do this!(偏見をなくすために協力しよう!わたしたちならできるよ! )

これからも、子ども達と一緒に「おもちゃとジェンダー」の課題に取り組み続け、未来を楽しみに感じていく予定なので、
一緒に活動したい!仲間はいつでも募集中です。
また、「おもちゃとジェンダー」子ども大使になってくれる小学生(幼稚園生)、ご連絡いただけるととても嬉しいです。

NIE新聞大会での様子

☆NIE新聞大会での授業実践内容を期間限定で公開中☆
ページ内のフォームからもお問い合わせ可能です
https://www.people-kk.co.jp/news/kodomo-people_10351.html


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