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PECCARY BEER(ペッカリービール)

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2019年11月の記事一覧

俺のジンを作る

俺のジンを作る

流行っているクラフトジン。クラフトジンに定義はありませんが、比較的小規模な醸造所でつくられるジンを指すことが多いようです。とはいえ最近は大手もクラフトジンを冠につけた商品を市場に投入しているので、簡単には言い切れないところですが、スタンダードなジンよりも個性的な風味のジンが多いようです。

先日、note酒場でヤマシタさんが用意してくれた昆布入りのジンを飲んだのですが、これが絶品。別の場所で山椒の

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オレンジワインの「誤解」 まとめ

オレンジワインの「誤解」 まとめ

ここ数年、「世界で最も古い歴史を持つ」ということで注目されるようになった、ジョージアワイン。それに併せて、ジョージアの伝統的な造りということで注目されるようになったワインがあります。

それが「オレンジワイン」あるいは「アンバーワイン」と呼ばれる白ワインです。

オレンジワインとは、一言で言えば「赤ワイン同様に果皮浸漬(マセレーション / Maceration)を行った白ワイン」です。その大きな特

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誰か、早くここへ来てくれないか━━日本酒づくり新規参入への提言

誰か、早くここへ来てくれないか━━日本酒づくり新規参入への提言

空と砂しかない世界だった。フロントガラスが映す果てしない砂漠を眺めながら、運転席に座る櫻井さんは、「わざわざこんなところまで、すみません」と苦笑いした。
「超興奮しています」、わたしは応える。「こんなところでSAKEが造られている、それは希望でしかない」と。

米アリゾナ州、人口たった5000人の町ホルブルックでArizona Sakeを営む櫻井厚夫さんのもとを訪れた矢先のことだった。一泊二日の弾

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可能性
しかない、ローカル・ガストロノミー

可能性 しかない、ローカル・ガストロノミー

農家の多い地方で、どうやって野菜を販売していくか。現在organic farm88は人口の多い都市部へ野菜を出荷しているのですが、農繁期は毎日せっせと野菜をパッキングしては発送。パッキングしては発送・・・・  たくさん出荷すれば、もちろん売上は上がるのですが、自分は何がやりたいのでろうか?とむなしい気持ちが日に日に増してきました。

その中で、自分とフィーリングの合う取引先を探してきましたが、気が

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牛糞や鶏糞を使わない理由って何かあるんですか?

牛糞や鶏糞を使わない理由って何かあるんですか?

organic farm88では、牛糞や鶏糞などの動物糞の厩肥(きゅうひ)を使っていません。使用する堆肥や肥料はは、地元のムギやダイズ、米ぬか。farmの周辺に生えている竹や雑木などを独自に発酵させたものです。

牛糞や鶏糞などの動物糞を全てを否定しているわけではなく、日本で良質な家畜糞を手に入れようと思うと難しいというのが一つの理由です。

家畜の飼育環境が劣悪過ぎる。北海道での研修中に、牛肉用

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「農業とは、土に生命を与えることです。」

「農業とは、土に生命を与えることです。」

竹下哲生のバイオダイナミック農業講座
~静寂ゆえにダイナミックな発酵の世界~

農業と発酵は全く関係ないようですが、むしろ有機農業とは発酵なくして成し遂げられない農業だと思っていました。
 
というのも、有機農業では化学肥料を使わずに堆肥やボカシ肥料を使いますが、それらは発酵によって生み出されているからです。
 
僕が農園で使用する堆肥やボカシ肥料は自分で発酵させて作っているのですが、失敗したこと

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