マガジンのカバー画像

エッセイあれこれ

356
運営しているクリエイター

2022年10月の記事一覧

「漁港の肉子ちゃん」女性の描く言葉が好きだ

「漁港の肉子ちゃん」女性の描く言葉が好きだ

女性の描く言葉が好きだ
女性の描く言葉(小説)が好きだ。

「漁港の肉子ちゃん」を読み終わって改めてそう思う。

男性の文章が、険しい山脈を一歩一歩踏み締めて登るような、堅牢な城壁を高く積み上げるような、力強さと造形の妙があるのに反し。

女性の描く小説は、たおやかに流れる渓流のような、自然の機微に力まず流れ、だからこそ心地良さと意識を超えた驚きを与えてくれる。

そして、何よも感嘆させられるのが

もっとみる
凡庸雑記「印画紙」

凡庸雑記「印画紙」

あるプロカメラマンの話この間書いたプロカメラマンの話の続き。

この人が感動した写真は全て印画紙にプリントした写真だった。

ディスプレイはもちろん、インクジェトプリンターでプリントされた写真で、感動したものはなかった。

と、話していた。

変わらない力レコードが今でも愛されて、それでないと音の柔らかさや豊かさが違うと言うマニアが根強くあるのと同じで、銀塩フィルムを使い、印画紙にブリントした写真

もっとみる
凡庸”写真”雑記「創作」艱難辛苦かとりあえずか

凡庸”写真”雑記「創作」艱難辛苦かとりあえずか

あるカメラマンこの間ポッドキャストを聴いていたらゲストにカメラマンが来ていた。

カメラマンになった経緯と、アシスタント時代、そして、独り立ちして武者修行として海外を取り歩いた話を語っていた。

その語り口は、柔らかく、力が抜けた気だるさがあり、それでいて言葉の組み立てがしっかりとして、わかりやすく、聴いていてとても楽しかった。

限界は他人が決めるただ、軽妙な語り口に反し、その内容は特別な才能を

もっとみる
凡庸雑記「在宅勤務」※未来の仕事の希望か妄想か

凡庸雑記「在宅勤務」※未来の仕事の希望か妄想か

コロナになってから、在宅勤務をしているけれど、本当に快適でこのままずっと続けたいと正直思う。

個人的に、人の気配が身の回りに全く無いと、とても集中でき、気持ちよく仕事が進む。

どうも、周りに人がいると気が散ってしまう性分だ。隣の席でつくため息を聞いては、こいつは人に大変さを慰めて欲しくて無様にあからさまにため息をついているな。とか、目の前の多動症の天才技術者が、訳もなく手を上に上げてひらひらと

もっとみる
凡庸雑記「効率」家族がコロナを発症し、僕も調子が悪いので検査に行って感心した話

凡庸雑記「効率」家族がコロナを発症し、僕も調子が悪いので検査に行って感心した話

家族がコロナに家族がとうとうコロナになった。

幸いにも入院や通院するほどではなく、家で安静にしているだけで今のところいいようだ。

それでも、ひどい咳をし熱を出している。

そのため、僕も濃厚接触者となり、在宅で勤務している。僕自身も倦怠感や喉の痛みほどではないが違和感、咳、鼻水などがあって、かなり怪しい。熱が出ていないのが幸いではある。

全てオンラインで検査申し込み
熱が出ないから、コロナじ

もっとみる
家人から「海外から怪しい薬が届いた」と驚かれたNikon Z6バッテリーカバーが届く

家人から「海外から怪しい薬が届いた」と驚かれたNikon Z6バッテリーカバーが届く

Nikon Z6を強かに地面に打ち付けて、バッテリーカバーが消えてなくなったことを前に書いた。

とりあえず、段ボールを切って、バッテリーとの隙間を埋めて、仕上げにわざわざ買った黒いガムテーブを貼り、ことなきを得ていた。(それは冗談)

そして、そんな不恰好なことをして、ひたすら待っていたのが、バッテリーカバー。純正ではなくてAmazonで見つけたバッタもん。2,500円もしたのだから、役目を果た

もっとみる