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10.旅で見つかった答え、2ポンドの巨人

10.旅で見つかった答え、2ポンドの巨人

“Standing on the shoulder of giants”(巨人の肩に乗れ)

この言葉を知っているだろうか。直訳すると“巨人の肩に乗れ”だが本当の意味はこれまで

の人物たちが築いた研究や知を用いて今の私たちが将来のための研究をしているというこ

とだ。先人の研究や知などがあるからこそ、今の私たちがまた一歩先の研究や開発・発見な

どができているのだ。

この言葉は“アイザック・ニュートン”の言葉だ。私がこの言葉を知ったのは 22 歳のころ

だ。イギリスへ旅に行った際、2ポンドのふちが他のコインとは違うことに気づいた。ふち

に“Standing on the shoulder of giants”と書いてあるのだった。たまたま同行していた者がそ

の言葉を知っており意味を教えてくれたのだった。私は驚いた。今まで疑問に思っていたこ

とが、まさか旅にて見つかるとは!私は昔の人々が偉いと思っていた。今の人がまた石器を

作れと言われたらみんながみんなできないし、綿織物だってそうだ。それに、現在の料理の

元となっているメニューも100年前に既に大方でき上っているではないか。それに今よ

り少ない道具でなにもかもしている。音楽、建築、乗り物…。昔には天才がいるが現代には

いないと感じていた。しかし、この2ポンドのふちの言葉を知って悶々とした思いが消え去

った。今の私たちは、何かを作り始めることもあるが、これまでの先人たちが築いてきたも

のを応用して進化しているのだとわかった。

まさか、まさか旅で長いこと疑問に思っていたことが解決?できるとは。