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おとしごろ離婚 006_逃げてもいい。不安解消につながる、持ち家がある人の賃貸物件探しの話。

夫婦カウンセリングは胆力勝負

心と身体がつながってるというのは本当で、
夫婦カウンセリングをうけて、帰るときには心身ともにボロボロになります。
それぞれに帰路についたあと、私は必ず明治神宮に立ち寄っていました。

鬱蒼と茂った木々の中を歩き、
酸素の濃さを、皮膚から、呼吸から、感じ取りながら、
癒やしとエネルギーをもらっていました。
少なくとも子供に会う前に、心身にまとっている負の部分をちょっとでも浄化して帰りたかった…。
本殿脇のベンチに腰掛けて参拝者を眺めながら、ぼぅっと頭と心を整理する大切な時間に浸ります。

目的は決まった。『子どもの幸せ』を軸に夫婦の関係性に向き合う

持ち帰った宿題は、それぞれに生活行動の改善をすることです。
歩み寄り、寄り添う姿勢をもって取り組むことをカウンセラーさんと決めました。

これは主に関係修復を根底に取り組む内容となりますが、
生活に戻っていくと、結局はこれらを守れず。
修正されない行動と、反省しない態度に私はますます疲弊していきました。
ストレスで体調もさらに悪化し、健全な生活がままならない日々が続き、
訃報など悪いニュースを見て「いいな」と考えてしまったことがありました。
『いよいよこれはよくない…』心から思った瞬間でした。

賃貸という選択。知らなかったセカンドハウスのハードル

体調がますます悪化していく精神状態で、
同じ家にいてもどちらかが別の部屋にこもり、週末は私が出かけ同じ時間を過ごさないように生活する日々でした。

そんなある週末、見かねた友人に「なんとなくさ、賃貸とか見てみたらどう?」と言われました。
彼が帰宅したら身を移せるような、近場の基地を作るというアイデアです。

結果的には、固定費がかかることですし、
なにより子供が不思議がるだろうと思うと決心できるものではありませんでしたが、
「お世話になっている不動産屋さんがいるから、軽い気持ちで行ってみようよ」という友人に付き添われ一緒に不動産屋さんに足を運んだのです。

知り合いというだけあって、快く迎え入れてくれた不動産屋さんで、
家の近くの物件をいくつか出してもらいました。
そこで知ったのは、持ち家がある人は賃貸を借りるハードルが高いということです。

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