障害福祉分野で就労支援のお仕事しています。精神保健福祉士9年目。社会福祉士とジョブコー…

障害福祉分野で就労支援のお仕事しています。精神保健福祉士9年目。社会福祉士とジョブコーチ資格も有。 「沈黙は加担だ」と発起し、Xにてジャニーズ問題を社会問題と考え声を上げてきました。障害者就労や、メンタルヘルス、ネットの誹謗中傷にも関心あります。

最近の記事

「決断力」に関する支援員的見解

・決断力が問われる時 私は、就労支援の相談業務をしている。切羽詰まった相談も受ける。 相談は突然に始まり、私の経験や能力不足は言い訳にならない。成長を待ってもくれない。 変な話だが、普段いくらエラソーに能書き言っても、自分(支援員)の底は否応なく割れるのである。上辺のプライドは役に立たない。 例えば、電話口で「これから死にます。」と訴えがあった時など…慌てずに応対出来るだろうか?応対する中で、決断力は問われる。 ・何かもうやるしかない 全集中…話の流れの中で、いく

    • 【育児】「アンパンマンのマーチ」が心に刺さった。

      私には7ヶ月の子供がいまして、日々ギャン泣きする子の寝かしつけに奮闘しています。 ・寝かしつけには歌 アンパンマン世代なので、試しに「アンパンマンのマーチ」を歌ってみると、大したもので歌詞もメロディも覚えていました。 ・心震える 歌い終わると、私は涙していました。思いがけず歌詞が心に刺さってしまったのです。 子供の頃から知っていた曲…泣いたことなど、かつて一度もありません。こんな奥行きがあったとは…! ・アンパンマンの想い 上記は、TVアニメで聴く歌詞です。自分

      • ルールを守って働きましょう(仮)

        ・突然ですが 皆さんはルールを守るのは得意ですか?変な質問でして、「守って当然じゃないか」と訝しむ方もいそうです。 私は、ルールを守るのは得意な方だと思います。ガチガチに守るのではなく、臨機応変(適度に手を抜くとも云う)にやることが上手くやるコツと思います。 守るべきルールで溢れる昨今。どう付き合えばよいのでしょう? ・ルールを踏まえる大人たち 所属の暗黙のルールを把握して、余計なことは言わず目の前の仕事を一所懸命働けば、組織内の評価は上がることでしょう。大人な対応

        • 福祉支援員の正体とは

          皆さんも仕事終わりの解放感を味わったことがあると思う。 もし働いた経験がないなら、ボランティアでも似た感覚は得られるのでやってみてほしい。 …最高なのである。 ところで、私は一体何から解放されたのか?ふと不思議に思う。いつの間に囚われていたらしい。 ・偽りの自分? 思うに、日中は責任感あるきちんとした大人、きちんとした支援員の仮面を被っていたと思う。 その仮面を外した解放感なのだと思い当たった。心理学ではペルソナというらしい。 ・正体 仮面を外したら、誰なのだ

        「決断力」に関する支援員的見解

        • 【育児】「アンパンマンのマーチ」が心に刺さった。

        • ルールを守って働きましょう(仮)

        • 福祉支援員の正体とは

          支援員が必死になる時

          ・トラブルは突然に 和やかに進んだかに見える面談でも、突然、修羅場に変わる時がある。 私は、冷静なタイプなので感情的なモノの言い方はあまりしない。 ところが先日、利用者に妙な伝わり方をしたようで「表へ出ろ」と不穏な反応が返ってきた。 全集中のゴングが鳴る。 ・こんな場面で全集中 採用につながる企業面談(企業側、ご本人、私(支援者)の三者面談)の場だった。 つまり、ご本人の不利益にならないようにしないといけない。かつ不穏な言葉遣いは戒めないといけない。 ・どうして

          支援員が必死になる時

          支援員の感動〜復職支援編〜

          私は障害をお持ちの方へ就労支援をしている。 大変なことも多いが、たまに感動する仕事だ。じんわり滋養に効く感じがする。 先日、2ヶ月間のリワーク(復職)支援を行った。無事に職場復帰したのだが、ちょっと感動してしまった。 ・支援開始の前夜 メンタル系のご障害を持つ方なので、休職前から業務目標のひとつに「きちんと休む」があった。 だが色々な事情が重なり、体調不良となる。支援を開始し、面談や通院同行を行った。 ・そして復職後… 復帰後の支援会議に同席した際、業務目標を確

          支援員の感動〜復職支援編〜

          【就労支援員の回答】会社への不満について

          ・悩ましい 会社勤めしているとみんな抱く会社への不満。就労支援の現場でも、よく受ける悩み事だ。 「人はやりがいで就職し、人間関係で辞める」と警句があるように、上長や同僚への不満は付き物である。 特例子会社での障害者就労では、「僕の方が働いているのに、奴と給料が同じなのは納得いかない」というような、会社の制度や評価査定に関わる不満もある。 確かに、昇給や賞与制度がなかったり、正社員採用が少ない障害者就労でのキャリアアップは、構造的な課題だと思う。 ・「こんな会社辞めて

          【就労支援員の回答】会社への不満について

          【今週のお疲れさま】「何もしたくない」について

          ・休日はゆったりしたいのだが 平日は何かと忙殺されるので、「週末は何もしたくない」…気持ちを落ち着かせてリラックスした時間が欲しい。心配事は尽きないけれど、今は横に置いておきたい。 でも、「何も考えない」って「何か考える」より、実はずっと難しいと思う。 ・思考・感情の性質 何も考えないと言っても、気づけば頭って自動でくるくる考えているからです。 感情は、もっと色んな浮き沈みがある。これも自動です。 ・意思<感情 自動な思考と感情に、意思で対抗しても勝てない訳と私

          【今週のお疲れさま】「何もしたくない」について

          小林秀雄 著「ゴッホの手紙」から見る個性と福祉

          ・「ゴッホの手紙」とは 著者(小林秀雄)は、ゴッホの「鳥のいる麦畑」との唐突な出会いをきっかけに、ゴッホの残した膨大な書簡を読み、感動の源泉を探っていく。 小林秀雄が読み解くゴッホ像は、概ねこんな姿だ。 「彼は個性的だったが、個性を持て余した人間だった。絶対的な何かが彼の中を強引に通る苦痛を、彼は驚くほど誠実に、経験し通した」 ・紐解かれる人生 辛いのは、ゴッホには社会的な成功がひとつも手に入らなかった(信仰、女性、お金、友人…)ところだ。烈しい個性は自分とも、世間と

          小林秀雄 著「ゴッホの手紙」から見る個性と福祉

          小林秀雄 著「読書について」と福祉支援員の願い

          ・いきなりですが 「君は君自身でい給え」というフレーズがある。日本を代表する評論家小林秀雄の著書『読書について』の一節にある私のお気に入りの言葉だ。 ・『読書について』とは それは、読書の仕方について書かれた短い評論文で、短く意訳すると、概ねこんな意味だ↓ 『本を書いた著者・人間が立ち上がるように、触れているように、味わって読書してご覧なさい…その時、著者は「君は君自身でい給え」と語りかけてくるだろう。』 本当にそうなら、読書とは何と豊かな対話なのかと思う。ただの技

          小林秀雄 著「読書について」と福祉支援員の願い

          支援者の効果とは〜就労支援と夫婦喧嘩への応用〜

          ・就労支援員のやれること(私の場合) 私は障害をお持ちの方への就労支援をお仕事にしている。 その中で、一緒に就職活動を手伝う。これは準備支援と呼ばれる。 就職後に、職場訪問したり、職場のお悩み相談に乗ったりする。これは定着支援と呼ばれる。 ・障害者雇用〜働くって色々あります〜 晴れて就職すると企業-ご本人間の契約となる。 「成長して欲しい by企業」 「戦力になりたい by本人」 一番仕事に一生懸命なのは当事者であるこの方々である。支援員ではない。 一生懸命さゆえ

          支援者の効果とは〜就労支援と夫婦喧嘩への応用〜

          【今週もお疲れ樣です】身体は休んでいるのに、頭が暴走して気持ちが休まらない。

          ・まじめな我ら 平日、例えば納期に追われて頭は夢中で仕事に疾走してきた。そのまま休日に入るとき… 身体は休んでいるのに、頭が休めなくて疲れがなかなか取れない。困る。 ・勝手にぐるぐる考えてしまう そんな時「仕事のことは考えない」という対策は効果が薄かったりする。何故か知らないけれど「~しない」の否定型より「~する」の肯定型の方が意識は取り組みやすいからだ。 人の脳みそは、そういう風にできている。 ・どうするの? まず、考えなくても安心な状況を作ろう。 納期ややる

          【今週もお疲れ樣です】身体は休んでいるのに、頭が暴走して気持ちが休まらない。

          【福祉支援員が見たファンの葛藤】ジャニーズ問題を追ったら、ジャニヲタは引き裂かれる思いでいた。

          ・きっかけ 私は、ひょんなことからこの1年間ジャニーズ問題を追いかけていた。 ジャニー喜多川による長年の児童性虐待が疑われたにも関わらず、日本のTVメディア報道が皆無だったからだ。 ・「沈黙は加担」 私はジャニーズオタクでもないし、芸能界に縁もゆかりも無い門外漢だ。しかし、この問題はゴシップネタではなく社会問題だと考え、Xで声を上げ始めたのである。 ・ジャニヲタと呼ばれる人たち X(当時はTwitter)で熱心に声を上げていたのは、ファンの方々だった。当事者意識を

          【福祉支援員が見たファンの葛藤】ジャニーズ問題を追ったら、ジャニヲタは引き裂かれる思いでいた。

          【驚き】性格分類を知ったら、世界が新鮮になった。

          ・性格って分かりにくい その人らしさを支援する上で知りたくて、でも掴みきれずにもどかしいのは「性格」ではないだろうか。 自分の性格だって言語化しきれない部分があるのに、まして他人なんて。 ・出会い 悩んでいたところ、性格について「名越式性格分類」に出会い、私は参考にしている。感受性は人ごとに傾向があり、10種類に分類可能という考え方である。しかも、体癖という身体的特徴から分類する。俄に信じられないだろう。 ・感受性の傾向という驚き 私が参考にする理由は「感受性の傾

          【驚き】性格分類を知ったら、世界が新鮮になった。

          【意外】ラッパーと福祉支援員には共通のスピリットがある。

          ・きっかけは日常 何の気なしに動画を眺めていたら、YouTuberのブライアンが「日本のラップは遅れてる」と言って片手間にラップしてた…それが物凄いレベルだった。 エミネムは好きだったが、この人も凄い。でも私はそれくらいしか知らない。 そうなの?と疑問に思い、他のラップを探してみたら、面白いラッパーが何人もいるじゃないの。 ・魅力的なラッパー DOTAMAって人は即興ラップのモンスターだ。異色の経歴でホームセンターに就職して10年きっちり社会人した後プロになった。サラリ

          【意外】ラッパーと福祉支援員には共通のスピリットがある。

          就労支援で実践する「疲労対策」の矛と盾

          私は障害者の方へ就労支援をしている。業務柄、復職(リワーク)支援したりする。 メンタルダウンの危険性は、日本で働く人であれば誰しも、少なからず解って頂けるのではないだろうか? ・疲れる 仕事(死誤土)だけでも辛いのに、プライベートでのトラブルなんかが重なると、危険水準は上がる。ホント、注意した方が良い。 ひとつずつだったら対処出来るのに、重なると大変なのです。 さて、復職支援の経験と一労働者としての呪詛(?)否、備忘録から、油断大敵な疲労の対処について記そうと思う。

          就労支援で実践する「疲労対策」の矛と盾