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【就労支援員の回答】会社への不満について

・悩ましい


会社勤めしているとみんな抱く会社への不満。就労支援の現場でも、よく受ける悩み事だ。

「人はやりがいで就職し、人間関係で辞める」と警句があるように、上長や同僚への不満は付き物である。

特例子会社での障害者就労では、「僕の方が働いているのに、奴と給料が同じなのは納得いかない」というような、会社の制度や評価査定に関わる不満もある。

確かに、昇給や賞与制度がなかったり、正社員採用が少ない障害者就労でのキャリアアップは、構造的な課題だと思う。

・「こんな会社辞めてやる!」


さて、不満の理由に正しさがあれば、不満はやがて鋭い会社批判となり際限なく広がってしまう。すると怒りが高まり、辞めるしか無い気持ちになる。

・落ち着こう


そんな時、ちょっと立ち止まり冷静になって欲しいと私は思う。

批判が行くところまで行ったら、一旦手放して、帰って来よう。

・あなたの洞察力は正しい…きっと。


心はあっという間に広がり、会社の悪いところ、もしかしたら日本社会の悪いところまでも洞察力で見えてしまう。そこまで行ったら、自分の生活に戻って来て欲しいのだ。

・身近で大切なものに立ち返る


会社にはあなたに与えられた役割がある。そして生活があったはずだ。そこに帰ろう。広がりきった批判と怒りのどん突きは、離職あるいはメンタル不調だからだ。

・転職は慎重に


辞めるのは簡単だが、転職活動には一定の時間と労力がかかり簡単ではない。勿論、準備があるならそれでも良い。

あと、会社は変わらないし転職先にも嫌な奴はいる。

・体調最優先


それに、鋭い批判は諸刃の剣で、周囲を敵とみなし心が荒んでしまう。話し合いの方が有益だし、第一に大切なのは、あなたの体調であろう。

身近な幸せを見つけるのも、また洞察力の成せる技だ。充実感を手放さずに落ち着いて選択できるなら、働く人として頼もしいと思う。

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