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支援員の感動〜復職支援編〜


私は障害をお持ちの方へ就労支援をしている。

大変なことも多いが、たまに感動する仕事だ。じんわり滋養に効く感じがする。

先日、2ヶ月間のリワーク(復職)支援を行った。無事に職場復帰したのだが、ちょっと感動してしまった。

・支援開始の前夜


メンタル系のご障害を持つ方なので、休職前から業務目標のひとつに「きちんと休む」があった。

だが色々な事情が重なり、体調不良となる。支援を開始し、面談や通院同行を行った。

・そして復職後…


復帰後の支援会議に同席した際、業務目標を確認する。復職後も引き続き、「きちんと休む」が目標にあるのだが、明らかに内容が豊かだった。

漫然と立てられた目標では既になくなっている。以下の事を学んだからだ。

① 性格を知る
メンタルダウンの原因となったせっかちな性格傾向を振り返っている。一気に業務にこなそうとして疲労を招いたのだ。

② 医療を知る
自分と向き合う中で双極性障害の可能性に気付き、医療に繋がった。今では気持ちのアップダウンと付き合う姿勢がある。

③ 支援機関を利用する
支援機関と面談して、気持ちを吐き出したり、整理する大切さを知った。今まで効果を軽く見ていた。

…つまり今や「きちんと休む」の持つ意味は本人に合わせて具体的なのだ。十分な理解を伴っている。

休職中はとても辛かっただろうが、自分との付き合い方を学んで戻ってきたと気づいて、私は感動したのだった。

因みに、会社は対策(合理的配慮)に取り組む。業務をカスタマイズする環境調整を行った事も追記したい。協力が大切だ。

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