osamu_dasai

山奥の男子大学生/エッセイ(似ッ非イ)

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山奥の男子大学生/エッセイ(似ッ非イ)

マガジン

  • 音楽と僕

    好きな音楽、好きだった音楽を通して人生を振り返る。

  • エセ、エッセイ。

    個人的お気に入り?エッセイ?エセ?

  • 嫌われ者でも美味しく食べたいシリーズ

    釣りにおける外道を美味しく食べるお話です。

最近の記事

自分作りの旅(日帰り)

最近はメンタルが安定しているのかしていないのか、自分でもよくわからないような日々を送っていました。自分が世界に溶けているような感じです。伝わりづらくてすみません。アイデンティティとかそういう話かもしれません。 火曜日、大学の授業が午前で終わり、午後から映画館に行ってきました。「ルックバック」という映画を見ました。読切の漫画が原作で、僕はその大ファンなので楽しみにしていました。ちなみに作者は「チェンソーマン」などで有名な藤本タツキ先生です。映画の感想としては原作そのまんまって

    • 恋愛初心者

      失恋から2年半経ち、4月末に彼女ができました。 そして6月初旬に別れました。 告白したのは私、別れを切り出したのも私です。本当に申し訳ないことをしたと思っています。本来こんなnote書くべきではないのかもしれません。 しかし、私の人生は喜劇です。また、これまで人生観、恋愛観、沢山語ってきました。それなのに現在進行形の出来事を黙っておくのも変だと思います。 だがしかし、相手がいることであり、自分一人で完結することではありません。また、その相手を傷つけてしまった自覚もありま

      • 人生RPG

        10代のどこかで何者にもなれないと気づいた。 私には飛び抜けた才能はなく、血の滲む努力もできなかった。小さい頃は何にでもなれる気がしていた。そんな風に育てられたし、実際自分の努力次第で、ある程度の夢は叶えられるところにいたと思う。私はそれら全てを擲ってしまった。その事実に気づいたのが、10代の後半に差し掛かった頃だった。 人生は長い。10代の後半で現状を見つめ、心機一転、頑張ったとしたら、まだまだ可能性はあったかもしれない。しかし、その時の私は自分を客観視した結果、その時

        • 音楽と人と生きる

          ※これは「音楽と僕」シリーズの最後ですが、最終回だけ見ても満足できるタイプのやつだと思います。 これまで8本にわたって音楽のことを書いてきた。音楽を通してこれまでの人生を見つめ、それと同時に自分を通して音楽を見つめなおしてきた。こんなに長い時間をかけてやってきたのは、「私にとって音楽とは何か?」という問いの答えを見つけるためだ。1本目を書いているときには分からなかったが、今なら少しは文字にできる気がする。前置きはこれくらいにして、問いに答える努力をしていこう。 私は音楽を

        自分作りの旅(日帰り)

        マガジン

        • 音楽と僕
          9本
        • エセ、エッセイ。
          6本
        • 嫌われ者でも美味しく食べたいシリーズ
          4本

        記事

          音と人生を楽しむ8

          ※これは「音楽と僕」シリーズ8本目ですが、これだけ読んでも大丈夫です。多分。 失恋から立ち直った21の冬、ボカロ曲、歌い手という未知のジャンルを聞き始めた。それより前から、「千本桜」やEve「心予報」など少しだけ知ってはいたが、そのジャンルをあえて聞いてみようとしたことはなかった。これは自分の常識に囚われず新しい挑戦をしていこうと、失恋から立ち直る中で決めたことが大きく影響した。 新しいジャンルを聞き始めると、突然世界は大きく広がる。まだまだ聞いた曲数は少ない私だが、それ

          音と人生を楽しむ8

          音と人生を楽しむ7

          ※これは「音楽と僕」シリーズの7本目ですが、これだけ読んでも特に支障はないです。1から読むのは長いですからね。 二十歳の秋に失恋して目の前が真っ暗になった。12月のある日、尊敬している人がMr.Childrenの「渇いたkiss」をオススメしてくれた。歌詞とメロディー全てがその時の私の心に突き刺さった。電車の中で涙を堪えながら聞いたのを覚えている。 私は失恋すると失恋ソングをよく聞く。それは正面から向き合って乗り越えるしかないと思っているからだ。悲しみに無理やり蓋をしても

          音と人生を楽しむ7

          音と人生を楽しむ6

          これは「音楽と僕」シリーズの6本目ですが、これだけ読んでもお楽しみいただけると思います。 大学生になった私は人生で初めてアルバムというものを購入した。それは藤井風の1stアルバム、HELP EVER HURT NEVERだ。藤井風はこの先とんでもなく有名になるという、確信に近い何かが私の中にあり、この時代にあえてCD版を購入した。ついでにTシャツも購入し、今でも夏場はよく着ている。 そのアルバムの先頭「何なんw」はもちろん好きだが、それ以外だと、「さよならべいべ」「帰ろう

          音と人生を楽しむ6

          音と人生を楽しむ5

          ※これは「音楽と僕」シリーズの5本目ですが、これだけ読んでも問題は全くありません。 高2の冬は人間不信だった。この頃はどんな曲を聞いていたかあまり覚えていないし、なんとなく記憶がぼんやりしている。私は悩み事があると歩きながら考える癖がある。普段は自転車通学だったが、この頃は車で送ってもらって帰りは1時間以上かけて歩くことがしばしばあった。その時間はずっと音楽を聞いていたはずだが覚えていない。人の記憶とは本当に曖昧なものだなと思う。 気づけば春が来て高校3年生になり、とある

          音と人生を楽しむ5

          音と人生を楽しむ4

          ※これは「音楽と僕シリーズ」の4作目ですが、これだけ読んでも特に問題はないと思います。 高校生になっても自分は相変わらずRADを聞いていた。高1の頃で他に聞いたとすれば古い曲くらいだろう。父親が好きな浜田省吾やサザンオールスターズなどを聞いていた。運転が好きな父親で小さい頃は車で旅行することが多かった。そのとき車内で流れていた曲は今でも鮮明に覚えている。浜田省吾なら「もうひとつの土曜日」サザンなら「TSUNAMI」が好きだ。 サッカー部に入りRADが好きな友人ができた。そ

          音と人生を楽しむ4

          音と人生を楽しむ3

          ※これは「音と人生を楽しむ」 「音と人生を楽しむ2」の続きですが、これだけ読んでも特に問題はありません。 中学1年の冬(だったと思う)、同じ部活で出来た友人の家に遊びに行った。その時に友人が聞いていた曲がRADWIMPSの「億万笑者」「おしゃかしゃま」だった。友人の紹介というありきたりな音楽との出会いだったが、それが自分の人生にとてつもない影響を及ぼすことになった。 RADに出会い、衝撃を受けた自分は帰宅後すぐにYouTubeで検索を始めた。「会心の一撃」「君と羊と青」な

          音と人生を楽しむ3

          音と人生を楽しむ2

          ※これは「音と人生を楽しむ」の続きです。 ここからは好きな曲の話を具体的にしていこうと思う。最も古い記憶は、MONKEY MAJIC の「Around The World」。これは最遊記というドラマ、映画の主題歌で、2006年リリースの曲だ。最遊記は人生で初めて好きになったドラマであり、初めて観に行った映画でもあった。それから長らくこの曲のことを忘れていたが、中学生になりYouTubeで音楽を聴くようになった時に思い出した。小さい頃好きだった曲は中学生以降に歌詞をなんとな

          音と人生を楽しむ2

          泳げどこまでも

          泳げどこまでも

          音と人生を楽しむ

          30,000分=500時間、これは去年私がSpotifyで音楽を聞いた時間だ。これはユーザーの中でもかなり多い方らしい。私が暇な大学生であることが、それだけ多くの時間を使える大きな理由だが、音楽を四六時中聞いている自覚はある。Spotify以外にYouTubeなどで音楽を聞くこともしばしばある。家にいる時や移動中など、私の生活は常に音楽と共にある。今回はそんな音楽と自分の関わりついて書こうと思う。なんとなく長いシリーズになりそうだと今から感じている。 私にとって音楽とは何か

          音と人生を楽しむ

          No Promises to Keep

          最近私の心はざわついている。 その理由はファイナルファンタジー Ⅶ リバース。 多くの人が一度は聞いたことがあるFF(ファイナルファンタジー)というRPGゲーム。その中で特に有名なのが1997年発売の FF Ⅶ 。そんな名作のリメイクが3部作になって進んでいる。元々1つだったゲームを3つに分けてリメイクするというのは、なかなか珍しい試みだと思う。その1作目 FF Ⅶ リメイク は2020年に発売されていた。そして今年の2月29日、2作目となる FF Ⅶ リバース が発売さ

          No Promises to Keep

          思考、散らかり、海のように

          海が好きだ。私は海と山の間にある田舎の町で育った。家、通学路、いつも近くに海があった。友人と海へ泳ぎに行ったり、釣りに行ったりするのが好きだった。辛い時は海辺で沈む夕日を見て、何度も生きる勇気をもらった。大学からは気軽に海へ行けないが、実家に帰ると毎日のように釣りに出かけている。魚を釣るのも、魚を調理して食べるのも好きだが、正直釣れなくても全く問題ない。ただ海辺で波の音を聞いて過ごす時間が好きだ。 東日本の震災から1年と少し経った夏休み、私は父親と岩手県を訪れた。実家のある

          思考、散らかり、海のように

          1999、大晦日

          1999年は異様な年だった。3月には北朝鮮の工作船による日本領海侵犯があり、9月には国内初の臨界事故があった。また、6、7月の失業率が過去最悪を記録するなど、バブル崩壊後の不景気が続いていた。 そして何よりノストラダムスの大予言があった。7月に恐怖の大王が空から降りてくると言われており、起こること全てが「世紀末現象」と呼ばれていた。そのことはその年の漢字に「末」が選ばれていることからもわかるだろう。 また、1999年の年末は2000年問題に揺れる中での年越しとなった。20

          1999、大晦日