見出し画像

音と人生を楽しむ7

※これは「音楽と僕」シリーズの7本目ですが、これだけ読んでも特に支障はないです。1から読むのは長いですからね。

二十歳の秋に失恋して目の前が真っ暗になった。12月のある日、尊敬している人がMr.Children「渇いたkiss」をオススメしてくれた。歌詞とメロディー全てがその時の私の心に突き刺さった。電車の中で涙を堪えながら聞いたのを覚えている。

私は失恋すると失恋ソングをよく聞く。それは正面から向き合って乗り越えるしかないと思っているからだ。悲しみに無理やり蓋をしても余計に悲しいだけだ。ミスチルの「Over」も同じ人にオススメされた曲で、今でも時々聞いている。他にこの頃よく聞いたのはVaundyの「Bye by me」だ。4年以上前の曲だが隠れた名曲だと思っている。

そして忘れてはいけないのがSaucy Dog「煙」だ。なぜかこの曲は友人達にも失恋のテーマソングのように認知されてしまった。友人の車に乗ると即座にこの曲を流されるという恒例のイベントがしばらく続いた。ちなみにサウシーは高校生の頃から「いつか」を知っていた。これはまだまだ有名になる前の話だ。これは私のちょっとした自慢になっている。高校時代に教えてくれたK君ありがとう。またカラオケでRAD歌おう。

そんなこんなで気づけば春が来て、部活のキャプテン(1歳下)と部活の新入生(2歳下)と仲良くなった。私たち3人の共通点は、部活とRADWIMPSだった。この2人の影響で私はまたRADをよく聞くようになった。「Tummy」「O&O」「透明人間18号」その他沢山の忘れていた名曲を思い出すきっかけになった。人との出会いと別れはいつも、私の人生と音楽に大きな影響を与える。

数多くの失恋ソングを聞き、RADの魅力を再発見し、時にはポケモンDP(ダイヤモンド・パール)のBGMに癒されながら、一年かけて失恋を乗り越えた。失ったものは沢山あるが、それ以上に多くの大切なことに気づくことができた一年だったと思う。ちなみにポケモンDPで好きなのは、「コトブキシティ(夜)」「209ばんどうろ(夜)」「ミオシティ(夜)」辺りだ。ポケモンDPが好きな人はもちろん、全く知らない人が聞いても良い曲だと思っている。音楽全般を愛する私としては、ゲームBGMなどにも紹介したい曲が山ほどあるが、なかなか全てを紹介するは難しいなと困っている。

失恋で目の前が真っ暗になったハタチの未熟者は、1年をかけて長いトンネルを抜けた。彼は生まれ変わったような気持ちで人生を歩み始め、音楽でも新たなジャンルに挑戦していく。次回、いよいよ最終回。音楽を通して人生を振り返ったダサい男は、その先でどんな答えを出すのか。実はまだこれを書いている私にもわからない。
音と人生を楽しむ8に続く…

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?