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さぬき
2021年9月14日 15:58
参考文献「いさわの民話と伝説」 編:胆沢町公民館※夜話・・・やわ。夜の余暇にする話。秋田街道といえば、水沢を南北に通ずる往還(現在の国道四号線)を、駒形神社あたりから右折して、板谷林(いたやりん?)、浅野、広岡を経由、尼坂にある追分(指導標)を左に見ながら、林福野(りんぶくの)を通って、供養塚の東端に入り、あとは一直線に出店(でだな)、土橋(どばし)、愛宕、市野々(いち
2020年11月4日 20:08
参考文献「いさわの民話と伝説」 編:胆沢町公民館昔、水沢の殿様は藩の家中の薪を、己の持ち山を伐採してきて、供給しておりました。しかし持ち山といっても、場所は殆んど遠い下嵐江(しもおろしえ)にあったものですから、運搬には大変なものでした。道らしい道もない上、馬の背か冬の橇(そり)に頼っていたので、運搬のこととなると、いつも心痛の種でありました。ある年、利巧な家来が、経費も人足※も少な
2020年10月6日 08:53
参考文献「いさわの民話と伝説」 編:胆沢町公民館昔々ある所に、サワという美しい娘がありました。顔が美しいばかりでなく、気立てもよく、それに利巧で働き者でありました。そんな訳ですから、縁談は降るようにありました。「あの娘と一緒になれないなら死んでしまう。」などという、のぼせ上がる若者も十人も二十人もいました。そんな果報者のような娘でありながらサワは、持ってくる縁談、持ってくる
2020年9月7日 15:10
昔、山の奥さ男が住んでた。男はマオどいう馬を飼っていだ。男はマオのこどをうんと大切にしていだ。ある日、マオがいねぐなってしまった。森の中さ入り込んでしまったど思って、マオを探しに行ぐごどにした。「マーオーマーオー」ど呼びながら探したども、マオは見つからない。山の森の中を歩ぎ回っていぐら探しても、マオは見つからない。それでもマオが大切なので諦められず、「マーオーマーオ
2020年5月22日 20:27
昔一人の百姓があったど。畑さ稼ぎさ行って、小昼休みだで休んでたれば、そこの松の木さ美しいえしょ(衣装)掛かってた。手で取って見たれば、今まで見たこともない、うすけくて(薄くて)やっけえ(柔らかい)えしょだ。これぁきっと天の羽衣に違いないと思って、家さ帰って長持※の一番下の方さ隠してしまった。※ながもち・・・衣類を入れる木箱。晩方になったれば美しい女ご来て、着物失くして帰らえなく