アオバト【衣川の民話/おまけ】岩手/民俗
昔、山の奥さ男が住んでた。男はマオどいう馬を飼っていだ。
男はマオのこどをうんと大切にしていだ。
ある日、マオがいねぐなってしまった。
森の中さ入り込んでしまったど思って、マオを探しに行ぐごどにした。
「マーオーマーオー」
ど呼びながら探したども、マオは見つからない。
山の森の中を歩ぎ回っていぐら探しても、マオは見つからない。
それでもマオが大切なので諦められず、
「マーオーマーオー」
ど呼びながらずーっと探して歩いだ。
そのうぢに男はアオバトになってしまったどや。
だがら今もアオバトは、山の森の中でマーオーマーオーど鳴ぐんだど。