茂井羅ものがたり【岩手の伝説㉒】
参考文献「いさわの民話と伝説」 編:胆沢町公民館
昔、面塚(めんづか、現水沢区佐倉河字下川原)に、北郷隆勝(きたごうたかかつ)という人が住んでおりました。
※北郷隆勝・・・きたごうたかかつ。仙台藩家臣に名前が残されているので、その人物と考えられる。
満々と水をたたえた、四米(メートル)余りの堀の内は、大樹が欝蒼と繁って、南蛮渡来という大鶏の刻を告げる声が、犬の吠えるに似た音を響かせていました。
屋敷の東側に廻ってみると、朱塗りの幅広い橋が架かっていて、それに続く四ッ門