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刹那、永遠に思う

刹那、永遠に思う

桜を師とし
天を彩る心地で見上げる
胸の内に隠し合唱
合わさる指の皺まで見透かされる
きっと

その花弁ひとつ ひとつに
想いがあり咲き誇る

あなたは何歳になりますか
私の心に共感してくださいますか

散り落ちたとしても
舞い上がりまた命を魅せる
私はそんな風に書きたい

想いも声も 朝も夜も
この季節はあなたのもの
春を旅した三月
私を闊歩した

変態なんて言葉

変態なんて言葉

生きると描けてしまう
狙っても曲がってしまう
枝も棘に変わってしまう

道なんてそもそも無いのに
線の外に出ようと大股歩き
幻想を消せばあなたは
狂ったように踊っているだけ

とも知らずまた今日を生き
踊っていたなんて
御伽話だと思うかい?

どうせ狂うなら
「私のダンスをご覧あれ」と
個性と唄って癖を認めなさい

変態なんて言葉を
生んだのは誰かしら
変色を決めようだなんて
それこそ変態と呼べば

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お忘れなきよ

お忘れなきよ

清くお上品な生き様
魅せつけてきました、わたくし
花も紅いお口元も 女のお匂いでさえ
幼い顔からよくお似合い

お尻が少しばかり豊満に
頬の丸みは幼さが残るけれど
最後に見るは 艶やかな髪
いやらしい目つきが絡みつく

あなた様 お忘れなきよ
お人様です、わたくし
妖艶な人魚でも人形でもございません
お人様ですし、わたくしも
お尻を開けば可愛らしく咲くお肛門

女です お忘れなきよ
お天道様の下、

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乙女心

乙女心

わたくしは貴方様のお側におります
いつでしょうか
視界から離れようとしない絡まる指を
見れなくなるのは

わたくしは貴方様と感じます
いつでしょうか
膣内でおペニスの脈打ちを
感じれなくなるのは

わたくしは貴方様に恥をお見せします
いつでしょうか
貴方様に放屁をお聞かせした夜を
思い出せなくなるのは

わたくしは貴方様を味わいます
いつでしょうか
唇を重ねないと眠れないはずを
お独りで夢を見れて

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朝の証

おはよう
口にはしない
冷房に冷えた体を起こす
ひとり

便座に尻を預ける
ふわっと浮きそうな脳内はまだ
排泄の快感すら感じない

空腹を知らせる空っぽ
身軽に感じるのに指先まで重たい
またベッドに沈む
吐く息
おへそとシーツがくっつきそう

煙草の煙は朝の匂い
洗ってない服の匂い
なんだかんだ好きだ
洗剤じゃない
これが私とわかる匂い

香水の蓋は埃とお留守番
脱いだ服は不格好に置かれ
まぁいい

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ピエロ

ピエロの仮面を全人類が被った
かもしれない
かもしれないから
私は鏡を見た
笑ってないピエロの仮面を被ってた

笑ってないなら笑わせてやろう
全てを塗り替える黒で塗りつぶして
修正ペンは笑顔を描く

「何あの子」
「かわいそう」
「目立つね」

目立つなら目立ってやろう
と格好つけた仮面の下は笑ってない
余計なお世話ですって
あなたには必要なお世話です

仮面が無くとも笑ってやろう
先陣を切ってプ

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あの子

もしも僕があの子なら
こんな腐ったもの触れなかったのか
誰かの人生の深さは知り得ないから
あの子の脳内だけでも覗きたい
どんな世界が見えてるの?
きっと誰もが全員違う
生きてる世界 見えてる世界

死にゆく物語に魅せられたんだ
あの世って呼ばれてる場所が
僕には桃源郷にしか見えなくて
この世でそれが見つからないのが
悲しいのか寂しいのか

僕がもし生まれ変わったのなら
美女や賢さよりも
前世の感性

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