マガジンのカバー画像

御馳走帳

214
僕が心からウマイと思ったものについて書いていきます。料理も食材も色々な角度から考えてみたい。ウマウマウー。
運営しているクリエイター

#自作

焼きそばの果てしなき旅【その86・マルタイ焼きそば】

焼きそばの果てしなき旅【その86・マルタイ焼きそば】

カップ麺のマルタイ焼きそばと云うのを戴いた。出ていたのは知っていたけれどなかなか見つからずにいたものだ。即席マルタイラーメンは1959年(昭和34年)に発売されたロングセラー商品。通称棒ラーメン。僕が子供の頃にも家にあったのを覚えている。馴染み深いインスタント麺だ。こちらはそれの汁なし焼きそばカップである。早速戴いてみることにした。

現在はこうしたカップ麺などはサンヨー食品の工場で委託製造されて

もっとみる
続・ハンバーグ寿司あれこれ

続・ハンバーグ寿司あれこれ

ハンバーグ寿司のことがまだ続くのである。なぜハンバーグ寿司なのかは以前のnoteを参照されたし。大概のハンバーグ寿司は食べたかと思ったがまだ出会いが続いた。何事もそうそう簡単にコンプリート出来ないと云うことである。

まずは北海道は北見生まれの『回転寿し トリトン』のハンバーグにぎりである。東京都内にも何店舗かあって、僕は池袋東武店に行ってみた。合計3度通った、1度目はハンバーグ売り切れで出会えず

もっとみる
なるとと野沢菜

なるとと野沢菜

毎度毎度なるとばかりですみません。なるとが好きなので何とかしてなるとへの愛を表現したいのだけれど、なかなか上手く出来ない。以前なるとをたっぷり入れたなるとヤキメシを作ったが、なると熱は下がる気配を見せない。そして更に僕は漬物の焼飯を作った時にどうやら野沢菜漬にもハマったようである。

近所のマイバスケット(スーパー)で野沢菜漬の少量パックを売っている。これが大変に丁度良い量で重宝している。

野沢

もっとみる
ハンバーグ

ハンバーグ

自分の頭の中にハンバーグが蔓延り始めたのは、きっと2023年6月22日に二子玉川ジェミニシアターで行われた『In Memory of 坂下秀美』〜坂下秀美(ex.四人囃子)を偲ぶ会にて、僕がプロコル・ハルムの「ハンバーグ」を歌ったからだ。坂下さんには生前大変にお世話になりました。僕の曲をいっぱい誉めてくださった。この「ハンバーグ」は坂下さんが大好きな曲だったとのこと。1967年リリース。でもこの曲

もっとみる
漬物の焼飯

漬物の焼飯

僕の若い頃からの愛読書のうちの一冊、池田満寿夫著『男の手料理』(1989年初版、サンケイ新聞連載時期は1985年から1986年)に登場する料理を実際に作ってみようシリーズの第5回。また半年近く間が空いてしまった。今回は漬物の焼飯を作ってみることにする。

漬物の焼飯は昨年のもっと早い時期に記事を書こうと思っていた。それがこんなにずれ込んだのは、とにかく自分の納得の行く漬物の焼飯が出来なかったからで

もっとみる
なるとヤキメシ

なるとヤキメシ

人間と云うものは、ああ、いきなり風呂敷を広げすぎている。もう少し狭めねば。自分と云う人間は、何でこうもハマりやすいのであろうか。興味のあることには物凄い勢いで突進して行ってしまい、周囲の状況など顧みず、そのターゲットを追い求めてしまう。僕は子供の頃からずっとそうで、植物や魚の名前も、怪獣も、音楽も、色々なものに深くハマってきた。大人になってからは天丼も、焼きそばも、ハマり込んで来た。今また新たにハ

もっとみる
煮付け天丼

煮付け天丼

先日(2023年4月17日)日本テレビのお昼の番組「ヒルナンデス」に生出演しました。天丼マスターとして久々にお呼びがかかった。愛機ファイアーバード(ギターね)を持っての登場。ちょびっと弾いたけれど緊張した。台詞は噛むし、表情は硬いし。でも話している時にギターを持っていると手持ち無沙汰でなくて大変に助かった。そんなところで自分がギタリストであることを再確認しなくてもよろしいが、再確認したんだから仕方

もっとみる
野菜天丼2022

野菜天丼2022

毎度毎度申し上げているように、2021年は焼きそばの人として認知度が上がったために、僕のライフワークである天丼はどうしたのかと訊かれることがある。天丼はやめたのか。宗旨替えしたのか。もう天丼のことは愛していないのね。薄情な人。いやちょっと待って欲しい。天丼が僕のライフワークであることに変わりはない。僕がクレイジーケンバンドでクリーントーンのカッティング(ギターの奏法ね)をしている時でも、心の奥底に

もっとみる
焼きそばの果てしなき旅【その58】

焼きそばの果てしなき旅【その58】

何度も申し上げておりますが謹賀新年2022。本年もどうぞよろしくお願い致します。焼きそばの果てしなき旅もモチロン続けて参ります。年が明けていきなり日本全国オミ何とかでアヤシイ雲行きになって参りましたが、行きたいところ食べたい焼きそばが目白押しですので、タイミングを計って無理なくあちこちに伺いたいと考えています。まずは手慣らしと云うわけでもないですが、自作焼きそばの記録からスタートします。

名古屋

もっとみる
木の葉丼

木の葉丼

かまぼこ丼を作っていてふと思い付いた。かまぼこを玉子とじにしてご飯に載せれば木の葉丼になるのだと。木の葉丼と云う丼があるのを知ったのは何時頃だっただろうか。1980年代最後の辺りから1990年代最初の頃だったと思う。僕の丼のバイブル「ベストオブ丼 文春文庫ビジュアル版」を入手して、そこに掲載されてあるのを見て初めてその存在を知ったと思う。子供の頃は玉子が苦手だったので、カツ丼や親子丼などの丼物に全

もっとみる
焼きそばの果てしなき旅【その54・自宅で富士宮やきそば4】

焼きそばの果てしなき旅【その54・自宅で富士宮やきそば4】

富士宮やきそば、そして(有)マルモ食品工業のやきそば麺に入れあげている僕に朗報だ。富士宮に行かずとも、静岡県内に行かずとも、横浜市内でマルモの麺を入手出来ることが判明した。

横浜市営地下鉄の北新横浜駅で降車してすぐ、「エスポット 北新横浜」にてマルモの麺を入手出来るとの情報を近隣にお住まいの洞口国王(クレイジーケンバンドのベース担当)から得た。今年の嬉しいニュースベスト10に入るくらいの嬉しさで

もっとみる
焼きそばの果てしなき旅【その9】

焼きそばの果てしなき旅【その9】

旅はずっと続いております。焼きそばの果てしなき旅。その9まで来ましたがまだまだ止まるところを知りません。僕の専攻は天丼。天丼も幅広く色々なところで色々なのを食べたけれど、焼きそばの広がりと云うか裾野の広さには敵うべくもない。焼きそばは生活に密着した食べ物でそのバリエーションたるや目が眩む思いがする。こんなにスゴイのか焼きそば。恐れ入谷の鬼子母神と云うか恐れイリアのジューシーフルーツと云うか古いネタ

もっとみる
焼きそばの果てしなき旅【その8】

焼きそばの果てしなき旅【その8】

僕が慣れ親しんだ味を確認するために始めた焼きそばの旅。そこから旅は大きく展開してたくさんの焼きそばに御縁が出来た。どこかに到達するための旅ではなくて、生活をしていることとほぼ同意義の旅になってきた。一生涯ゴールのない旅。音楽も一緒じゃないか。ずっとやり続けることだけだ。その大きな軌道に音楽も焼きそばも野球も怪獣も天丼も全部一緒に乗っている。軌道と云う言葉を使ってみたがこの軌道と云うのも調べてみると

もっとみる
焼きそばの果てしなき旅【その7・めん亭はるもと後篇】

焼きそばの果てしなき旅【その7・めん亭はるもと後篇】

いきなり本題からは逸れるが、ソース後がけ焼きそばと云うのがあるのをご存じだろうか。僕が認識する中では2タイプあって、ある程度味付けがしてある焼きそばに更にソースなどを後がけしてカスタマイズするタイプ。そしてもう一つは全くソースなどの味付けはしていないブランクな焼きそば(具は入っていたり入っていなかったり)にソースなどで初手から自分の好みで味付けをするタイプ。後者は札幌の『焼きそば屋』と云う明快な名

もっとみる