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野菜天丼2022

毎度毎度申し上げているように、2021年は焼きそばの人として認知度が上がったために、僕のライフワークである天丼はどうしたのかと訊かれることがある。天丼はやめたのか。宗旨替えしたのか。もう天丼のことは愛していないのね。薄情な人。いやちょっと待って欲しい。天丼が僕のライフワークであることに変わりはない。僕がクレイジーケンバンドでクリーントーンのカッティング(ギターの奏法ね)をしている時でも、心の奥底にはいつもフランク・マリノやトミー・ボーリンやヤン・アッカーマンやジェフ・ベックやデヴィッド・ギルモアがいるんだよ。いやそれもちょっと待って欲しい。みんなクリーントーンでカッティングするじゃん。それの集大成として僕のカッティングギターがあるんだよ。天丼もそう云うことなんだよ。いや判りにくくなった。そうするとトニー・アイオミとかを引き合いに出さないとならないのか。カッティングしない方面。ランディー・ローズとかもか。それなら呪術廻戦とかを読んだり観たりすると、ゲゲゲの鬼太郎や悪魔くんはもう愛していないのかと云われるのと、それも違うか。とにかく天丼は大好きです。生涯追い求めたいとも思う。その想いを確認するためにもお正月に天ぷらを揚げて天丼を作ってみた。生きている限りは何度でも同じことを云うと思うが僕の天丼の原風景は外食ではなく、家で食べた天丼なのである。

野菜の天ぷら

今回は少量、自分で食べきれる程度の天ぷらを揚げた。それも野菜のみ。ピーマン、ネギかき揚げ、ニンジン、そして岩下の新生姜スライスのラインナップ。僕が子供の頃は月に一度か二度、天ぷらを大量に揚げての夕食があった。エビやイカや魚などの天ぷらは即座に消費されるけれど、野菜の天ぷらは食べきれずに翌日や翌々日まで残った。その残った天ぷらを天つゆで煮て、ご飯に載せたのが僕の天丼の原風景である。特に残っていたのはニンジンの天ぷらで、天丼にするのもほぼニンジンの天ぷらをぐずぐずに煮たもののみであった。なので僕の原風景天丼は極論すればニンジンだけで良い。ニンジンなんて特に好きではなかったけれど、こうして天丼にすると心の底から美味しいと思えた。毎度毎度同じ話で申し訳ない。でもここを避けては通れないのでお付き合いください。

自作野菜天丼2022

そんなわけでお正月早々の自作野菜天丼2022。これでフキノトウの天ぷらまで入ったら完璧なのだけれど、まだ近所のスーパーには出ておりませんでした。もう少ししたら春野菜天丼でも作るか。そうしよう。

野菜天丼2022

なかなかの出来映えかと思う。イタダキマス。

ニンジンの天ぷら

ウマウマウー。ニンジンをエジソンに空目してしまったのはお正月ボケか。それはともかく、久しぶりに天ぷらを揚げてみたのだが、とても好い案配に揚げることが出来た。またもや自画自賛。そんな自画自賛ばかりだから正月ボケするんだよね、まあいいや徐々に気合い入れるわ。

岩下の新生姜スライスの天ぷら

ウマウマウー。焼きそばでも大変にお世話になっている岩下の新生姜スライスの天ぷら。豚肉で巻いて天ぷらにしようかとも考えたが、そのままシンプルに衣を付けて揚げてみた。これがヒジョーにウマイ。酸味と旨味が凝縮されて、食べると口の中でシアワセが弾ける。天丼でも良いけれど、温かい蕎麦に載せてみたい。ああそれはいつかやろうちゃんとやろう。心に決めた。そしてピーマンの天ぷらは世界で最も美味しい食べ物の一つであると認識している。これからも愛し続ける。そして衣が余ったので何となくネギを切って入れて作ったかき揚げが殊の外ウマかった。小海老と一緒に揚げたらそりゃあ美味しいだろうが、ネギだけと云うのが潔くて味わい深いと思った。野菜天丼ブラボー。自分で自分の機嫌を取って上機嫌でご満悦。年明け早々縁起が良いわい。

小野瀬雅生の原風景天丼

そしてちゃんとニンジンだけ多めに揚げて残るように按配した。残ったのなら仕方がない。天つゆで煮て、ご飯に載せて、小野瀬雅生の原風景天丼2022お正月バージョンの出来上がりである。名前長いな。

小野瀬雅生の原風景天丼

天つゆは、以前はお湯にだしの素を入れて醤油だの酒だのを入れて作ったものだが、今は4倍濃縮の液体だし醤油なんて便利なものがあってそれを4倍に薄めて(濃くも薄くも加減がすぐ出来る)温めれば出来上がりである。何となく拍子抜けする感じもするが、変に自分で配合して作るよりもちゃんとした味になるので重宝している。そりゃあちゃんと出汁を引いて、調味して作ればもっと美味しいのが出来るに決まっているけど、その手間と時間とを加味して検討してみて、手軽に作れると云うことを優先するならばそれはそれで万々歳だと考える。便利さを過信しても侮ってもいけない。

小野瀬雅生の原風景天丼

ニンジンの天ぷらをあんまりぐずぐずに崩れるまでにせず、程々の加減で煮てご飯に天つゆごと載せて小野瀬雅生の原風景天丼2022お正月バージョン出来上がり。それにしても凄く美味しそうな写真が撮れた。見ているだけで食欲が湧いてくる。あまり共感を得られないと判っていてもどうしても問うてみたくなる。美味しそうでしょ。どうですか。そうでもないですか。まあいいや。イタダキマス。

小野瀬雅生の原風景天丼

ウマウマウー。ウマイ。ヒジョーにウマイ。自画自賛。絶賛。原風景天丼は本当に美味しい。ただ、やはり思うところはある。最近のニンジンは味が薄いように思う。これを昔ながらの味の濃いニンジンで作ったらどうなるか。それはいつかちゃんとやってみよう。こうして課題がどんどん増えて山積みになり、台所でああでもないこうでもないと試行錯誤しながら全部食べちゃって太ることとなる。オーバーザマウンテン。もう料理研究家と自称しても良いかと思うくらい台所で研究を重ねているけれど、自重も必要かと反省しているところだ。地道にやりながら、食について考え続けて行きたい。ジャンクフード大好きだけど健康第一。何だか全然まとまらないけれどまとめる必要もないか。自由に歩いて愛して。ヨロシクー。

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